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面接が通らなかったわけ

面接が通らなかったわけ

No.7
  • 現職

    店頭公開 アミューズメントメーカー 人事部

  • 前職

    一部上場 精密部品メーカー 人事部

田中 純子 氏 33歳 / 女性

学歴:

転職理由

新卒で東証1部上場の精密部品メーカーに入社し、約11年間主に人事で新卒採用と研修業務に携わっておりましたが、メーカー故に古い体質が残っているのか、女性活用については時代に遅れておりました。入社して間もなく社内の雰囲気や待遇面でそれに気づきましたが、人事という立場もあり、「女性活用については私が先頭を切って変えて行こう!」と思っておりました。ただ、会社を変えて行くというのはそんなに簡単ではないし、2、3年でそうガラリと変わるものでないので、10年ぐらいの長いスタンスでと、折にふれては上司に自分の職域の拡大と女性活用についての提案や女性社員には仕事に対する意識を向上させるよう試みて来ました。時代の流れもあり、少しずつ状況は変わってきてはいたものの、同僚や男性の後輩に比べて評価や仕事の幅においてやはり差があり、このままではいくら私が会社を変えようと意気込んでいても、10年後には男性と比べて自分自身のキャリアに大きく差が出てしまうと考え、転職を決意しました。

転職活動中

性別に関係のなく働ける職場をと考え、まずは外資系やベンチャーの企業を新聞の求人欄で探そうと思いました。しかし人事分野での求人は中途採用や給与・社会保険の業務経験者が多く、採用業務でも新卒しか経験していない私にとって、年齢も考えると転職は難しいのかなと思いましたが、まだその頃は考えが甘く、「やる気を見せれば、少しはチャンスがあるかも」と考えておりました。何社か応募してみましたが、やはり経験不足なのか書類選考で不採用や、面接で3次面接まで進んだ企業もありましたが最終的に不採用。加えて在職中の仕事の忙しさや家族の入院もあったりという状況で思うように転職活動は進みませんでした。そんな時、(株)エリートネットワークさんに登録しました。そして最初に紹介していただいた企業の面接を受けましたが、結果は不採用。原因はコミュニケーション能力不足とのことでした。そして担当していただいたカウンセラーの方から「伊藤さんの話には本音が見えない。在職中の企業の体質みたいなものが染みついているようだ。」との指摘を受けました。これまで意識はしておりませんでしたが、人事という職務のせいか、いつの間にか自分自身にガードを張っていたかも知れません。また別の企業に転職するというのに、11年間勤務した在職中の企業へのこだわりみたいなものを引きずったまま活動を行っていたのかも知れないと気付き、考えを改め直しました。次に紹介いただいた企業には「飾らずに自分をさらけだして、自分を評価してもらおう!」という気持ちで面接に臨みました。筆記試験と3回の面接で内定。あの指摘がなければ、21世紀が明けた今でも、対応策も見つからないまま日曜日の新聞求人欄を見ていたかも知れません。自分の意識改革ができ、また内定もいただけたのはカウンセラーの方のアドバイスのおかげだと本当に感謝しております。

入社後のわたし

まだ入社して間もなく、人事部人材開発課でまずは新卒社員研修のスケジュール調整をしている段階ですが、今後は採用や研修制度を整えて行く予定です。店頭公開しており急成長している企業なのでこれから成長する見込みはあるものの、この企業への転職を決めた時に新聞記事の報道があったり、勢いのある企業体質の中で私が務まるのかと家族が心配したりもしましたが、今後の企業の成長に微力ながら自分自身も貢献したいと思いました。今度は性別にとらわれず自分自身が評価されるので厳しい部分もありますが、今新しい職場に踏み出して頑張っている最中です。

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