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シューズデザイナーの転職

シューズデザイナーの転職

No.738
  • 現職

    靴専業メーカー   靴のデザイナー

  • 前職

    アパレルメーカー  靴&鞄のデザイナー

野木 章子 氏 27歳 / 女性

学歴:栃木県立今市高校 卒
- 陸上ホッケー  インターハイ ベスト8
- 国民体育大会  出場経験有り
靴製作専門学校 卒

シューズデザイナーへの憧れ

私は小学生から地域推奨の強化スポーツであったホッケー部に所属し、高校までの9年間をホッケー中心に過ごし、インターハイベスト8や国民体育大会出場の成績を収めました。スポーツは自分との戦いですし、チームで一体となることや、人としてのマナー・気遣いなど、厳しいことも多くありましたが、楽しい青春でした。
練習漬けの毎日でしたが、私はファッション雑誌がとても好きでした。しかし、実際の自分はジャージ姿で足元はいつもスパイクという日々でした。いわゆる普通の女の子のように、おしゃれがしたいという思いは常にありました。

先輩方がホッケーを通じて、スポーツ関係の大学へ進学する率が多い中、その先の進路がどうしても自分には見えず、思い切って雑誌の中にあった靴の専門学校への進学を決めました。「おしゃれは足元から」、女性らしい素敵な靴を作りたいなと思いました。
顧問の先生の目は多少冷ややかな部分はありましたが、青春時代に磨いた精神力があればどうにか新しい扉を開くことができるのではないかと思い、進路を決めました。
専門学校に入学し、一度社会人を経験された方や美術大学出身者、医療分野から来た方、様々な方と授業を共にし、より靴に魅了された刺激的な日々でした。年齢は違ってもスタートラインは同じなので、負けないように努力することを学びました。こうして私は “シューズデザイナー” になろうと決意しました。

卒業後の就職活動について

専門学校卒業後、高校時代に志した 『なんとしても靴の企画デザイナーになりたい』 という思いから、シューズメーカーに (当初はアルバイトとして) 入社することができました。私の小さな夢への一歩でした。
実際の企業の中では、専門学校で学んだことが活かせる場面は少なく、作りたいものと売れるもの、各お取引企業様のブランドのイメージを常に意識したデザインに追われていました。また、中国生産だった為、文化や言葉の壁やコミュニケーションの取り方、価格を意識した生産性を考えたものづくりなど、学校の机上では学べない多くの面での学びがありました。

残業も苦にならないくらい、無我夢中で働いていました。ひとつの商品が店頭に並び、お客様の手元に届くまでの流れはとても厳しく緊張感の連続でしたが、やり甲斐を感じ、街で自分が携わった商品を身に着けた方を見るととても嬉しかったです。
3年を過ぎる頃に、より視野を広げたいと思うようになりました。世界最大のイタリアの靴の見本市には一生に一度は行きたいと思いましたが、現状の環境では叶えられる状況にはありませんでしたので転職を決意しました。

二回の転職を経験

そのような中、別の靴メーカーの求人を見つけ、転職しました。海外出張の回数は想像を超える部分もありましたが、海外市場と日本市場の差や、消費者動向に対する感性を磨くことができたと思います。生産管理兼務として中国工場へ足を運ぶ回数も多く、現地スタッフとのコミュニケーションも積極的に図り、安全で安心な商品の為に努めて参りました。
入社当初は会社の方針として、若年層のファストファッションの為の情報収集を強化していましたが、中国の人件費・材料費の高騰や為替の変動など多くの変化があり、現状のビジネスモデルでは厳しい状況になっていきました。

そのさなか、新規事業として介護シューズ分野への参入が決定されました。現状・将来においても、介護分野には需要があり、当たり外れの多い若年層のファッションシューズよりも安定的に売れ、会社としても強化していくべきポイントだとは感じていました。しかし、実際、年齢的な面においても、等身大の自分と比べてかけ離れた世界のようにも感じ、ファッションから離れていくという心苦しさもありました。未来の為というその言葉に、やり甲斐を感じない訳ではありませんでしたが、ファッションの今を楽しむという部分の方が自分にとっては重要であるように感じ、同世代対象のアイテムに携わるために転職活動を始めました。

そしてまた別の靴メーカーを見つけました。取引先数も多く、様々なブランドの様々なテイストの商品に携わることができるという点や、自分に近いファッションに戻れるということもあり、靴事業部の企画職として転職しました。
しかし、たまたま鞄事業部で産休に入る方がおり、絵も描けて仕様書が作成できるスキルがあったため、鞄事業部への配属に変わりました。
鞄は素人でしたが、靴で学んだことを活かして取り組みました。しかし、靴はファッション身体性・機能・建築的要素など総合的に魅力が多いので携わってきましたが、鞄は靴に比べ魅力的な要素が少ないという点も、継続していく意味や将来的なビジョンが描きにくいと感じ、再度転職を決意しました。

今回の企業に決めた理由

今回入社が決まった企業は、以前から知っていたブランドでした。靴専門店の中では洗練されており、商品やお店の世界観に統一性があり、他の靴屋さんにはない靴箱がきちんとされている点やサービス・ファッション性もあり、手頃な価格帯で、サイズレンジも広く、重宝しているお客様も多いと思っていました。

面接の際の、社長様の 「企画〜生産まで中国とのやり取りは、うちは驚くほどスムーズですよ」 というお言葉がとても印象的でした。工場とのやり取りは、経験上どこのメーカーでも、指示した内容と違うものが生産されるというトラブルが多く、意思疎通も一筋縄ではゆかず簡単ではない為、時間を要する部分でもあり、重要なポイントだと私は考えています。
その部分がクリアであれば、企画は勿論のこと企画以外の仕事も効率的で生産性の高い仕事ができるのではないかという期待と、お客様の反応や声が聞こえ感じられる環境に惹かれました。やりかた次第では、主体的にブランドを創ることができるという部分も魅力的に映りました。

(株)エリートネットワークを活用して

転職活動を始め、アパレル業界専門の人材紹介会社も何社か利用し、ご紹介を受ける機会がありました。どこもアパレルに特化されてはいるものの、募集があるという単にその情報のみで、通常のネット上の転職サイトとあまり内容が変わらないところが多いと思います。
しかし、(株)エリートネットワーク様では、求人されていない会社様にまで自分のことを売り込みに行って頂き、驚くと同時に大変嬉しく思いました。なかなかそこまで積極的に行動して下さる紹介会社様はないと思います。

担当して下さった担当カウンセラーの大森様には、面接に臨む際のアドバイスなど、電話でも何度も丁寧にご指導頂きました。様々な情報は勿論のこと、面接官側からの目線を意識したアピールの仕方など、親身になって対応して頂きました。また、前向きになれるお言葉や励まし、相手に納得して頂ける話の持っていき方など、面接対策のみならず、これから仕事する上でも、とても勉強になりました。

面接終了後のフォローに関しても、なかなか自分自身が直接企業様に聞きにくい細かな質問を尋ねて頂いたり、面接後の補足をして頂いたり、安心・納得しての転職活動が今回できたことに、大変嬉しく思っております。今回の転職の機会は私の人生において大きな変化であり、大きな一歩です。最後まで全力でサポートして頂き、ご担当の大森様をはじめ(株)エリートネットワーク様には大変感謝しております。 有難うございました。

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