本日現在1553
/ バックナンバーも全て読めます

法人営業職から、学校法人の総合職への転職

法人営業職から、学校法人の総合職への転職

No.374
  • 現職

    学校法人・専門学校 総合職

  • 前職

    メガバンク 総合職 → 東証一部上場 ベンチャー企業 法人営業

長田 美弥子 氏 38歳 / 女性

学歴:津田塾大学 学芸学部 国際関係学科 卒

●転職の経緯

2009年のある月曜日、出社したら自分のスケジュールに社長・専務との面談がセットされており、いきなり退職勧奨を受けました。全社的に直近2年くらい業績不振が続き、社内の雰囲気も閉塞感が強まり、内々に自分から転職を考えていた時期でもあったので、比較的ショックを受けることもなく申し出を受け入れました。「外に出てもやっていける人から、声をかけている」と言われた通り、自分だけかと思ったら、その週だけで10人を超える規模の人に同様の退職勧奨面談がなされました。社員の首切りは絶対しない、と繰り返し発言していた社長が予告なしに前言撤回した形となり、残る社員にとっても辛い状況となってしまいました。

●転職活動の始まり

私にとっては、2回目の転職です。前回は、伝統的な日本の大手銀行で12年働いてからベンチャーへの転職でした。ただし、人づてで直接誘われ、活動らしい活動をしないままの転職だったため、きちんとした転職活動は初めての経験です。
2回目の職場は転職組がほとんどだったので、周りがどのような職場を経験してきたのか、自分がどのような職場を望むのか、次にどのようなステップを踏めばよいのか、折に触れて考える機会は多かったと思います。
改めて転職活動を始めるにあたり、優先順位が高いと感じたのは、
・自分で判断する業務であること、裁量権が与えられる環境であること
・前例踏襲ではなく、チャレンジングな姿勢が評価される職場であること
・尊敬できるメンバーと協働できること
の3点でした。
したがって、同業種、同職種に拘らない求職活動となったため、かえって応募企業が絞り込みにくい、という弊害が生じてしまいました。
いくつかのエージェントに登録していましたが、時期が悪く、みるみるうちに案件が減っていくという状況に直面してしまいました。中には、利用していたエージェント自体の退職勧奨がニュースになり担当者と連絡がとれなくなったり、外資のエージェントから日本法人閉鎖の連絡が来たりしました。

そんな中、あるエージェントの紹介でたまたま応募した会社の社長が、私がお世話になった方と親しい仲であるという縁がでてきました。その会社での採用は叶わなかったものの、その社長から直接転職のバックアップを頂く幸運に恵まれ、紹介されたのが(株)エリートネットワークさんでした。

●(株)エリートネットワークとの出会い

これまで付き合っていたエージェントと決定的に違うのは、紹介する案件の多さ、スピードの速さでした。
一番初めに入念なジョブ・カウンセリングをして頂いていたので、紹介される企業はどれも私の本質的なニーズを満たす案件でした。また、こちらが希望を出した会社の求人だけでなく、意外な会社の案件をご紹介頂くこともありました。業種・職種に拘らないと言いながら、素人の目で会社を探すには限界がある、と強く思い知らされた場面でもあります。

●内定へ

新卒のまっさらな人材を雇うのとは違い、転職活動はお互いの「相性が合うかどうか」に尽きると思います。仕事の内容、企業風土としてホームページ等に出ている情報をいくら調べてみても、実際に面接でお会いする方との相性が合わなければ、そこでお終いです。事前の企業情報収集をして自分がそこでどんな仕事をしたいか、具体的なイメージを準備していても、面接官との温度差がある、世間に出ている情報とは違う雰囲気がある、という場面は多々ありました。
38歳でしかも女性での転職活動は、そもそも書類の段階で弾かれることも多いので、数少ない面接の段階で相性の悪さを感じるというのは、なかなか心理的にめげることが多いものです。
カウンセラーの松井さんからは、「とにかく事前の企業情報収集は念入りに」と何度も念を押されました。大事なことですが、おろそかになりがちなところを、口を酸っぱくして指導して頂いた点にはとても感謝しています。その準備があっただけに、面接でNGを伝えられても「やることはやったんだから、相性が合わなかっただけ」と割り切ることができました。
結果的に内定を頂いたところは、初めから会話も弾み、面談の初めに10分ほどの自己アピールをした以外は面談らしい面談ではありませんでした。そのまま先方から会社のおかれている状況を具体的に教えて頂いたり、どんなところに強みがあるか、その組織の中でどんな仕事をする人材を求めているか、というお話に終始しました。

●活動を振り返って

今回の転職活動で「ゆでガエルになることの恐さ」を十分に思い知らされました。
勤めていた会社の傾き加減を感じながらも、現実的な転職活動に踏み切らなかったために、会社から引導を渡されるまで放置していた自分の行動の甘さ。さらに、転職活動を始めてからも、自分で見つけた企業が本当に魅力的なのか自信が持てず、応募まで無駄に時間を空けてしまったりしたこと。いずれも、未知の状態に対する過剰な恐怖心が招いたことだと思います。動き出すなら早い方がいい、当たってダメなら次を探せばいい。一人で転職活動をするときは、そのスピードに対する意識付けが甘くなりがちだという難点があるのではないでしょうか。

エージェントの方の協力を仰ぐことは、良きペースメーカーを得ることになるのだと思います。加えて、(株)エリートネットワークの方には矢継ぎ早やに案件を持ってきて頂き、転職活動を怠ける暇も私につくらせない、鬼コーチのような指導も頂きました。
面接ひとつ臨むにしても、後ろで誰かが見てくれているから「今日で決めてやる!」といった踏ん張りも出せるのではないかと思います。

新しい職場に落ち着いた今、転職活動を通じて学んだことは多かったと感じています。苦労や悔しさを経験することで、自分も成長することができたと思います。
ただ、しなくてもいい苦労はしないに越したことはないので、これから転職活動をする皆さんには、早く良いパートナーを見つけて、最短距離で新しい仕事を見つけて頂きたいと心から願っています。その点でも、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの松井さんは信頼できるパートナーでした。心から感謝しています。どうもありがとうございました。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら