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一部上場 日系メーカーから、外資系メーカーへの転職

一部上場 日系メーカーから、外資系メーカーへの転職

No.318
  • 現職

    外資系薄膜製造企業  工場長

  • 前職

    一部上場 鉄鋼メーカー
    マーケティングマネージャー

福井 茂雄 氏 38歳 / 男性

学歴:龍谷大学 理工学部 物質化学科 卒

皆様、こんにちは。2008年6月30日に15年間勤めた一部上場企業を辞めて、心機一転外資系スイスの企業へ転職しました。

■ 自己紹介

平成5年、理工学部を卒業し関西の老舗鉄鋼メーカーに就職後、研修期間中に異例の人事異動で技術部門から営業部門へ。そこで産業用耐摩耗・消耗品(特殊鋳物)ビジネスを経験し、営業のおもしろさとマーケティングの基礎を体感することができました。次に社長直轄事業企画室で新しい事業を創造する部門が新規創設されて、エネルギー関係の新規事業を経営会議で提案したところ、「責任をもって自分で事業化をしなさい。」と言われて、32歳の最年少プロジェクトマネジャーが右も左もわからずに既存事業とは異なる新規分野で国内外を駆け回り、わずか2年足らずで世界から注目を浴びるレベルまで立ち上げました。その頃、まったくしゃべれなかった英語も少し話せるようになり、国際ビジネスを体感することで新しい自分を発見しました。その後、海外赴任の内示があり、米国へ行くつもりでしたが突然中止になり、研究開発部門へ異動となりました。大きな構造物が得意な企業がナノテクに興味をもち、研究所を創設するからその立ち上げを支援してほしいと言われて、表舞台からゆっくりと腰を据えて仕事をする部門へ異動。研究所では、研究以外に経営者コースで勉強する機会も得ました。気がつくと早いもので15年が経過し、技術屋として入社しながら営業企画畑が長く、ビジネスマンとしては異例の経験をさせて戴き、ユニークな発想を持つ『異端児』と言われていました。(笑)

■ 会社を辞める決意

会社を辞めようと思った時期は、2005年海外赴任の中止の時です。家族と米国で骨を埋める覚悟で準備していましたので、家族全員でかなり凹みました。(泣)その時点で会社を辞めようかと思いましたが、ある上司と話し合いもう一度だけナノ研究所の立ち上げで、会社に貢献しようと決意をしました。しかしながら研究所では私が営業現場で経験したマーケット志向の商品開発・企画の発想を形にすることが困難な社風であることを感じ、さらにここ数十年新規ビジネスが創出されない経営環境にギャップを感じつつ苦しい毎日を過ごしていました。とにかく動かない組織でした。ビジネスの新規創造には、独創的な将来構想プラン、ファンドの目途とコア技術の確立が必要です。さらに前に進む「勇気」も必要です。それが感じられませんでした。孤軍奮闘に疲れました。悩んでいても、社会に役立つ人材にもなれずにこのままの状態に痺れを切らし、心機一転新しい活路は自分で切り開くしかないと思って次のステップへ進むことにしました。

■ 転職先を選ぶ判断基準

? 国際ビジネスができるかどうか
? 仕事の内容と待遇
? ミッションの明確さ
? 無機材料分野(大学の専攻分野であること)
? 家族の意見
? 前職と直接関係のない仕事
を考慮して外資系企業を探すことにしました。

■ 転職ノウハウ ( なぜ(株)エリートネットワークか?)

