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総合建設コンサルティング会社から、環境コンサルティング会社への転職

総合建設コンサルティング会社から、環境コンサルティング会社への転職

No.660
  • 現職

    環境コンサルティング会社 温暖化・エネルギー対策室 コンサルタント

  • 前職

    大手総合建設コンサルティング会社   建設コンサルタント

皆川 信也 氏 30歳 / 男性

学歴:京都大学 総合人間学部 卒
京都大学 大学院 人間・環境学研究科 相関環境学 専攻 修了
エネルギー管理士
環境計量士(濃度)
技術士補(環境部門)

転職に至る経緯

新卒の頃、国の環境政策に関わりたいという思いから、国家公務員試験1種やシンクタンク、コンサルティング会社を受けました。なかなか就職活動が思うようにいかず、内定を得られたのは一社だけでした。その内定を頂いた総合建設コンサルティング会社に行くことを決め、建設コンサルタントとしてキャリアをスタートさせました。
その会社では環境部門に配属され、環境政策に関する業務に従事することができました。しかし、発注者は自治体がメインで、国からの業務受注というものはほとんどありませんでした。また労働時間が非常に長く、平均して月90〜100時間程度の残業が続くような環境でした。私はまだ良い方で、月200時間を超える残業が続いたり、頻繁に徹夜して業務をなんとかこなしている人もいました。幹部職に至ってはいつ家に帰っているのか判らないような人もいて、職位が上がれば上がるほど労働時間が長くなるような状況でした。

国の仕事をやりたいという思いと、長時間労働の上そのほとんどがサービス残業であり、業務年数を重ねるほどよりその状況がひどくなっていくことから、早めに転職することが賢明だと考えるようになりました。
再チャレンジした国家公務員試験に失敗し、年齢制限により次年度以降の受験資格を失ってしまったことを契機に、民間のシンクタンクやコンサルティング会社に転職することを目指し、転職活動を始めました。

転職活動

大手の転職サイトにひと通り登録すると共に、転職本を数冊買い、読み込むようにしました。これは大して準備もせず失敗した新卒時の反省を踏まえてのものです。また一人よがりにならないようにするために、ある大手の人材紹介会社のサービスを利用し、その会社のキャリアコンサルタントにお世話になることにしました。
この人材紹介会社を通じて数社に応募をしたのですが、書類審査の合否回答に時間がかかった上に落とされたり、やっと辿り着いた一次面接で落とされたりするなど、なかなか転職活動が進みませんでした。そんな時、企業の人事をされている知人の方に相談する機会がありました。その方のアドバイスにより、複数の人材紹介会社にアプローチするという作戦をとることにしました。

私が志望するシンクタンク、コンサルティング会社の求人票を持っている人材紹介会社に連絡を入れていきました。そのうちの一社が(株)エリートネットワーク様で、私は高橋部長と面談をさせて頂きました。
高橋様は、私が上述の人材紹介会社を通じて応募し書類選考で落とされた企業の不採用原因を調べて下さったり、深夜でも電話対応して下さったり、また転職者にとっては耳障りになるような厳しいことも私のために敢えておっしゃって下さったりしました。
その熱意は他のキャリアコンサルタントにはないものでした。

高橋様からご紹介頂いた企業のうち、国からも業務を受注するような環境コンサルティング会社から内定を頂き、無事転職活動を終えることができました。この会社は高い語学力が求められるため、TOEICの受験経験がない私は応募資格がないものだと思っていました。しかしそのような中でも書類が通過して面接まで辿り着けたのは、普段から高橋様がその会社と密にコミュニケーションを取られていて信頼関係が醸成されていたからだと思います <<(株)エリートネットワーク様は他社と違い、キャリアコンサルタントが企業営業も兼務なさるそうです>>。

転職活動を終えて

今回私は、 「環境」 「コンサルティング」 という部分にはこだわり続けました。一方、こだわらなかったのは 「収入」 と 「会社規模」 です。社会人4年目でまだ業務管理できる力量・経験もないことから、収入が下がるのは止むを得ないと考えていました。また、入社した建設コンサルティング会社は業界としては大きい方でブランド力もありました。しかし、自分のやりたいことと会社規模とは必ずしも一致しないため、その点にはこだわらないようにしました。転職活動を進めていくと色々な会社の求人票を目にするため迷いが生じる時もありましたが、初志貫徹できて良かったと思っております。その方が、転職先が決まった時の納得感が大きいと思います。

私の場合、新卒時の就職活動と今回の転職活動とで志望している業界がほぼ同じだったため、新卒時と今回とで同じ企業に2回落とされるという事態が頻発しました。そのような中、内定を頂いた会社は今回受けるのが初めてだった上、転職活動開始時には語学力の問題で全く候補として考えられなかった会社でした。またその会社の面接を受ける時点では、既に数社から落とされている状態で一次面接まで進んでいる企業がなかったにも拘わらず、社長を交えた一度きりの面接の翌日には内定の連絡を頂くことができました。

このような経緯を考えると、非常に運命的なものを感じます。転職活動を開始して4カ月、悶々とした日々を送っておりましたが、一瞬で人生の転機が訪れました。転職活動は新卒時の就職活動時と違いタイミングが非常に重要です。企業が求める能力が限定されてくるため、求職者の能力が企業のニーズに合致しなければ書類すら通過しません。そのニーズもいつ具体的な求人案件という形で現れて、いつその枠が埋まるかということは分かりません。転職には、少しでもチャンスを見つけたらすぐに挑戦するというスピード感が大事だと、自戒も込めて今更ながら思いました。
最後に、私の転職活動を全力で応援して下さった(株)エリートネットワークの高橋様に改めて感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。

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