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33歳、はじめての転職活動で学んだこと

33歳、はじめての転職活動で学んだこと

No.71
  • 現職

    サイプレス株式会社 
    医療法人向け経営コンサルタントアソシエイト

  • 前職

    一部上場 石油元売り会社→家業→
    慶應義塾大学ビジネススクール

湧井 克利 氏 33歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 経済学部卒

冒頭に私の場合には、転職活動というよりも再就職活動であったこと、33歳にして初めての活動であったことを念頭に置いて頂き、私の置かれた若干特殊な状況や活動の流れをご理解頂き、HPをご覧の皆さんが活動を開始する際の参考として頂ければ幸いです。



 まず私の略歴を紹介します。大学卒業後はメジャーと呼ばれる外資系石油元売会社で輸入や店舗管理を担当して5年半を経て、早期退職制度に応募して退社しました。退社理由は、業界環境の悪化からこの業界で20年後自分の働く姿が想像できなかったことが第一にありました。一方で、実家は家業を営んでおり、長男でもある関係から、一旦家業をサポートした上で今後の人生を考えようと退職の道を選択した訳です。その後2年が経過し、家業を選択すべきか、今一度社会人として再就職すべきか考えようと、国内のビジネススクールに縁あって入学し、卒業を目前に控えた3月に(株)エリートネットワークさんを訪れたのでした。

次に、私の再就職体験を一言で表現すると、勘違いと試行錯誤で苦労(心労?)したことと言えます。勘違いとは、中途採用という労働市場の特性と環境を読み違えたことであり、試行錯誤とはその結果、準備不足を補う為に生じた作業のことを意味します。具体的な転職活動は今回が始めてであり、今になって思えば、なんとも初歩的な間違いを犯していたわけです。



当初は、私も33歳という転職可能(適齢?)な年齢であった一方で、一旦会社を退社後は家業に戻っている点などが社会人経験としてネックとなるものの、ビジネススクール出身者であれば程々に社会から評価されるだろうという思い込みから、転職後の自画像を明確に描かないままに再就職活動に臨んでいました。結果として、自分自身で応募した会社では書類選考は通過するものの、いざ面接に移るとことごとく失敗する状況にありました。一方、当時登録していたエージェントのサポートは複数の会社を紹介してくれるだけで、応募後の進捗状況のフィードバックがなく、面接の段階に移ることも少なく悪戯に時間が経過していき、このままでは根なし草になるのかと、私も焦りの色を濃くしつつありました。



この時期には、過去の実績や経験について持っていたそこそこの自信は脆くも崩れ去り、履歴書に魅力的で売り込める経歴やスキルを書き込むことができない、中途半端な自分自身の経歴に焦りと後悔の念を感じたものでした。企業の担当者に、膨大な書類の中から面接をしてみたいと思わせる必要があることの重要性にようやく気付いたのでした。

そんな中で再就職活動を開始して数十日が経過した時期に、ビジネススクールの同期の紹介で知り合うこととなった(株)エリートネットワークさんでは、私が漠然と描いていた再就職のイメージ及び私の人物像を複数回の面談を通じてキーワードを引き出しながら導いて頂きました。具体的には、成長途上の業界であり、出身業界不問、私という人間の特性を求めている会社を紹介して頂くというコンセプトでした。また、書類のみでは伝わりにくい、私の人間性やポテンシャル能力についても相手企業の社長や役員あるいは人事部長に直接売り込んで頂き、高い確率で面接に臨むことができました。



結果として、業種も職種も異なる複数の会社の面接を受けることとなりましたが、私自身の考えもこの頃までには明確化していたので、本来の自分を取り戻し面接を楽しむことが出来るようになってきました。また、冷静に面接の流れや結果を分析できるくらいまで精神状態が落ち着きを取り戻していたことが思い出されます。縁あって、その内の一社にお世話になることになりましたが、今思い返すと正に縁あってという感を強めています。その縁結びに(株)エリートネットワークさんに大きな力添えを頂いたと感じています。

転職や再就職をお考えの皆さんには、それぞれの考えや目論見があることと思われます。

それぞれの考え方や希望に応じて、活動の方法も異なってきますので、成功のカギはこれだという法則は無いと感じます。ですから、皆さん自身が自分の手法に辿り着くことが必要だと考えます。



その為には、改めて自分自身の分析と望ましい転職後の自画像を明確化しておくことと、その為に適切な手段を選択することが重要であること。転職活動は勝ち負けや他人との比較ではなく、納得して適した会社を探す為のプロセスであり、その評価尺度は自分自身の納得性であること。その為には、待遇ばかりでなく、相性についても考慮すること。転職や再就職はゴールではなく、飽くまで再スタートの出発点であること。当たり前のことばかりですが、これらが、私が再就職活動から学んだことであり、私からお伝えできるメッセージです。



以上、やや抽象的で稚拙な体験記となりましたが、転職活動をお考えの皆さんや、活動を続ける中で悩まれている方の参考となれば幸いです。

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