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2人の子供を抱えての再就職活動。成功の要因は覚悟。

2人の子供を抱えての再就職活動。成功の要因は覚悟。

No.385
  • 現職

    大手生命保険会社  ライフプランナー

  • 前職

    日系大手通信会社  法人営業

    外資系大手IT企業での派遣スタッフ

中山 尚子 氏 32歳 / 女性

学歴:広島大学 総合科学部 卒

私の場合は「転職」と言うよりも「生きる道」を一緒に見つけて頂いたと言う方がしっくりくると感じています。というのも・・・・.


大学を出て入社した大手通信会社を惜しげもなく1年半で結婚退職。(若いって怖い!)
専業主婦として家に入り、2人の子供を出産。マイホームも購入し、平均的なサラリーマン家庭の奥さま生活を送っているうちにブランクはいつの間にか5年の長きに。


子供たちに本当に手がかからなくなってからではパートしかできなくなっちゃう…という焦りから、育児・家事と両立できる派遣社員にチャレンジ。
忙しくて目の回るような日々でしたが、外資系IT企業で皆さんのお世話をする事務・庶務的なお仕事をしていく中で、沢山の人にかわいがって頂き、4年間があっという間に過ぎていきました。

その間に大きな変化がありました。「離婚」です。
「子育てしながらお仕事も頑張るママ」から、「子供たちが独立するまでのすべての責任を引き受けるシングルマザー」にランクアップ?したのです。


将来を見据えなくては。という重圧から正社員の職を探すことにしたのですが、今思えば我が身の不運を嘆き、自己評価は最低という心理状態でした。
「なんでもいいから」のスタンスで見つけた中小アパレル企業の正社員の仕事を通して分かったことは、自分が「大企業育ち」だということ。勿論大きければいいということではありませんが、中小企業はトップの在り方に左右される面が非常に大きいということは否めません。たまたま私が入社した会社は、私から見ると「ワンマン」を通り越して「私物化」されているような状態で、不況で業績不振の上に、社員の待遇はひどいものでした。
なんとか改善していきたいと思うものの、自分自身と子供たちの生活を賭けてまでやるべき仕事なのか?という疑問が勝り、結果2カ月で退職することになりました。


母子家庭。母は無職。です。言葉にできない不安が込み上げてくる中、必死で職を探しました。生活するだけなら、国や自治体が救ってくれるラインがありますし、私の故郷の両親は健在なうえに、私たち親子を養える資力があります。そんなに頑張らないで親に頼っていいんじゃない?と周りからも多少不思議がられました。
ただ、私には夢があります。母親としてではなく、ひとりの人間として絶対に叶えたい夢が。何もかも投げ出して親に頼りたい気持ちをすんでのところで抑え込んでいました。

実を言うと、(株)エリートネットワークさんにお世話になった最初のきっかけは、故郷での仕事を紹介して頂くためでした。状況が許さず、故郷に帰ることになったとしても、自分と子供たちの生活は自分でまかなって、いつか必ず夢を叶えるだけの力を蓄えたいと、最後に残ったプライドをぶら下げて、転職カウンセラーの渡部さんに初めてお会いしたのです。


渡部さんの落ち着いた穏やかな雰囲気に安心して、つい身の上を語ってしまった私。「では、東京でのお仕事を先に探してみましょうか。」とおっしゃって頂いて、思い詰めていた気持ちが一気に溶けていくような感覚を覚えました。
そうは言っても、キャリアはほとんど無いに等しく、並行して探していた派遣の仕事もなかなか結果が出ない状況でした。こんな私を採ってくれる会社があるのかどうか、正直まだ信じられていませんでした。

そんな私に渡部さんが教えて下さったのが、生命保険会社2社。
1社は固定給で、特に経験も必要なし。女性が多く活躍されている会社です。
そしてもう1社が大手生命保険会社でした。一から育成してくれるプログラムなので、経験は必要ないのですが、いずれ出来高制になるということでした。


