本日現在:1206 転職体験記
No.866

大手金融機関の法人営業から、電力会社の経理財務部門への転職

前職
大手金融機関 本社法人営業部門 営業企画室
現職
一部上場 電力会社 経理財務部門
賀川 晴男 氏 / 30歳
大阪府立大学 経済学部 経済学科 卒

はじめに

新卒採用で銀行を選んだ経緯は、特に理由はありません。やりたいことも決まっておらず、たまたま内定を貰えたので、入行しました。
ただ銀行に入る理由があったとすると、それは 「幅広い業種を見ることができる」 だったかもしれません。将来やりたいことも明確でなかった為、様々な業種を相手にすることで、やりたいことが見つかるかもしれないと思い入行しました。
銀行では営業と企画管理をさせて頂きました。入行した当初は法人営業でいくつかの中小企業を担当しました。大した金額ではありませんが、初めて貸出をしたときは達成感がありましたし、厳しかったお客様から 「ありがとう」 と言われたときは、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

そんな中で、貸出等の商業銀行業務だけでなく、M&A等の投資銀行業務、年金や不動産等の信託業務、関連グループ会社商品の斡旋等、仕事はいつも山積みでした。今の銀行員の仕事はグループのハブとして幅広い知識が必要となります。
幅広な業務はたくさんの知識を身につけることができるので、楽しいときもありましたが、この幅広い業務が本当に厄介でした。顧客ニーズに対して、オーダーメイドで対応することがほとんどで、同じ内容の案件を見る機会はありません。案件で得た知識を直接的に活かせることは稀です。また、金融商品自体が複雑化しているので、専門部署の手助けが必要なことがほとんど。収益性の高い複雑なディールになればなるほど、専門部署の助けが必要不可欠となり、営業担当の自分は顧客と専門部署の調整業務だけになってしまいがちで、自身の存在価値はどこにあるのか? 専門性が高まらないと焦りばかり出てきました。

しかし、営業の仕事は、数字を追いかければいいだけのゲームみたいなものなので、分かりやすいですし、数字を上げていれば、自身の存在価値を感じることができるので、自分には合っていたと思います。
そんな中、企画・管理部署に異動になりました。事業本部的な位置付けで、ハッキリ言うとエリートが集まってくる部署です。私は運がいい方なので、営業として数字は確実にあげていたことが、そこに異動できた要因かと思います。本部業務では色々な取引先の情報や銀行全体の動きが分かり、勉強にはなりました。

しかし、事業本部とは言ったものの、実際やっていることと言えば、営業実績の管理と他部門との縄張り争いや、幾つかの部門を束ねる企画本部との折衝ばかりで、企画業務をやっているという実感はありませんでした。日々、問題の対処に忙殺されることと、取引先のニーズが一社一社違う為、画一的な企画の展開には無理があり、実績を管理しているだけになってしまっているのが実態かと思います。

転職活動を思い立った経緯・面接について

企画・管理部署で日々働いていると、会社の外に出ることもありませんし、外部の人と接触することもほとんどありません。拘束時間も長いので、気分転換もなかなかできません。毎日、家と会社の往復で、季節を感じることもなくなってきます。
営業実績の管理を行う為、エクセル技術は習得できていきますが、ハッキリ言って外で活用できる知識はほとんど習得できません。習得できるのは、データベース毎に入っている情報種類やデータの癖と言った、将来ずっと銀行にいたとしても役に立つとは思えないものばかりです。
また、顧客との直接の接点がなくなってしまったことや、営業でもない為ハッキリした目標も持たないので、「達成感」 や 「やりがい」 を感じることができなくなっていました。
このまま現在の部署にいて、真面目に仕事をしていれば、それなりのポストが用意されているでしょうし、銀行は給料も他業種よりは貰えます。

しかし、銀行という看板がなくなったときに、自分は生きていけるのか、生きていけるだけのスキルを磨けているのか考えることが多くなりました。
生きていけるだけのスキルと共に、営業時代からずっと思っていた 「実際に直接事業に携わってみたい」 という気持ちが高まっていました。お金を動かすだけでなく、実際にモノを作ってみたい、自分が製造に携わったモノが社会の役に立ち、たくさんの人の喜ぶ姿が見たいと思うようになってきました。

また、同期を見ていても、転職する者もちらほら出てきていました。
そこで、一回きりの人生、転職も経験だと考え、転職した同期にエリートネットワークの高橋さんを紹介してもらいました。高橋さんは、転職経験がない私に対し、基本的な知識から、現在のマーケット動向等、丁寧に教えて頂けました。特に、異業種に移るには早いことに越したことはない、金融機関からの転職だと財務系統から入らないと厳しいということを知ることができました。
大手の転職サイトにも登録し、毎日たくさんの案内メールをもらいましたが、転職は親身になってくれるエージェントを通じて進めることが成功の鍵かと思います。面接の為に自己PRや志望動機を考えますが、高橋さんは夜遅くまでアドバイスをくれました。誰にも話すことができず、孤独な転職活動に些細なことまで相談に乗ってくれるエージェントは本当に心強いです。
メーカーやインフラ関連の会社を中心にいくつかの先の面接を受けましたが、結局電力会社から内定を頂くことができました。

数年後ではありますが、電力自由化で業界構造が変わっていく中で、異業種から入る自分でも活躍できるチャンスがあるのではないか、電力という経済の根幹を担うことでたくさんの人の役に立てるのではないかと思い、転職を決めることができました。
上記の理由で転職を決めましたが、ハッキリ言うと 「やりたいこと」 は見つかってはいません。やりたいことを見つけるって、本当に難しいことだと思います。今回面接に向けて、自己分析や業界分析は寝る間を惜しんで行いました。過去の自分を振り返ってやりたいことを考えましたが、結局見つけることはできませんでした。やりたいことが見つかることは幸せなことだとは思いますが、やりたいことを探して、色々なことをやってみる人生も面白いと思います。やりたいことが明確でないと転職は成功しないと言う人もいますが、やりたいことをやって生きている人が世の中にどれだけいるのかも疑問に思います。転職することで、やりたいことが見つかるかもしれませんし、転職経験が人としての幅も広げることができると思いますので、今回の決断も間違ってはいないと思います。

転職を終えて

転職活動を振り返ってみると、「あっという間」 でした。トントン拍子に選考が進んでいったので、正直あっけなかったです (運が良かっただけかもしれませんが・・・・・)。もう少し色々な先を見てもよかったかもとは思いますが、仕事と転職活動を並行して進めるのは本当に精神的・体力的にも厳しいので、これでよかったと思うようにはしています。
銀行を辞めることについては、全く後悔はありません。上司に退職に報告をしたときも、引き止めはありませんでした。引き止めても無駄だと思ったからだと言ってはいましたが、少しでも一緒に仕事をした人であれば、嘘でも引き止めるものではないかなと思います。大量採用を行い、次々使い捨てていくのが当たり前なのだと改めて感じました。また、職場の人数も多いせいか、他人との心理的な距離も遠く、後々考えてみると馴染みにくかったです。

色々と書きましたが、あのときの選択が間違ってなかったと胸を張って言えるように、次の仕事でも頑張っていきたいと思います。

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