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27歳、メガバンク退職後、半年の離職期間を経て、教育・研修会社の法人営業職へ転職。

27歳、メガバンク退職後、半年の離職期間を経て、教育・研修会社の法人営業職へ転職。

No.637
  • 現職

    教育・研修会社 法人営業職

  • 前職

    メガバンク 法人営業職

時山 一典 氏 27歳 / 男性

学歴:中央大学 商学部 商業貿易学科 卒

メガバンクへの就職

大学のゼミでマーケティングを専攻し、日本の経済の成り立ちと仕組みを学ぶことができ、その経験から業界を問わず企業の商取引に関心を持つようになりました。そして、就職活動の時期を迎え、金融業、製造業等を多数見ていく中で、コンサルティング (課題解決) 業務に対して興味を持つようになりました。そして、経営コンサルタントのような仕事を通して、幅広く会社を支援していくスキルを身につけ、キャリアを重ねていくことに憧れるようになりました。その中で、銀行の法人部門の機能はコンサルティング業務の要素が多く、また商材がお金であることから、経営者との密なやりとりができるのではないかと考え、メガバンクへの就職を決めました。

前職の仕事について

希望が叶い、融資業務担当となり、法人営業マンとして企業経営者と向き合うおもしろさを肌で感じ、日々の業務にやり甲斐を持って臨んでいました。また、顧客が喜ぶからといってなんでもやればいいというものではなく、ビジネスにおいては 「意味のあること」 と 「意味のないこと」 を区別し、限られた時間の中で如何に成果を出すか、ということが大事であり、慈善事業ではないということを学ぶことができました。しかしながら、仕事の隅々までルールが透徹し、複数の人間が関わっているため、一度ミスが起きてしまった場合は、自身の責任ではないことを証明することに血道をあげなくてはならないことは、仕事の性質上仕方がないとは理解できるものの気の進まない業務でした。

退職理由

もともと書籍に興味があったことや経済史について勉強することが面白く、且つお客様へ情報を発信していくことで喜ばれた経験、情報がとても必要とされている経験から、自分自身が現場から情報を発信していきたい、また電子化が進みつつあり、業界の変革期にある環境で今までにない形で埋もれてしまっている情報を発信できるのではないかと考え、出版業界へ転身したいと考えました。そうした中、諸先輩方と話をして、
・家族を持ってからの転勤はつらい、引っ越しをすると精神的に不安定になることもある。
・結局やっている仕事は何十年も同じである、辞めるなら早い方がいい。
などの話を聞き、大手企業で順調に働いていても幸せとは限らないと感じました。

また、
・入社時に思ったほどキャリアが自由に選べる訳ではなく、あくまでの会社の人事判断に委ねるというのはいいのだろうか?
・転勤すること自体が嫌だ、という訳ではないが住むところを会社が決める、というのは仕事を中心に考えればいいだろうが、それ以外の何かを重視した時に果たしてどうだろうか?
・おそらく今の仕事を辞めて新しい仕事をしても生涯賃金で今の仕事を上回ることは難しい、安定も失う。一方で新しいことはできる訳だが、そのことについてどう考えるか?

など、正解のない論点について思いつく限り考え、自分なりに答えを出していきました。当然結論は各々によって違うと思いますが、自分なりの暫定的な解を導き出すことで自身の価値観が明確になり、その結果、ただ漫然と仕事をしていくより、こちらから仕掛けることができる仕事に、リスクはあるがチャレンジしようと考えました。
その当時、愛知県での勤務であったため、東京での転職活動を積極的に行うため一旦退職し、活動をスタートさせました。

転職活動

退職後の転職活動では大手人材紹介会社に登録し、出版業界に絞って求人を探していましたが、未経験で希望する職種への求人は少なく、かろうじて見つけた求人も面接に通過できず、離職期間が伸びていってしまい、このままではまずいと思い、もう少し紹介会社を増やそうと思った時に、たまたまネットで(株)エリートネットワークの転職体験記を拝見し、求職者の方とカウンセラーの方が非常に信頼関係を持って活動していらっしゃるのを感じ、登録をしました。

ご担当頂いた金入さんに初めて会ったその日に、今までの顛末をお話しさせて頂き、考えの甘さを御指摘頂いたことをよく覚えています。 (たとえば、『今、企業が求人をする場合、ポテンシャルを感じる人をゆっくり育てて、というよりは相当程度戦力になると確信される人物を求めています。出版が駄目だから営業職なら何でもいいという考えで面接を受けて通るような時代ではないです。』) という、今思えばおっしゃって頂いたことは非常に当然のことだと思います。

当時の自分も考えの甘さに薄々とは気がついていたものの、既に退職し、後には引き返せない状況でしたが、それを素直に認めることができずにいました。本当のところ、誰かに止めて欲しい、指摘して欲しい、という気持ちがあり、ほっとしたことを覚えています。そして、自分自身の足元を見つめ直し、もともとやっていた法人営業を軸に、但し転職においては経験を積んだ後には、自らも事業を立ち上げていける可能性の高い仕事をしたいということを金入さんへ伝え、その意向に合い、且つ私自身のパーソナリティーに合っている会社を中心にご紹介頂きました。

