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一級建築士、事務所を畳んだ後の34歳での転職

一級建築士、事務所を畳んだ後の34歳での転職

No.522
  • 現職

    総合不動産会社 設計職

  • 前職

    一級建築事務所 設計職

藤田 孝之 氏 34歳 / 男性

学歴:神奈川大学 工学部 建築学科 卒
一級建築士

・(株)エリートネットワークとの出会い

前の職場を退職してから一ヶ月が過ぎた頃、私は派遣社員として仕事をしておりました。そんな時、派遣元の社員さんから 「僕も転職で苦労してね……でも、とても良いエージェントさんの方に出会えて納得のいく転職が出来たんだ」 と。そこで紹介して頂いたエージェントさんが(株)エリートネットワークでした。それがきっかけで(株)エリートネットワークの転職支援サービスに登録し、そこから今回の転職活動がスタートしました。
大学の卒業時からこれと言った就職活動をしたことがない私にとって、企業の面接は未知のものでした。私を担当して下さった(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの金入さんがまず、自分の今迄の経緯、考え方、今の考え方をしっかりと聴き、受け止めて下さいました。

・これまでの建築士人生を振り返ると・・・

「建築の世界で12年間、自分は何の為に仕事をしてきたのか。そして何故失敗したのか。」 振り返ってみますと大学卒業後、最初に地元の設計事務所に6年間勤めました。そこでは主に住宅と医療施設の設計の仕事に携わりました。打ち合わせ、現場監理など常に二人態勢で行っていた事務所だったので、思い返してみると責任は自分が取るんだと言う強い思いが無く、ついつい無責任に仕事を流していたのだと思います。

元々30才になる前に独立して自分で事務所をやりたいと思っていた私は、その後東京に出て、事務所を立ち上げました。最初は大学時代の友人と連絡を取りながら仕事をしていましたが、3年目4年目と次第に仕事が減っていきました。「知り合いもいないところだ」 「建築業界不況だ」 など言い訳はいくらでもありますが、今迄の人生が何となく上手くいき、これと言った苦労もせずにスルスルと人生を歩んできてしまったことや “ 仕事 ” をする、 “ 働 く” ということの根本も判らず、まして営業・新規開拓の仕方も判らない甘い考えで起業してしまった結果だったと今は感じています。

そこで、事務所を畳み、就職することも考えたのですが、なかなかその踏ん切りがつかず、そこにあったのは、「30才過ぎたら独立するんだ」 「失敗してサラリーマンに戻る事が恥ずかしい」 「自分は特別なんだ」 「もうすぐチャンスが来るはずだ」 「独立して一人で仕事している自分ってかっこいいでしょう」 などという思い上がりと見栄ばかりでした。
そんな自分の事しか考えない人間が上手く行くはずもなく、今後どうするか迷っていた時に前の勤務先の先生と出会い、もう一度、一から建築の勉強をしてみようと事務所勤めに戻りました。
先生には建築のいろは、人間としての生き方・考え方を教えて頂きました。残念ながら先生の事務所も次第に仕事が減り、辞めざるを得ない状況になってしまいましたが、 “ 仕事 ” とは、 “ 働く ” とは何なのか、そんな事を見つめ直す何物にも代え難い時間を頂いたのだと思います。

原因があるから結果がある、結果だけは起きない。その原因を見つめ直すこと。

今迄の私は常に自分のことしか考えず、上から目線で仕事をし、自分は出来ると思って仕事をしていたのでは……自分の考えが正しいと思い込み、人の意見に耳を貸してこなかったのでは……。それが今迄を振り返り、思い、反省した事でした。

・今回の転職で実現したかった唯一のこと

だから 「人の為に仕事をしよう」 それが、今回の転職で考えた第一の事で、唯一のことでした。
以前より知人から 「人の倍働いて当たり前、3倍働いてプロなんだよ」 と言われてきました。
自分がプロとして、人の為に役に立てる仕事。そんな条件が整っていた企業が、今回私が入社する企業でした。その企業は、スピード力と成長力があるのが特徴であり、そしてお客様の為に社員みんなが一丸となって働いています。そして、「そんな中で自分も働きたい」 そう強く感じました。
結局、今回の転職で面接をしたのはその企業1社でした。自分の反省と直感とが一致し、全てが良いタイミングで流れていきました。自分の業を出し過ぎず、流れに身を任せること。小さな出来事や変化を常に注意し頭を働かせていれば、チャンスを逃す事はないのでは……と感じた転職活動でした。

最後に、転職のことなど何も判らない私に一から色々とアドバイス下さった転職カウンセラーの金入さん、本当にありがとうございました。 これからも転職者の皆さんに温かいサポートをしていってあげて下さいね。

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