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証券会社の投資銀行部門から、独立系財務アドバイザリーへ

証券会社の投資銀行部門から、独立系財務アドバイザリーへ

No.475
  • 現職

    独立系財務アドバイザリーファーム M&Aアドバイザー

  • 前職

    大手証券会社 投資銀行部門

東山 圭一 氏 28歳 / 男性

学歴:中央大学 法学部 政治学科 卒
中央大学大学院 法学研究科 修了
証券外務員一種

1.転職決心の転機

私は前職では証券会社法人本部の地方銀行を担当するセクションで、所謂投資銀行業務に関する提案書作成やディール執行に携わってきました。業務に携わった最初のうちは見るもの聞くものが新鮮で、貪欲に勉強することに時間が費やされていました。その後も自身の仕事が地方銀行、ひいては地方/日本の為になっていると信じてがむしゃらに働いていました。

しかし、銀行系証券特有の(現場を無視した)組織いじりによる担当業務の変更や、社内政治の比重の高さに対する気づきをきっかけに自分自身を冷静に見返してみると、これまで行ってきた業務は必ずしも顧客の為に行われて来なかったとの認識に至りました。ちょうど、その頃に東日本大震災が発生したことで「本当に自分のやりたいことをやろう」という決意に至った次第です。

2.転職に当たっての軸

転職活動を行うに当たっては2つの軸を設定しました。
1つは学生時代から考えていた「自身の仕事が日本経済を間接/直接的に良くするものであること」で、学生時代を通して上向きな日本経済を実感したことが無かったため、その上向きな姿を見ることを自身の手で実現したいという点から来ています

2つ目は 「顧客の為になることを顧客と共に行う」 ことです。前職での業務はほとんど7割以上が社内調整に費やされ、顧客の希望や夢の実現を手助けするという本来の業務が出来ない状況でした。その点を反省し、今回の転職では顧客と二人三脚で動いて夢の実現を手助け出来ることを軸としました。これはもしかしたら実家が自営業であることにも起因しているのかもしれません。

3.転職活動

転職活動を始めるに当たっては転職カウンセラーの廣重さんに面談頂き、上記の2つの軸に沿った形で複数の会社を紹介して頂きました。ご紹介頂いた会社の略全てが 「アドバイザリーファーム」と「事業再生ファーム」であったことで、やはり既存の証券会社や銀行という業態では自身の望むような仕事は行えないと実感すると共に、踏ん切りがつきました。

面接に進むに当たっては、自身のこれまでの業務の棚卸や想定問答を作成する事などを行ってきましたが、逆に最初の頃はこれらに引っ張られて自身の言葉(アドリブ)で臨機応変に話すことができませんでした。しかし、複数社の面接をこなしてゆく中で段々と慣れ、スムーズに自分の言葉でしゃべれるようになりました。
やはり、予期せぬ質問に対しても、自身の言葉で話せなかった会社は残念な結果となりましたが、後半戦において自身の言葉やアドリブで受け答えを出来た会社は、概ね良い結果に結び付きました。

私の場合は前半戦を自身のコミュニケーションや面接官とのやりとりに慣れる場としてしまったことで、複数のチャンスを棒に振ってしまいました (この中にも行きたい会社が多くありました・・・・・) が、これから転職活動を考えておられる皆様におかれましては、ご家族や友人とリハーサルを行うことで私の失敗を回避して頂ければと思います。本当に“場慣れ”というものはありますので。

4.転職活動終了と今後

転職活動は3カ月程度で終わりを告げ、私は財務アドバーザリーファームに内定を頂くことができました。この会社の従業員の方とは略全員とお会いしましたが、純粋且つストイックな業務・顧客に対する姿勢が共通していることから選択しました。

私は今回の震災を契機に 「人生は1回しかない、やりたいことをやろう」 と考えて転職活動を始めたため、新しい会社では本当にやりたいことを行うことで自身と会社、そして顧客企業の成長を促していきたいと考えています。

このようなことは自身と会社のベクトルが合っていなければ考えも出来ないことですが、転職カウンセラーの廣重さんのご紹介でベクトルの合う会社を複数見つけることができました。
本当にありがとうございました。

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