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制作会社のWebディレクター、自社サービスにこだわっての転職。

制作会社のWebディレクター、自社サービスにこだわっての転職。

No.689
  • 現職

    一部上場 情報サイト運営会社  Webディレクター

  • 前職

    Webコンサルティング会社  システムマネジャー

本田 龍二 氏 35歳 / 男性

学歴:国立 愛知教育大学 教育学部 総合科学課程 国際文化コース 卒

転職に至るまで

大学卒業後、手に職をつけたいと考え、ウェブデザインスクールに8か月間通った後、WEB制作会社に入社。ここで5年間実務経験を積んでから上京し、業界特化型のWEB制作会社で自社WEBサービスのメンテナンス・機能改善業務に携わっていました。
直近の所属会社は10人規模の企業だったこともあり、裁量としてはある程度任せられる環境でしたので、やり甲斐も大きかった一方、開発・運用・クライアントとの折衝から社内のドキュメント整備を並行して行う必要があったため、毎日終電近くまで業務を行うのが常態化していました。

勤続年数を重ねる毎に、本来担当していた自社WEBサービスの企画制作から離れた業務案件に振り回されることも増え、会社の将来性、自分自身のキャリア形成を考えた時に、このままでよいのか? という疑問を感じ、それまで携わっていた自社サービスの更新プロジェクトが一段落した事を機に、会社に退職を申し出ました。

それ以前から、会社からは 「もし離職する場合は半年前に伝えて欲しい」 と言われていたこともあり、退職の意思を会社に伝えたところ、慰留はされたものの、システムの責任者として後任がみつかるまではということで、半年後を目途に離職するということを会社に了承頂きました。

しかし、現状への不満の解消が優先した転職活動であったため、 「より専門性の高い業務に携わりたい」 という思いはあったものの 「次は具体的にこういうことがやりたい!」 といった明確な目的意識がその時点でははっきりしていなかったこと、また平日は業務に追われなかなか求職活動の時間が取れなかったことから、休日に転職情報サイトを漫然と眺めているばかりで数ヶ月が経ってしまいました。

そんな折、妻の友人から(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの安藤さんを紹介されました。

転職活動

初回の安藤さんとのカウンセリングでは 「なぜ転職を考えたのか」 「なぜ離職する意思を会社に伝えているのか」 「どういうキャリアを今後考えているのか」 等を細かく聞かれました。上記のとおり、まだまだ転職のイメージが漠然とした状態だったため、答えに窮するところもありましたが、この時点で安藤さんは 「私が疑問に思うということは、(これから受ける企業の) 面接官も当然疑問に思うことなんですよ」 と仰っていたのが印象に残っています。

この時点で 「なるべく大きな事業会社で、専門性の高い仕事を」 という希望に沿った案件を複数ご紹介頂いて応募しました。また、先行して別のエージェント会社からも紹介を受けていましたので、複数の企業から面接依頼を頂き、次々と日程が決まっていきました。

しかし、離職前で後任との引継ぎ業務が上手くいっていなかったこともあり、面接の準備に多くの時間を割くことができず、なんとか面接をこなすのが精一杯という状況でした。今思うと状況に甘えていた部分もあったと思うのですが、面接に行くことが目的のような、受身の意識になっていたところがあった気がします。面接で自分を如何にアピールするか、また安藤さんに指摘されたような、なぜ転職をするのか? 何がしたいのか? という面での意識がまだ曖昧だったかもしれません。

「なるべく大きな事業会社で、専門性の高い仕事を」 という志向ではありましたが、一方で、これまで経験してきた業態・規模と異なる企業に勤めたいという思いもあり、限られた時間の中で応募企業の研究も十分なものではなく、自分自身で応募企業に 「ハマる」 イメージを持てていない事もありました。
自分の持っているこのような違和感が面接官にも伝わるところがあったのだと思います。年齢や経歴・キャリアの面からも著しい強みを持っていない分、如何に 「ハマる」 人材であるかを自己アピールするかが採用可否のポイントだったとは思いますが、このアピールがうまくできていなかったこともあり、面接へは進むものの採用見送りという状況が続きました。

結局次の職場が決まらないまま前職を離職することになった後、再度安藤さんにカウンセリングの時間を設けて頂きました。そこで指摘されたことは 「本田さんは淡々としているため、感情が伝わりにくい。自分で思っている以上にこの会社へ入りたいんだ、という思いを強く面接官に訴える意識を持ったほうがいい」 ということ。企業研究はやれるだけやって、その上で生じた疑問を面接で質問してみること。また、事業会社に拘らず、視野を広げ、制作会社やコンサルティング会社のディレクター職の方が私向きなので、これらの企業にも応募をするべきであるということでした。

結果から言いますと、この後にご紹介頂いた事業会社のWEBディレクション職での採用に至る訳ですが、この時点で広い視野での再応募を行ったことがその結果に結びついたと考えています。

制作会社での業務はこれまでの延長線でイメージできたため、これを面接でアピールすることはでき、おそらく面接官にも感じ取って頂いたのだと思います。離職後だったため企業研究に時間を割くこともでき、結果複数社からの内定を頂くことが出来ました。

この内定が自信につながったこと、そして (内定を頂いた会社には大変申し訳ないのですが) やはり制作会社では実現しがたい、「サービスを育てるという業務に携わりたい」 という自分の志向を再確認することができました。この思いを胸に面接に臨めたことが最終的に入社を決めた会社での内定につながったのだと思います。

最後に

紆余曲折がありましたが、(株)エリートネットワーク様には鮮明な志向を持っていなかった自分を最後までサポートして頂きました。今回の転職活動を通じ、自らの市場価値、キャリアパスというものを強く意識する事ができるようになりました。この意識を持つ道筋を示して頂きましたことに、大変感謝しております。どうもありがとうございました。

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