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女性営業職、独立系ERPベンダーから、大手SIerへ

女性営業職、独立系ERPベンダーから、大手SIerへ

No.921
  • 現職

    一部上場 メーカー系大手SIer   法人営業職

  • 前職

    政府系 金融機関 地方支店   総務担当
    独立系ERPベンダー   法人営業職

浅野 真帆 氏 28歳 / 女性

学歴:東京大学 教育学部 卒
日商簿記検定2級

転職活動のきっかけ

私は新卒で金融機関に就職しました。入社後は諸先輩方に大変よくご指導いただき、順調に社会人生活をスタートすることができました。同期や先輩方にも助けていただきながら、伸び伸び働くことができたと思います。

しかし、次第に、「このままでいいのだろうか?」 という思いがむくむくと大きくなりました。業務はあくまで 「事務処理」 であり、Excelで表を作り続ける毎日。5年目や10年目の先輩を見ても、裁量が大きくなるわけではないようで、「もっと成長したいのに」 という思いが強くなっていきました。「次の辞令が出る前に、転職活動をしてみよう」 と決めました。

転職活動はエージェントを介すことなく、一人で行いました。あるエージェントに何回か出向いたのですが、転職を希望する背景や意図を十分に分かっていただけなかったため、当時の私には 「会話が成立しない」 ように思われました。「自分のことは自分が一番よくわかっている!」 と思い直すことにして、転職セミナー等に顔を出し、自分で行きたい会社を探すことに決めました。そして出会った会社が、前職にあたる会社です。入社前に3か月ほどの研修を受けてビジネスの基本やプレゼンテーション等のスキルを学んだ後に、現場に配属されました。業務内容も、ターゲット顧客や訪問回数をむやみに増やすようなものではなく、実際に行動に移すまでの思考・分析を重視し戦略的に行うものであることや、若手のうちから大きな裁量を与えられることにも魅力を感じました。

いわゆる 「ベンチャー企業」 に近い体質であったため、新卒で入社した金融機関とはほとんど全ての点において大きく異なっていました。それは期待していた通りのスピード感であり、重要な局面において自分で判断を下したり、後輩の育成に携わったりというような貴重な経験も積むことができました。「会社をより良くして業績をアップさせるためにはどうしたらいいか?」 ということを考えるために合宿を実施したり、連日徹夜して提案書を作ったり、苦労も多かったですが、楽しいこともたくさんありました。

今回転職を決めるまでには、本当に悩みました。会社を辞めるのは辛いことだと分かっていたし、積み上げたキャリアを白紙に近い状態に戻すことにもなってしまいます。しかし、今の働き方を長く続けることは体力的にかなり厳しいというのが現実でした。長時間働くことが当たり前であり、そのように働けない場合は結果が出せないという構造になっていました。また、大量採用された人たちの指導や育成まで行う余裕が自分にも周囲にもなく、採用された人が辞めていく様子を見ることも精神的に辛くなりました。組織体制等も毎年ガラリと変わるため、ストレスも大きくなりました。

「今後もずっと働きたい」 と考えたときに、この会社にいるべきではないと思うようになったのです。そして28歳という年齢もあり、これ以上転職を先延ばしにしない方がいいと考えました。

ただ、今の会社に残る道はないのか? 本当に辞めなくてはいけないのか? ということはしっかり考えて決めたかったので、他部署の方のお話を聞かせていただいたり、元上長に相談に乗って貰ったりして、しっかり考えた上で転職活動に踏み切りました。

エリートネットワーク様との出会い

転職にあたっては、事務系の職種に転向することも検討しました。自分は前職で、正直 「営業は向いていないのではないか?」 という思いがありましたし、これ以上の長時間労働を続けることはできないと考えたからです。一方で、「これまでの経験を活かしながらキャリアアップできる道はないものか?」 という思いも捨てられずにいました。

そんな中、エリートネットワークさんのHPに辿り着いたのです。 『転職体験記』 というものが非常に珍しかったので、1日で80本ほど読んだように記憶しています。転職を経験した方々の思いを知ることができて大変勉強になったと同時に、「こんなに長く具体的に体験記を書こうと思うのは、エージェントとの信頼関係があるからだろう」 と思い、自分も登録することに決めました。

転職活動

登録した翌日に、カウンセラーの廣重様からご連絡をいただきました。初回の面談では、これまでの職歴や転職を考えたきっかけはもちろんのこと、大学時代の話や家族の話までしたように記憶しています。廣重様には、「これまでの経験を活かしつつも、腰を据えて働ける」 ということで、日系のSIer等の会社への応募をご提案いただきました。「IT業界=長時間労働」 という印象が強かったため、少し考えさせていただいたように記憶しています。前職と同じような苦労をするのではないか? と考えてしまい、一歩を踏み出すことができませんでした。

