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外資系から、日系金融機関への転職

外資系から、日系金融機関への転職

No.360
  • 現職

    国内メガバンク
    監査部門シニアスタッフ

  • 前職

    大手外資系総合金融機関
    監査部門責任者

内藤 宏康 氏 36歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 経済学部 卒
米国公認会計士(U.S.CPA)
公認内部監査士(CIA)
内部統制評価指導士(CCSA)

私は、15年に亘り、外資系金融機関に勤務していました。2008年秋以降の世界金融混乱を契機に、転職を決意し、(株)エリートネットワーク社のサポートを受けて、2009年4月に日系金融機関への転職を果たす事が出来ました。一連の転職活動の内容や転職に際し、考えた事を述べさせて頂きます。

(1) 転職決意

繰り返しとなりますが、私が勤務していたのは、外資系金融機関です。今回の世界金融混乱の影響を最も受けた会社のひとつです。会社の将来性への不透明感が強くなったことで、従業員の雇用そのものに対して不安を覚えました。私も、これから、40-50代の働き盛りを迎えるに当たり、雇用の不安を感じながら働くよりは、安定した会社で力を発揮する事が望ましいと考え、転職を決意するに至りました。

(2) 転職候補先の検討

当初は、今まで積み重ねた実績及び取得した資格を最も評価してくれる会社に転職したいと考えておりました。現在と似たような環境の方が、自分の力を発揮出来ると思い、外資系金融機関を優先して、探す事にしました。しかしながら、どの外資系も少なからず世界金融混乱の影響を受けていたので、希望の転職先を見つけるのが難しい状況でした。
(株)エリートネットワーク社に出会ったのは、このような転職活動に行き詰まりを感じていた時でした。インターネットで企業のホームページを検索している際に、日系の金融機関が人材募集している事を知りました。当時は、日系の会社への転職は、依然として狭き門で、かなり難しいという先入観がありましたが、当初の方向性が難しくなり、何か役立つ情報を収集出来れば有り難いという気持ちになり、(株)エリートネットワーク社とのカウンセリングに臨みました。
面接は、雑談も含めて、1時間30分程度だったと思います。私の人柄等も考慮して頂いたのかもしれませんが、最終的に長期間落ち着いて勤められる会社が良いのでは、とのコメントを頂き、日系の金融機関を勧めて頂きました。外資系に属している私としては、今まで検討していなかった方向性でもあった為、大変驚きました。


その後、1週間程度、日系金融機関で働くメリットとデメリットを考えました。メリットとしては、【1】日系の金融機関の方が、人事・福利厚生制度が充実しており、また、現状は財務状態も安定しているため、雇用不安の懸念も抱える事が無く、仕事に集中出来ること、【2】外資系と日系のノウハウも、多少異なるところもあり、私の経験が日系の金融機関で生かす場面もある、等が考えられます。デメリットとしては、【1】外資系と日系は、給与体系が異なる為、外資系から日系への転職は、給与が下がってしまうこと、【2】外資系と日系では、企業文化が異なる為、転職先の企業文化に慣れるのも大変である、が挙げられます。デメリットについては、私は、長期間掛けて解消していこうと考えました。すなわち、転職先で長期間勤め、実績・信頼を獲得出来れば、一時的な給与減少分を将来の給与増加でキャッチャアップ出来れば良いと考えました。また、企業文化も、長期間勤務し、焦らず、少しずつ慣れていけば、問題無いという結論になりました。やはり、日系の金融機関で働くメリットが魅力的だと感じ、応募を決断致しました。

(3) 転職候補先での面接

実際に応募したのは、11月下旬だったと思います。そこからのプロセスが、比較的長く、内定を頂いたのが、2月上旬でした。面接開始から内定までのプロセスについては、日系の金融機関は、外資系と異なり、社内のステップを様々に踏むようで、比較的時間が掛かるようです。私の場合、書類の応募から初回の人事面接まで1ヶ月程掛かり、また、計5回の面接を受けました。日系の金融機関の採用活動の進め方を熟知していませんでしたので、不安を覚えることは多々ありました。(株)エリートネットワーク社は、豊富な情報・経験がありますので、必要な都度、アドバイスをして頂きました(適切なアドバイスを受ける為に、毎回の面接終了後、私は、詳細な面接内容を(株)エリートネットワーク社にメールして、最新の状況を把握しておいてもらうようにしました)。


次に、転職候補先との面接について、記載させて頂きます。計5回の面接は、人事面接、担当部署面接2回、人事役員面接、内定条件打ち合わせという順番で進みました。私は、面接に望む前に、私のアピールポイントを整理しておきました。自分が蓄積して来た知識・経験が、受け入れ先の企業にとって、必ず役立つのだと主張しようと思っていました。やはり、受け入れ先の企業も、中途採用者が受け入れ企業のメリットを理解出来なければ、中途採用者を受け入れませんし、逆に、メリットを充分理解してもらえるのなら、不況であったとしても、中途採用に前向きになると信じていました。更に、可能であれば、人材募集の経緯・理由までも把握すると、より効果的なアピールが出来るのだと思いました。

(4) 転職先決定

2月上旬に、転職先を決断したのですが、転職先で働くイメージをなんとなく持つことが出来たので、決断出来たのだと思います。仕事は、様々な人がしますので、色々な考え方が交錯するのが、通常と思いますが、自分の力を発揮するには、職場の考え方に共感出来ないと、実現出来ないのだと思います。面接の際に、転職先の担当部署の方と、なるべく多く会話し、どのような職場であるのか、理解するように努めたつもりです。入社する事が目的ではなく、転職して、自分が活躍する事が出来るのが、目標なのですから、転職先で働くイメージを描くことが出来るように、面接の時に積極的に会話しておくのは、良い事のように感じました。


最後に、世界経済の混乱が続く中で、依然として転職活動の厳しさが続いているのだと思います。私が記載した内容が、今後の皆様の転職活動に役立つ事が出来れば、これ以上嬉しいことはありません。


以上

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