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中小企業診断士の勉強を経て、正社員の転職に成功

中小企業診断士の勉強を経て、正社員の転職に成功

No.255
  • 現職

    株式会社アクタス  経理グループ

  • 前職

    一部上場 食品専門商社  経理部

    音楽事務所に所属   バンド活動

茂木 崇 氏 31歳 / 男性

学歴:早稲田大学 商学部 卒

「資格の勉強を通じて学んだことを活かせるよう、経営を身近に感じることのできる環境で働きたい。」
私が、(株)エリートネットワークさんを通じて転職活動を始めたきっかけは、そうした思いを強く持つようになったためです。
とは言え、私は他の方とは異なり、31歳アルバイトからの転職活動(就職活動)ということもあり、かなり不利な状況からのスタートでした。そんな私でも転職することが出来たという体験記を通じて、転職活動を始めて悩んでいる方の一助となればと思い、以下のことを述べさせて頂きたいと思います。

マイナスからのスタート

私は、8年前、新卒で入社した一部上場の大手食品専門商社の経理として職務のキャリアをスタートさせました。当時、仕事と平行してプライベートで音楽活動をしており、いずれはそちらの道で成功したいと思う一方、就職氷河期と言われた時代にせっかく就職したのだから、経理としてのスキルも身につけておこうと思い、どちらも手を抜くことなく取り組んでいました。
ある時、音楽活動で若干希望の光が見えたところで、思い切って会社を辞めて音楽活動に専念することにしました。当時、就職してから既に4年が経っており、仕事も充実していましたが、長年の夢を叶えるためにこのような決断をしました。

その一方で、日銭を稼ぐため、これまでの食品卸の経理という流通業界での経験を活かし、流通系の専門雑誌を発行する出版社にアルバイトとして働くことにしました。

残念ながら、会社を辞して音楽活動に専念すると決めた矢先に、面倒を見てくれる予定だった音楽事務所が倒産するなどで、前職を退社後2年ほどで、音楽活動は断念せざるを得なくなりました。

音楽という自分の中の礎を失くした後、前職で与信管理業務や業務改善に取り組んでいたこともあり、漠然と経営に興味を抱いていたため、資格を取得し、それを今後のキャリアに活かしていこうと考え、勉強を始めることにしました。

資格を取得するため、それまでの生活を一変させ、仕事(アルバイト)以外の時間はすべて勉強につぎ込むという生活を2年続けました。勉強を通じて得たことは多く、特に、「経営管理業務を通して企業の進むべき方向を適切に判断できるようになりたい。そのために、もっと経営に近い立場で色んなことを経験していきたい。」という、自分なりのキャリアプランを考えるきっかけともなりました。しかし、なかなか試験に通らなかったことと、気づいたら実務から4年間離れていたことなど、自分で自分のキャリアプランを不利なものにしていたことに気づくと共に、資格取得後のキャリアを考えるに際し、これまでの経験のみに頼ると視野が狭く、仮に資格を取得できても、資格を活かすということができないのではないかという不安から「正社員として経営管理のことを広く学び成長する」ということを目標にし、再就職を決意しました。もちろん、正社員としては4年のブランクがあると共に、資格の勉強が転職において決してプラスではなくむしろマイナスであること等、他の誰よりも不利な条件からのスタートであることを強く自覚していました。

(株)エリートネットワークとの出会い

他の誰よりもマイナスからのスタートであることを自覚していた私は、転職サイトや一般公募ではなかなか転職できないだろうと思い、友人を通じて(株)エリートネットワークの人材紹介を利用することにしました。他にも多くの人材紹介がある中、(株)エリートネットワークを選んだのは、?友人を通じて(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの方の面倒見の良さを認識していた、?私の目指している資格を活かした求人がいくつかあったこと等が挙げられます。

早速、履歴書と職務経歴書を送り登録をすると、すぐに(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの岩川さんから連絡を頂き、カウンセリングをして頂くこととなりました。

