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コンサルタントの転職 —中国ビジネスへチャレンジ—

コンサルタントの転職 —中国ビジネスへチャレンジ—

No.70
  • 現職

    大手コールセンター会社 コンタクトセンター 
    コンサルタント

  • 前職

    CRM系コンサルティング企業 コンサルタント

大山 佳子 氏 37歳 / 女性

学歴:大阪外国語大学 外国語学部 中国語学科卒

「今年こそ、いよいようちの会社、やばいかもしれない……」

私が3度目の転職活動を始めたのは、勤めていたベンチャー企業の経営状態の悪化がきっかけでした。毎年年度末になると、目標の売上と収益を確保するために、あの手この手を使って頑張ってきましたが、今年こそは、いよいよダメなのではと思わせる数字が並んでいました。

私が最初に勤めた外資系コンサルティング会社の元上司が作った会社に縁あって勤め始めて5年、社長にも会社にも仕事にも非常に愛着があったのですが、いざという時に誰かに生活の面倒をみてもらえる優雅な身分でもなく、慌てて友人に紹介してもらった(株)エリートネットワークさんに連絡をとりました。

一度面談に来て下さいということで、履歴書と職務経歴書を持ってカウンセリングに臨んだものの、「どういった転職先をご希望ですか?」と聞かれて、はたと考え込んでしまいました。「失業してしまうかもしれない」というあせりが先に立ち、37歳という我が侭もあまり言えない年齢での転職活動、正直言って働かせて頂けるなら何処へでも、という気持ちでした。

勤めていたベンチャー企業は、クライアント企業のCRM部門に対してのコンサルティングとアウトソーシングサービスを提供する会社で、主にコールセンターの企画・運営を行っています。やってきた仕事はコンサルティングというなんとも説明しづらい職種で、システム導入サポートもやれば、どんなサービスを提供するかのサービス設計や、どうやって業務をまわすかの業務設計、果てはオペレーターさんの教育や評価制度の整備など、何でもやりますがこれといって何ができる!と言えるものもなし…。私は一体何がやりたいのだろう、と考えながらの面談になってしまったのですが、(株)エリートネットワークのカウンセラーの今沢さんは混乱している私の考えを整理しながら丁寧に話を聞いて下さいました。

過去の転職活動時にも転職エージェントに登録したのですが、その時はこちらの希望を述べても、「無理ですね。もっと現実的に考えましょう。」「ちょっとご紹介できる企業は今のところありませんね。」等と冷たい扱いを受け、結局自力で転職先を見つけたので、今回も友人が「信頼できるから」と紹介してくれたものの警戒していたのですが、「あなたの経歴からするとこういう方向性も考えられますが、それについてはどう思われますか?」と色んな可能性を提案して下さったので、段々と警戒心が解けていきました。

そこで私の口から出たのが、「できれば中国ビジネス関連の仕事があれば挑戦してみたい」という言葉でした。唐突なようですが、大学では中国語を専攻しており、当時は中国語ができる人材は引く手あまただったのに、大学卒業の年に天安門事件が発生したため急に採用がストップ、仕方なく中国には全く関係のない仕事に就き、それはそれでやり甲斐がある仕事だったので、それを続けているうちに現在に至っていました。大学卒業当時に「今後絶対中国でのビジネスはおもしろくなる」と思っていたのですが、近年の中国ビジネスの爆発的発展を見て、「ほら、やっぱり…。」と心の何処かに常に引っ掛かりを感じていました。ダメもとで「中国ビジネス」という漠然とした要望を伝え、それが無理なら現実的には既に経験のある分野の方が仕事は見つけ易すいでしょうからそちらも探してください、とお願いしました。

そうこうしているうちに、勤めていた会社は何とか年度末を乗り切り、かろうじて生き延びた、という状況になりましたので、転職活動を止めてその会社でがんばり続けることも可能となりました。転職活動自体をどうしようかなと思い悩んでいる時に、ラッキーなことに中国でコールセンター事業に携われる可能性のある会社を紹介して頂きました! そんな都合のいい会社があったのか?と思いつつ採用面接を受け、あれよあれよという間に内定を頂きました。ただし、中国に関しては日本のノウハウを持って行く仕事になるので、ノウハウを習得しない限りは中国関連の仕事に携わることができるとは限りませんよ、と釘を刺されました。

先に述べた通り、勤めている会社にも社長にも仕事にも愛着はあったので、経営状況の問題がなければずっと勤め続けたと思うのですが、ずっと心に引っ掛かっていた中国関連の仕事ができるかもしれない、しかも今までの経歴も活かせる、となると挑戦してみる価値はあると思いました。5年かけて築き上げてきた実績と信頼関係を捨ててまで?と悩み、社長にも引き止めて頂きましたが、よく話し合った結果、「やりたいことは、やってみるべきだ」という理解を得られ、私も覚悟ができ、転職に踏み切りました。その間もカウンセラーの今沢さんには引止めに合っている状況などを聞いて頂き、アドバイス頂いた訳ではないのですが、話をしている中で自分の頭の中が整理できて、落ち着いて冷静に考えることができました。

失業の危機が、いつの間にか、元々やってみたかったことへの挑戦へと変わってしまった今回の転職。それをかなえてくれた(株)エリートネットワーク様と担当のカウンセラーの今沢さんに改めてお礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました!

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