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外資金融から、社員500名の訪問医療会社へ

外資金融から、社員500名の訪問医療会社へ

No.537
  • 現職

    訪問医療会社  社長室長

  • 前職

    外資系 金融サービス会社  管理職

山崎 太 氏 47歳 / 男性

学歴:東京大学 経済学部 卒
ケース・ウェスタン・リザーブ大学 経営大学院 卒  (MBA)
米国公認会計士

転職までの経緯

私は、国内の大手都市銀行出身で、MBA留学を経験、その後、ベンチャー企業を経て、直近では、外資系金融サービス会社で管理職として働いていました。

この外資系金融サービス会社での仕事は、クレジット関連の調査業務です。仕事はかなりタフではありましたが、この業務では10年以上の経験があり、社内外のネットワークも出来上がっていました。

一方で、40代後半になり、会社でのポジションがはっきりしてくると自分の残りの人生もあらかた見えてきます。自分の中では、会社や仕事への不満やフラストレーションなど、色々な思いが溜まっていました。

自分の人生、このままで終わってしまっていいのか。この仕事は、ほんとに社会のためになっているのか(残りの人生は、もっと、世の中の人のためになることをできたらいいのに)。外資系企業でのコミュニケーションの煩雑さ、もどかしさ(自分を表現し切れない、シニアマネジメントは日本の事情を理解できない)などです。

また、外資系企業では、定年まで働ける人はごく稀で、どこかの時点で、自分の行く末について、何らかの決断をする必要がありました。退職勧告を受けるまで今の会社で働き続けるのか、あるいは、その前に自ら転職に踏み切るか・・・・・

このような状況の中、昨年度の大地震が発生し、再度、私自身の人生を見直す契機になり、私の心の中のもやもやを吹き飛ばしてくれました。地震の後の混乱が収まり、仕事も一区切りついたところで、私としては、早いタイミングで転職することを決断しました。

活動開始

私の場合、理由があって、離職前に転職活動はしませんでした。地震発生後、転職市場、特に金融関連の市場が厳しい状況であることに加えて、40代も後半になっていること、既に離職していることなど、条件的には厳しいとは思いましたが、転職市場が正常に機能している限り、条件面を緩和すれば、自分を受け入れる会社があるはずと勝手に思い込んでいました。

離職直後の2012年1月から、本格的な転職活動を開始。4つの転職サイトに登録し、希望条件をもとに会社を検索し、抽出した会社に応募し始めました。日系、非日系の主要な転職エージェントにも接触しました。転職先への希望条件としては、できれば事業会社、社会的な貢献度が高い会社、国際的な業務内容、管理職として経験を積めるということなどを優先し、反面、収入面は柔軟に対応することとしていました。

1月中に登録したサイトから、自分の条件に合致するいくつかの会社に応募しましたが、書類選考が通らず、ほとんどの会社が第一次の面接まで辿り着きません。あれれ・・・・・おかしいなと感じ始め、対象範囲を広げ、より多くの企業に応募しましたがやはり結果は同じ。転職エージェントでも、いくつかの求人先を紹介してくれましたが、一次面接まで辿り着かないところがほとんどです。また、面接依頼が来ても、一度失敗すれば、その後は、何の連絡もありません。転職活動1か月にして、自分の置かれている状況が想定以上に厳しいことに気づきました。

転機

しかし、これも自分の選んだ道と諦め、決着がつくまで、半年から1年はかかると腹を括った矢先、私の親しい友人から紹介してもらったのが、(株)エリートネットワークさんでした。

(株)エリートネットワークさんは、他のエージェントからは半ば見放されかけていた私のような者にも、ほんとうに素晴らしいサービスをご提供頂きました。

お会いしたその日のうちに7、8社の候補企業をご紹介頂き、その中の1社は、すぐに社長との面談を設定して頂きました。

一度目にご紹介頂いた企業は残念ながら、ご縁がありませんでしたが、書類選考を進めていた最後の企業からお断りの連絡を頂いたその日に、最後まで面倒を見させて頂きますのでご安心下さいという力強い言葉と共に、即座に次の複数社をご紹介頂きました。(どれほど心強く感じたことか。)

捨てる神あれば、拾う神あり。幸いにも、2度目にご紹介頂いた企業の中から、訪問医療を行う従業員数百名のベンチャー企業からオファーを頂戴できることになりました。こちらの会社でも、初回から社長面接を設定頂き、実権者に自分をアピールする機会を頂きました。また、面接前には、面接での心構えや面接官の評価基準などについて、貴重なアドバイスを頂戴しました。私も会社やその業界については、シラミつぶしに調査をし、余裕をもって面談に臨むことができました。お陰様で面談自体も首尾よく進み、面接終了後には、その場で社長から 「前向きに検討したい」 と伝えられ、また、(株)エリートネットワークさんからも強力なプッシュを頂いているとのお話がありました。

金融機関でも受け入れを前向きに検討してくれているところがありましたが、当初の考えに沿って、こちらの訪問医療を行う会社でお世話になることを決めました。

活動の総括

私の場合、離職期間は3か月で新しい職場が見つかったものの、事前に転職マーケットについて調査していなかったことが原因で、かなり苦労をしました。3か月弱で応募した会社の総数は60社程度になりましたが、そのうち面談まで進んだ会社は僅か6社でした。

当初、希望した転職条件のなかでは、国際的な仕事という面は、満たされませんでした。また、収入という面では、前職の半分以下となりましたが、事業会社での管理職というポジションで社会的な貢献度も高い事業内容の会社が適当な期間内で見つかりました。

転職活動が長期化すると覚悟を決めた時(2か月目)からは、特に体力、気力、知力をベストな状態に保つことを心掛けてきたことも、良い結果に繋がったと考えます。また、面接に関して、企業調査や自己アピールなどしっかり準備をすることは当然ながら、面接では、その会社の水に合うかどうか、チームにうまく受け入れられるかという点が大きなポイントとなるので、面接官をはじめ、その会社の人々が、どういう環境で働かれているのかということは特に注意深く準備をしていきました。

最後に、私と同じように40歳後半以降で転職する場合、実質、エージェント経由の職探しになることと思います。エージェントに求められる能力として、求人・求職のマッチング力、多くの企業とのネットワーク、転職者の状況を把握して、適切なアドバイスができることなどが挙げられると思いますが、特に企業とのネットワーク、中でも実権者との太いパイプという点においては、(株)エリートネットワークさんは卓越していると思います。また、転職希望者を強力にサポートしようという心意気が随所に見られました。これから転職活動をお考えの方々にはきっと力強い味方になることと思います。

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