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転職活動を成功に導いた、体育会ラクビー部での経験

転職活動を成功に導いた、体育会ラクビー部での経験

No.25
  • 現職

    大手自動車メーカー 購買部門

  • 前職

    一部上場 運輸・物流会社 輸出入業務

高橋 暁雄 氏 32歳 / 男性

学歴:

はじめに

私は、大学を卒業後、大手物流企業で10年間勤務していました。

小学校高学年から中学校にかけて、海外での生活経験があった影響で、学生時代から海外と日本を結ぶ関係の仕事をしたいという気持ちがありました。

高校、大学を通して体育会ラグビー部で日々練習に明け暮れ、学生時代得たものは身体的パワーと多くの友人。そんな“ストレート”で“バカ正直”な人間です。ですから、今回の転職活動の体験レポートについては、私が経験した事の素直な感想を書きたいと思います。そして、これから転職を考えておられる同世代の方々に何かお役に立てれば幸いです。

会社退職

転職活動をする上で一番初めにぶつかる壁です。

卒業以来、10年に渡り、輸出入業務を日々行ってきました。途中、長・短期の海外勤務も経験させて頂きましたし、当時は、まさか自分が会社を退社するなんて想像もしませんでした。しかし、長引く日本の経済情勢の低迷を日々体感するにつれ、自分自身に対して、ある疑問を常に問いかける様になりました。

“果たして自分は生き残っていけるのだろうか?”この疑問はどこの企業にいても同じ様に感じるでしょうが、退職理由はこれだけではありませんでした。

前会社での勤務は毎日深夜にまで及び、週末の休日もままならない状態でした。これまで毎日深夜まで残業してきて自分は何か得たのだろうか? 自己のスキルは去年より向上しているのだろうか?何よりもこのままで良いのだろうか? そして、先程の疑問に巡っていく。

退職に当たってはかなり悩みましたし、会社に意思表示をしてから約半年間引き止められました。

私の場合は、退職日は退職届を提出してから1ヶ月後でしたが、その間の業務(主に引継業務)は、引き継ぐ方へもなんとも申し訳ない気持ちもありましたし、職場で周囲からの自分に対して冷めた視線も痛いほど感じました。会社を辞めるというのはこんなに辛く、しんどい事だったのだなぁ、と退社意識の甘さを痛感しました。

初めての転職活動

私の転職活動は4ヶ月間続きました。

会社を辞め、直ぐにPCで自分のこれまでの経歴をまとめた履歴書を作成しました。前職で培った経験から、ロジスティックスの求人にポイントを絞りました。転職は今回が初めてでしたので、履歴書なんて学生時代の就職活動以来、作成したことなどありませんでしたし、退職するまで転職活動は殆ど進行していませんでしたので、致命的に転職に対する情報が欠けていました。正直、これからどうやって活動していけば良いのかすら方向が定まっていませんでした。とりあえずWEB上で転職情報をチェックしてみたり、その種の雑誌を購入して情報収集してみました。情報収集で、人材コンサルタント会社の事を知り、初め3社に登録し、自分ではWEBで探した求人企業に何社か作成した履歴書をメールで送付してコンタクトを図りました。自分での求人応募は、返事が返ってくるまで1〜2週間、長いと1ヶ月くらいかかる事もありました。結果は全て“ご希望に沿いかねる結果となりました”という決まり文句のメールが返信されてきました。メールを受信する度に、気持ちはブルーになりました。今までは、大手企業というブランドがあったから、自分は社会で一個人として認められてきたのか? その企業ブランドが無い今は、自分は社会で不必要人材となってしまうのだろうか? 今の転職事情の厳しさを身を以って感じました。気持が焦り、余裕が無くなってきたのもこの頃でした。丁度退職して2ヶ月後です。

どうしよう・・・!

既に退職から3ヶ月を過ぎ、ターゲットを絞っていた企業からの無情な結果は、“やばい”の文字が頭の中を埋め尽くしました。その時、その企業以外、進行案件はありませんでしたので、ゼロからやり直しです。しかし、落ち込んでいても問題は解決しません。この結果は、自分が導き出した結果です。そう、誰のせいでもありません。これら全て、自分の力不足なのです。今考えれば、この時点では本当の意味で“事実に対する直視”が出来ていなかったのだと思います。自分は、前の会社でのキャリアは絶対的なものだ、と信じていた甘さがあったのでしょう。“このままではいかん” とはいっても、これから先、どうしていけば良いのだろう? 失業してから、3ヶ月を経過している。もう、あとが無い。気持ちばかり焦って、何をしても空回りでした。

(株)エリートネットワークとの出会い

この時期、私は転職活動について、自分と真剣に向き合ってもらえる、相談相手を必要としていました。私自身には、こんなキャリアがあって、これまでこんな風に活動を進め、現状はこうです。これから先、私は直ぐにでも働きたいのですが、どの様に活動を進めれば良いのかという問いに対し真剣で理論的な回答。表面的に履歴書だけ見て話をして、“いや、今は非常に難しいですね”とか“マッチングする企業があればご連絡します”という答えは正直聞き飽きていました。