一人でぐるぐると考えたのち、「現状に留まって後悔したくない」 「面接等を通じてその会社のことは分かってくるだろうし、希望と違うならまた軌道修正すればいい」 と思い始めました。また、活動をしてみないことには内定をいただけるのかどうかも分からないので、何も判断できないことに気づきました。そこで、廣重様にお願いし、10社ほどに応募をしていただくこととなりました。

結果、1週間以内に5社ほどに一次面接の機会をいただける、というお返事を頂戴しました。他のエージェントだと書類選考通過もままならなかったため、少しほっとしたことを覚えています。書類を見た段階で関心の高かった2社からもお返事をいただくことができ、モチベーションも高まりました。書類作成にあたっては書籍を購入して研究し、作ったものを廣重様にも見ていただきました。自分では全く気づかなかったポイントを織り込んでみるようアドバイスをいただき、それがきっかけで面接の場で話が盛り上がる、ということもありました。

面接前には、企業研究を徹底して行いました。事業内容等は当然ですが、採用のために出している情報・中期経営計画・プレスリリース等を読み込みました。かなりの回数の面接を経験しましたが、どの面接も1時間のうち後半30分〜40分はこちらから質問をしていました。なので、事前に企業研究をして様々な物事を想像しておかなければ会話が続かないですし、意欲を伝えることができません。無形のものを売る営業としての資質を見られているのかな、とも感じました。面接中の会話も非常に重要で、ぽろっと出てきた話を会話に繋げることもありました。

想定問答も作成し、廣重様に見ていただきました。「転職理由については鋭いつっこみが入る可能性があるので、客観的なエピソードを交えて説明した方が良い」 「入社後は新規開拓営業ではなく、既存のお客様への営業が中心となるため、訴求するエピソードはこちらの方が良い」 など、具体的なアドバイスを沢山頂戴しました。実際の面接に臨むとあまりにも廣重様の想定通りだったため、驚いたことを記憶しています。また、私の都合で、面接の直前や前日の夜にフィードバックをいただく機会も多く、お忙しい中時間を作っていただいたことにも深く感謝を申し上げます。

面接準備と同様に苦労したのは、日程調整です。現職との完璧な両立は正直不可能であったため、優先順位をつけて割り切り、休暇も取って面接に行きました。廣重様にしっかりと日程を組んでいただけたのが心強かったです。他のエージェントでは日時を一方的に指定されることも多く、ストレスが大きかったです。

最終的には5社に2〜3回面接に伺い、3社から内定をいただきました。ベストを尽くした結果なので、満足しています。また、複数の面接を通して業務の内容・特性等も理解できたため、もちろん100%ではありませんが、概ねの不安は払拭することができました。

意思決定とこれから

内定をいただいた会社のうち、どの会社に入社するかはとても悩みました。特に最終的に悩んだ2社には、女性社員の方にもお会いさせていただき、人事部の方にも色々な質問をしました。採用された理由・期待されている役割・キャリアパス・給与体系・今後の給与の伸び方も納得するまで確認しました。限られた時間の中で全てを理解することはもちろん不可能ですが、最後は 「一緒に働きたい」 と強く誘っていただけた会社に入社することに決めました。 「誰と働くか」 ということは、私にとって重要なファクターなのだと思います。

ちなみに、2社は業務内容・ポジション等が非常に似てはいたのですが、一次面接の時から入社を決めた会社の方により良い印象を持っていました。条件面談で結論がひっくり返ることもあるようですが、やはり各面接でお会いする上長の方や同じ職場の方に対する第一印象やフィーリングは重要と考えます。

今は入社を目前に控え、楽しみな気持ちと緊張が入り混じった気持ちでおります。腰を据えて長く働くつもりでおりますので、今後色々なことが待っているだろうと思いますが、 「なんとかなる!」 という気持ちを持ちつつ、前向きに乗り越えていければと思います。

最後になりますが、頑固で心配性な私を見放すことなく、時には叱咤激励してくださった廣重様に深く感謝申し上げます。粘り強く私の話を聞いていただき、休日には想定問答や作文も見ていただき、本当に心強かったです。銀座のオフィスにも4〜5回訪問させていただいたでしょうか。廣重様のおかげで、一人では絶対に乗り越えられない壁を、気づいたら乗り越えることができていたように思います。
本当にありがとうございました!!

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