初めてのカウンセリングの日、転職活動について何も知らない私でも、岩川さんの丁寧なカウンセリングのお陰で、今後自分が目指していきたい道や音楽活動も含めたこれまでの経歴など、かなり率直に自分の思いを伝えることが出来ました。その中で、転職カウンセラーの岩川さんは、私のキャリアで可能なことと不可能なことを明確に提示して下さいました。かなり辛辣なことも言われましたが、今思えば、この時に、はっきりと可能なこと不可能なことが判明したことで、自分が本当にやりたい仕事が何なのかの具体的なイメージが湧いたのだと思います。初めてのカウンセリングの後、転職カウンセラーの岩川さんからいくつかの会社を紹介して頂きました。カウンセリングでは、不利である自分の立場を省みず(というよりも、あえてそれを無視した部分もありますが)、岩川さんに対して無理難題とも言える希望を伝えましたが、紹介して頂いた会社は、どれも、自分の希望を考慮した職種や業種でした。この時に、(株)エリートネットワークは一人ひとりの希望や性格を重視して仕事を紹介する人材紹介会社なんだなと思い、より一層転職活動に本気で取り組むきっかけとなりました。

初めての面接での失敗を次に活かす

そうこうしているうちに、いよいよ最初の会社との面接日程が決まりました。
再度岩川さんにカウンセリングをして頂き、面接に臨むに当たっての心構えや留意点を教えて頂きました。

中でも、面接では「?やってきたこと、?出来ること、?やりたいこと」を明確に伝えなければいけないということ、また、「面接を受ける企業で働くイメージをきちんと持つこと」というアドバイスは、転職活動を終了させる最後の最後まで私の中で繰り返し認識し続けました。

そこで私は、ノートに「?やってきたこと、?出来ること、?やりたいこと」をじっくりと考えながら、丁寧にまとめていき、それらを頭の中に叩き込むという作業を行い、面接に向けての準備を万端に整えました(否、整えたつもりになっていました)。

ところが、初めての面接では、せっかく頂いたアドバイスも緊張のため全てが真っ白となってしまい、自分の伝えたかったことの半分も伝えることが出来ませんでした。時間をかけて準備したことがまるで活かせなかったのです。

その日のことは、面接で自分の思いを伝えられなかったショックもありましたが、なぜ緊張したのか、本当に伝えたいことは何だったのか等、自分なりに失敗の原因を考えるきっかけとなりました。

最初の面接の失敗で気がついたことは、?業務に対するイメージを具体化することが出来なかったため、自分の言葉として頭の中に浸透しなかった、?緊張で慌ててしまい、メモを書いたノートを見る余裕がなく、終始焦って色んなことが空回りしてしまった、ということでした。

そこで、これらの気づきを十分に反省として活かし、次に行われる本命企業(内定を頂いた企業)の面接までに修正することにしました。具体的には、?求人情報とやってきたこと・出来ること・やりたいことの一番マッチングする部分について、自分なりにイメージを詳細に具体化する、?たとえ緊張しても手元のノートを参照することで、落ち着いて面接に臨む気持ちを絶対に忘れない、ということに留意するようにしたのです。

面接はコミュニケーション

いよいよ、本命企業との面接の日になりました。

この企業との面接のために、自分が考えたことを細かくノートに記し、何度も「何故自分はこの企業で働きたいのか」 「自分はこの企業で何が出来るのか、そして、何をやっていきたいと考えているのか」を考え、ノートがなくても伝えられるようトレーニングをしてきました。それは、単に面接の問答をシミュレーションをするのではなく、どんな状況でも、「何故、その企業で働きたいのか」を誰にでも説明できるくらい明確に、自分のキャリアに対するひとつの目標を作る作業であったと言えます。

実際の面接の場では、前回の反省も活かし、予め面接官には緊張しているのでメモを見ながら面接に臨みたい旨を伝え、メモを机上に出して面接を受けました(実際にはほとんどメモは見ませんでしたが)。お陰で、冷静に面接を受けることが出来たと共に、細かく記したノートが面接官に好印象を与えたらしく、最終的には、メモにもない話や疑問を率直に面接官に伝えることが出来ました。つまり、自分と面接を受ける企業についての関係を十分過ぎるほど考えることと、心に余裕を持つことで、自然と面接官とのコミュニケーションを活発化させることが出来たのです。このことは、面接において次のステップに進む際にも大きく役に立ちました。