仕事をしながら転職活動をするというのは難しく、相当な労力も必要です。まず、転職を支援してくれるコンサルをインターネット、人脈等で探し、2社の人材紹介会社に登録を行いました。一つは、転職経験のある先輩の紹介で外資系人材コンサル企業です。担当の方も外人でヒアリングは英語でした。2つ目は、たまたまWEB上でぱっと目についた企業の(株)エリートネットワークでした。正直申しまして、どんな企業か分からずに登録しました。さらに私の人脈のある企業も検討しました。最終的に、なんとぱっと選んだ(株)エリートネットワークの転職カウンセラー、岩川さんに紹介して頂いた企業を選択することにしました。


その理由ですが、
1.私の職務経歴が普通の人が経験する内容と異なり、ユニークなスキルにマッチする職種を瞬間的に選定して頂いたこと。私が勝手に得意だと思っていた企画力を活かした仕事ではなく、工場長という新たな挑戦を提案して頂いたこと。
2.外資系を狙っていましたが、英語より日本語のヒアリングの方が気楽で、細かな対応をして頂いたこと。
3.とにかくレスポンスが早かったことと面接先まで一緒に同行頂き私自身をPRして頂きました。
4.岩川さんの人柄が最高です。元気でテキパキしている感じでとてもよかったです。それと信頼感がありました。
5.(株)エリートネットワークは、カウンセラーが応募する人材の情報と求人情報を、実際に自分で調査及び現地ヒアリングし、ベストマッチングさせます。


以上です。

■ 新しい会社は?

まだ入社して一ヶ月も経ちませんが、スイスの世界No1薄膜技術を持つ企業への転職を今のところ満足しています。さすが外資系で歓迎会など一切なく、淡々と効率よく仕事をしている感じです。薄膜技術のノウハウは、覚えるのに大変ですが興味深く毎日勉強の日々です。人材教育にも力を入れており、入社半年間は国内外(日本、中国他)で工場長になるための研修を行い、年内に新工場に着任する予定です。かなりハードですが期待されていることを実感しています。今までのライフスタイルとは異なりますが、単身赴任も含めて変化を楽しんでおります。家族には、迷惑をかけていると思いますが、よく支援してくれて感謝しています。

■ 転職への助言

1.一度、会社内で辞めるとオフィシャルに開示したら、もうその会社にはいられないと思った方がいいです。周囲は、そのうち辞めるかもしれない社員なので重要なポストや業務を与えない方がいいと思うからです。
2.もし転職のことを相談するならできるだけ、外部の方(親族、同じ会社以外の方または転職紹介企業)からがいいでしょう。
仮に上司に転職の相談をするなら、『仕事の内容』について相談してみる程度で聞くといいでしょう。しかし、ほとんどがあまり改善されません。「がんばって、愚痴をいわずに仕事しなさい!」と言われるのが関の山です。転職の相談は、かなり難しいので慎重にしましょう。
3.準備が大事
転職する資料(職歴書、履歴書)の準備からまずスタートします。入試なら入学願書みたいなものです。それがなければ前に進みません。もし外資系なら英語で資料を作る必要があります。英語に自信がなければ詳しい友人にみてもらって文法など修正してから提出すると良いでしょう。面接や書類作成も最初は慣れませんが、自分の将来のことなのでがんばって、改善していくと対処方法がだんだんと上手になります。
4.外資系企業とは
欧・米で大きな違いがあります。本当に実力がありバリバリ働きたい方は、米国スタイルがいいと思います。一方、欧州スタイルは、ゆっくりと人材を育て仕事をさせる傾向があります。米国ほどドラスティックではありません。日本の古い体質でビジネスを経験していた方なら欧州系企業へ転職することをお勧めします。余談ですが私の営業マン時代の先輩も大手ドイツ企業で転職に成功しています。
5.家族
もしご家族がおられましたら、よく奥さんと話し合って転職を決意下さい。

■ 最後に

転職は、焦らず、腐らず、おおらかに。自分が将来何をしたいのか、何ができるのか、何ができないのかを冷静に分析して次のステップへ進んで下さい。短絡的で無理な転職はお勧めではありません。今、目の前にあるどんな仕事も一所懸命こなして、転職先をご検討下さい。どんなことも手を抜かずに努力すれば必ず次につながる糧になり、社会で役に立つ人材になれると思います。


参考になったかどうか分かりませんが、皆様の一助になれば幸甚です。

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