面接対策

中途採用の面接では、[1] 職務経歴書 [2] 退職理由 [3] 志望動機 の順番に質問があります。当初、私はこれらの質問に対し、ありのままを結論 → 具体例の順番に答えることで、応募者の各々の事情と理由を把握しつつ、実際に採用して働くことを想定して、論理的な話し方ができるか、相手に聞き取り易く丁寧に説明する能力があるか、といったコンピテンシーを問うているのだろうと考えていました。

しかし、金入さんとの面接対策の中で、「たしかに間違ってはいませんが、面接官の方は大前提として、何故うち (当社) なのか? という点を観ており、結局全ての質問はそのことを形を変えて問うています」 というアドバイスを頂戴しました。

このことは私の転職活動の中でもキーポイントとなりました。なぜならこれ以前の私は面接の際に聞かれた質問に対してただ答えることに終始してしまっていました。しかし、このアドバイスにより、よく言われる 「転職活動は企業と応募者の擦り合わせの場」 という言葉が腑に落ち、約1時間の面接の目的を理解し、面接前に考えることも焦点を絞ることができました。

いわゆる面接のハウツー本を数冊読み、面接について判った気になっていましたが、やはり面接は 「ナマモノ」 であるため、実際にエージェントの方とお会いして具体的に対策することが重要であると感じました。

離職期間の長期化

私は退職してから転職先を探しましたが、一般的に、退職後の期間 (離職期間) が半年を過ぎてしまうと、履歴書の通過が難しくなってしまいます。
ご紹介頂いていた企業で私自身も志望度を高く考えていた会社の面接で結果が出ず、今後面接する予定の企業も少なくなってしまい、「もしも、次の面接もダメだったらどうしよう」 という考えが頭に繰り返し浮かび、離職期間も6カ月を経過していたことから漠然と不安を感じるようになりました。

という中で、前職での経験を高く評価して頂き、ある会社から面接にて好評価を得ました。 しかし、その企業の事業内容の説明を受け、面接を進めていくうちに 「私はこの会社には合っていないのではないか」 と感じるようになりました。
私の頭の中では [1] 離職期間が長く今後の書類通過は厳しくなるという状況 [2] 会社の合う、合わないは入社してその仕事に携わってみないと判らないのではないか、という考えとせっかく仕事を辞めた以上もう少し頑張ってもいいんじゃないか、きちんと納得できる会社に入社すべきじゃないかという考えがせめぎ合っていました。

面接後の電話で上記について金入さんに相談したところ 「離職期間が延び、不安に感じ、面接のチャンスがあるところには四の五の言わず、全力で挑んだほうがいいのではないか、という感覚はとても健全。合うか合わないかは、内定が出てからその時のご自身の気持ち、他社の選考状況等を勘案しながら判断すればいい。」 というアドバイスを頂きました。今、考えてみれば至極真っ当な話ではありますが、転職活動というストレスフルな環境の中で当時の私は視野が狭くなっていました。プロにきちんと相談することが重要であると改めて感じました。

希望企業からの内定

入社する企業は、各企業の教育・研修を提供するベンチャー企業での法人営業職です。自分で求人票を読んで選択する形で転職先を探していたらまず応募しない会社であると思います。その企業を金入さんからご紹介頂いた時は、正直に言って一瞬 「もう自分に紹介できる会社がなくなったから当てずっぽうに紹介しているんだ」 と思いました。

しかし、実際に同社のセミナーに参加してみると、人事ビジネスのおもしろさ、ベンチャー企業で経営者の近くで働く醍醐味、そして組織一丸で世の中に新しい価値を創出していくという社風に魅了され、志望度が高まっていきました。そこからはいつも以上に熱心に企業研究を進め、金入さんからはその企業の面接での質問内容の傾向や、過去に採用に至っている方々の分析、その他の候補者の選考状況の確認、参考資料の貸与、最終面接の前日には、休日であったにも拘わらず、模擬面接をして頂くなど、企業に自分自身をアピールしていけるよう様々なサポートをして頂き、結果として内定を頂くことができました。

入社する企業は他の人材紹介会社の 「おススメ求人」 のリストにも名前があったことから、社名については存じておりましたが、自分の嗜好とは違うと判断し応募を控えていました。しかし、(株)エリートネットワークでは、表面上の求人票データだけではなかなか辿り着き得ないような企業を事前面談 (同社のカウンセリングは他社と比べて時間が長く、様々な角度から質問を受けます) の中で求職者の嗜好を分析したうえでご提案して頂き、且つ、相手企業の面接担当者の人物像を理解して対策をすることができるというのは、企業担当と転職カウンセリングを同じ方がなさっていらっしゃることの強みであると感じました。

総括

今回の転職活動では、(株)エリートネットワークにお力添え頂いたことが、とても大きかったと思います。ご担当頂いた金入さんにはカウンセラーとして、良き社会人の先輩として大変ありがたいアドバイスを頂きました。本当に有難うございました。

(株)エリートネットワークに対して私が感じたことは
・求職者の意向を汲むことに力を注いでいらっしゃり、連絡頻度も高い為、自分の考えていることが正確に理解されている。
・面接時のサポート (相手企業の情報を不足なく持っている)
ということです。

転職活動を始めてから、人材紹介会社が大小様々にたくさんあり、求職者は1社ではなく複数の紹介会社に登録するということを知りましたが、私は同社のサービスに非常に満足しています。これから転職活動をご検討されている方々におかれましても、ご登録される人材紹介会社の一つに(株)エリートネットワークを入れられると良いと思います。

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