5年後・10年後のイメージを持つこと

本命との1回目の面接通過後、すぐに2回目の面接日時が決まりました。

1次面接において、自分の「やってきたこと・出来ること・やりたいこと」を十分伝えることが出来ました。しかし、2次面接を受けるに当たり、まだ具体的な仕事のイメージが弱いように感じたので、実際にその企業の運営する店舗に足を運び、イメージを強化するとともに、自分の中での5年後の目標、10年後の目標を、もう一度紙に書き出す作業を行いました。

2回目の面接で聞かれたことは、「当社に対して、何か質問がありますか?」の1つだけ。ここで、店舗に足を運んだりして具体的なイメージを強化したことがとても役に立ちました。つまり、?店舗見学を通じて抱いた疑問やイメージは具体的なものとなったため、面接官との話が弾んだこと、また、?それに関連した5年後10年後の自分のキャリアビジョンを明確に伝えることが出来たこと等、具体的なイメージを強化することで、たった1つの質問から1時間近く面接官と話し込むことが出来たのです。

こうして、私は無事、本命の企業から内定を頂くことが出来ました。

全てのスタートは、初回のカウンセリングの時の岩川さんの「やってきたこと・出来ること・やりたいことを明確に伝えること」や「実際にその企業で働いているイメージを強く持つこと」というアドバイスから始まりました。このアドバイスを元に、自分なりに色いろと考え、自分のキャリアビジョンを明確にすることができ、それが内定に繋がったのです。

転職活動というもの

マイナスからのスタートだったにも拘わらず、こうして無事に内定を頂くことが出来て、気が付いたことがいくつかありました。

(1)企業は、これまでの経験よりも今後のビジョンを明確化出来る人を重視する。
(2)これまでの経験を踏まえた上で、今後5年10年で何をやりたいかを具体的にイメージ出来るまで、最大限の努力をする (例えば、実際の店舗を見に行く、ノートに納得いくまでイメージしたことを書き続けるなど、時間の許す限り、自分の今後のキャリアビジョンを具体化することに注力する)。

これらのことが、転職活動において自分を支える太い幹となるとともに、この幹さえしっかりしていれば、多少の揺さぶりにも十分に対応できるようになるような気がします。

当たり前のことですが、企業は、面接を受けに来る人の過去の実績が欲しいのではなく、その企業の成長のために、きちんと結果を出すための目標を持った人が欲しいのだと思います。そういった意味では、私のように経歴に不利な点が多くあっても、今後5年10年で何をやりたいかを具体的にイメージすることが出来れば、企業側から公正に評価してもらえるような気がします。

まとめ

私は、今回の転職活動を通じて、自分の今後の進路について今まで以上に真剣に考えることが出来ました。

転職活動は、単に新しい仕事を探すことだけではなく、自分のキャリアをどういうものにしていきたいかを真剣に考えることのできる貴重な時間だと思います。

私にとって、そうした貴重な時間は、適切なアドバイスや企業紹介などを親身になって行ってくれた(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの岩川さんをはじめとする皆様のお陰で、大変充実したものとなりました。

今後、私は自分の目標を実現させるため、資格取得という課題がまだ残っています。しかし、今回の経験を糧に、資格取得に対しても、資格のその先を目指し行動することで必ず充実したものとなると確信しています。
今回このようなきっかけを与えて下さり、本当に働きたいと思える企業と出会わせてくれた(株)エリートネットワークと、親身になってカウンセリングして下さった岩川さんに、深い感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。

そして、転職活動に悩まれている方々に対し、私のようなマイナスからのスタートでも、きちんと転職活動を成功させることが出来たということを、この転職体験記を通じて知ってもらい、良い転職活動を行うための一助となればと思っております。

本当に、どうもありがとうございました。

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