この時点で私はまだ安定性を求めており、固定給の会社に受かるといいなあと思いながらも、自分を資本に仕事してみたい気持ちも長い間持っていたので、どちらもチャレンジさせて頂くことにしました。
転職カウンセラーの渡部さんは、無職の状態を一日も早く解消したいという私の思いを汲んで下さり、すぐに大手生命保険会社の説明会にエントリーして(ねじこんで?)頂きました。


そして、大手生命保険会社の第一回の採用説明会に参加。参加者は二人の少人数で穏やかな雰囲気の場でしたが、私はすっかり興奮してしまいました。
それまでの私は、子供たちを養わなければいけない、明日の糧であるパンを稼がなければならないという不安や恐怖を源に行動していたことに気がついたのです。さらに「こんな私なんて」という自分への低い評価が加わっていました。
募集されている仕事がどういうものか分かっていくうちに、「これは私が求めていた仕事で、私がやるべき仕事だ。」と感じたのです。

話は大きくなりますが(笑)学校では私たちは男女関係なく扱ってもらえますよね。勉強ができれば、女の子でもそれなりの人生が待っているはずだと漠然と信じていました。
男女に上も下もありません。でも、子供を産めるのは女性だけです。子供を持ちたいと考えたら、仕事とどうバランスをとるのか、何をあきらめるのか考えないといけないのは常に女性です。
結婚も必ずしもうまくいくとは限りません。うまくいかないからこそ人生の楽しみ(試練)なのですが。更なる成長への選択として離婚を選んだ時、経済的に不利な状態に置かれるのも女性が多いと思います。
そういった女性の人生における喜びとリスクを、なぜ親や学校が正直に教えてくれなかったのか、、、、、という気持ちを強く持っていました。女性だけでなく男性に対しても小さい頃から教えてもらえれば、伴侶となる女性の立場を理解し人生を組み立てていけるのに。と。(社会的な制度での解決が最も望ましいですが)
ですので、多くの女子大で、同社で活躍する社員の講演が好評を得ているというお話にかなり感動してしまいました。


お客様と一緒に夢を描き、実現していくための具体的なプランを組み立てていく。保険を扱うのでリスクマネジメントの側面が目立ちますが、リスクを怖がるのではなく安心して夢への道を歩むことを目的とした仕事です。これは私にはうってつけだと直感しました。
私自身の結婚を振り返っても、夫婦間で具体的な夢を共有できなかったことが二人で生きることの意義を大きくしていけなかった原因だと思っていましたので、お客様がご夫婦、ご家族で普段は話さないお互いの夢を共有する大きなきっかけを作ることができる仕事であることも、非常に魅力的でした。
人生の思わぬ転機にも、いつもお客様に寄り添って一緒に歩いていくのが同社でのお仕事だとしたら、もうこれしかない!と他の職探しは止めてとにかくこのチャンスを得ることに集中することに決めたのです。


「これがダメなら後がない」という気持ちは出てくる度にクリーニングしました。
数回にわたる面談が進む間も、渡部さんがこまめにお電話を下さって、集めて頂いた情報を教えてもらったので、私は一人ではないという穏やかな気持ちで臨むことができました。

「生きることだけでも」という状態から、「時間を切り売りして、なんとか子供を育てあげましただけで終わりたくない」というところまで成長してきた私を、ワクワクするような新たなスタートラインに立たせて下さったことに、心から感謝しております。
この感謝の気持ちを、これから自分自身が力をつけ、お客様の人生をより充実したものにする手助けをしていくことでお返ししていきたいと思います。


(株)エリートネットワークさん、転職カウンセラーの渡部さんにお会いできたこと。今回私が入社する会社の方々がキャリアのない私に賭けてみると決めて下さったことが、私への神様のご褒美だったように思います。
このご褒美をもっと大きくして、私にかかわって下さる方々にご恩お返ししていけるよう、益々元気に頑張っていこうと決意しております。

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