当初、3社のコンサルタント会社に加え、新たに5社登録し、全ての会社に面談のアポイントをお願いしました。しかし、せっかく面談をしてもなかなか先に書いた自分のイメージするカウンセリングと巡り合えませんでした。WEB検索で正社員を専門とする㈱エリートネットワークさんを知り、登録したところ、面談のアポイント連絡が、直接携帯電話に掛かってきました。“この会社は他社とちがう!”と思いました。こんなにアグレッシブに面談したい、と言われたのは初めてでした。面談の場では、私の現在に至るまでを、細かく聞かれました。“真剣に自分と向き合ってくれているな”と実感しました。カウンセリングで転職活動に対しての新たな発見がありました。



・10年間やってきた業務は、現業、海外、経理、営業と幅が広すぎて、何一つ深いキャリアとしてアピールできる職種が無い。

・今の自分にはパワーが無い。(他人から見て、少し元気が無い)

・ロジスティックスという職種にこだわりすぎて、活動範囲を狭めていた。



カウンセラーの方に、“あなたは元気がない。とてもラグビーをやっていた人間に見えない”と言われた時、私は“えっ、そうでしょうか?”といかにも心外だという反応をしました。しかし、本当は心の中で誰よりも分かっていたのです。“やられた!その通りです。私は今、元気もパワーも無いのです”と。その時、素直に自分の気持ちを認めてしまっては、負けを認めるような気がして強がってしまいました。余分な力が入っていたのだと思います。カウンセリングでは、私が何故、そんなに元気がなく、控え目になってしまったのか? 前の会社で自分が納得いかなかった事柄や社内のマネジメント風土まで真剣に聴いていただきました。それらを全て、カウンセラーの方に吐き出した事で余分な力が抜け、“そうか、自分が最も人よりアピールできる事ってラグビーで身につけたパワーなんだ!”という事に改めて気付きました。そうです、私は初めから元気がなかったわけではないのです。

さあ、試合当日!

(株)エリートネットワークさんとの連絡は、全て自分の携帯電話にダイレクトに頂き、とてもスピーディでした。

大手自動車メーカーとの1次の面接が決まり、先にも書きましたが、ホームページのチェックと、関連雑誌での企業トピックス欄から知識を準備しました。前回と違うのは、それプラス、メンタル面でも準備をしました。何をしたかといいますと、“筋トレ”です。一般のジムでやっている様なトレーニングです。馬鹿みたいかもしれませんが、今の自分にメンタル的パワーをつけるのは、ラグビー現役選手だった頃と同じ負荷を身体的に課すことで、あの時のパワーを蘇えらせようと自分なりに考えた準備です。面接を試合に見立て、試合に勝つ気持ちを自分で盛り上げていきました。1次面接では、全て自分をさらけ出しました。“自分は、今までのキャリアは無い物として、何事も積極的に取り組んで行きたいです。新しい業務にも興味があり、それをゼロから学び、習得していくやる気も自信もあります”これを強くアピールしました。あと、“私には、ラグビー選手時代に得たパワーがあります。このパワーを持ってぶち当たれば、出来ない事などありません”と、自分のオンリーワンな部分を知ってもらいました。自分のキャリアについては、当然今までしてきた仕事内容を説明しましたが、アピール材料としては必要以上に強調しませんでした。結果、このストレートな気持ちを理解して頂けたのだと思います。私を、可能性のある人材として認めて頂けたのです。これ程うれしい事はありませんでした。

2次の面接の終了間際に口頭で、内定を頂きました。

もちろん、2次面接も筋肉トレーニングをしてパワーをつけて面接に望みました。しかし、今回は2次ということもあり、自分の将来ビジョンも考えていきました。3年後、10年後、そして最終的にどんな人物になるのが目標なのか? 面接は入社の為の試験でもありますが、必ずしも受身ばかりでなく、自分と会社との擦り合わせの場でもあると思います。自分の将来像と会社が求める人材があまりにかけ離れていては、自分にとって良い会社ではないと思います。内定を頂いた時は、正直言ってうれしいなんてものではなかったです。会社を出て、しばらく歩いたところで、“よし!”とガッツポーズをした時、街を歩いていた周りの人に不思議な顔をして見つめられたほどでした。その場で(株)エリートネットワークさんに内定の報告をした時“本当によかった”と改めて、実感しました

おわりに

今回の転職活動を通じて、私は真剣に自分を見つめ直す貴重な経験に恵まれたと思います。

今の日本での転職活動は厳しく、困難を極めましたが、無事終了できたのは周りの人や新たに出会えた方々にアドバイスをもらい、支えていただいたからであり、深く感謝しています。今後、新たな業務に邁進し、1日も早く将来の目標を達成することでお世話になった方々に応えていきたいと考えます。(株)エリートネットワークさんには、カウンセリングを通じて、失いかけていた物を取り戻す、動機付けを頂きました。貴重な出会いをさせていただいたと思っております。本当にありがとうございました。

最後に転職を決意した方々へ、決してあきらめず頑張って下さい。転職活動の最中はなかなか思うような結果が出ないことも多いと思います。しかし、今の職場環境や生活を変えたくて決意したのであれば、それには自分で環境を変えていかなくては、決して改善しません。必ず改善できるはずです。

以上、4ヶ月間の転職活動で思ったことを素直に書かせて頂きました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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