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SEから出発した、ステップアップ転職

SEから出発した、ステップアップ転職

No.148
  • 現職

    鴻池運輸株式会社 
    IT・物流サービス企画開発課長

  • 前職

    外資系大手コンピュータメーカー SE職
    →一部上場 石油元売業 SCM担当課長

條田 宏道 氏 45歳 / 男性

学歴:京都大学 法学部卒

<45歳の転職活動を終えて・・・>

序章

今回の転職について語るにはやはり10年前の「人生初めての転職」に触れない訳には行かないと思いますので、少しだけ触れさせて頂きます。
小生は10年前の95年2月、34歳で1回目の転職をしましたが、その時は希望するキャリアパスを進める可能性が事実上閉ざされた、と判断せざるを得なかったということが最も大きな理由でした。小生は新卒で某外資系コンピューターメーカーに入り、法学部出身でしたが適性検査でSEとして配属され、結果として10年同じ仕事をすることとなりました。入社時にはそうでもなかったのですが、入社後、人事制度がどんどん縦割り、業界特化型となり最初に配属された部門からの転属はほとんど認められなくなって来ていたことが主たる要因だと思われます。このことから小生は自分の想いと会社の考える方向性の相違を意識し始めました。
・会社は業界スペシャリストになれと言うが、自分はいろんな業界を経験したい。
・会社はずっとSEをやれと言うが、自分はコンサルテーションへの道を歩みたい。
                    ・
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学生時代の就職活動時には会社規模の大きさ(=社員数の多さ)も社内人材流動性に繋がるという期待をしていましたし、この可能性を信じて入社後5年目辺りから少ないながらも、業務実績から来る自信を礎に希望するキャリアパスを上司に具申していましたが、毎年同じ繰り返しになる評価インタビューという実態もあって上記の方向性の相違の認識は焦燥感へと変わって行きました。このような経緯から入社10年目にして、カテゴリー的には専門職から総合職への転職を果たすこととなりました。

今回の転職で大切にしたかったこと

その後10年が経ち、今回の転職においても、基本は上記と変わらない総合職としての採用を希望しましたが、結果的にはこれは叶えられました。それにも増して今回は45歳という、完全にミドル・マネジメント層に属するという現実について深く考え、それにこだわった転職をしたかった、と言えます。その「こだわり」について述べたいと思います。
1) 仕事の内容に成長があること
前職での経験(特に具体的な知識やノウハウ)が新しい職場で即生かせることは転職成功の要因だとは思いますが、それは新しい環境でソフトランディングする為の最も効率的なツールと考える方がより実態に即しているのではないでしょうか。それよりも小生は「仕事の内容に成長があること」の方が大切だと思います。前職の仕事の方がレベルが高いというのでは、幸せな転職では無いと思います。給料は上がったが仕事には常に不満がある、というのは、ある意味不幸なことではないでしょうか。後、上場企業にこだわるというような形式論も危険ですよね。
ステップアップしたいと願うのは転職時の常であり、何をもってステップアップかというのは年齢や人によって違います。若いほど収入増がステップアップと感じられる要素は強いと思いますが、小生の場合はミドル・マネジメント層としての精神的な充足が最も重要なこだわりでした。許容範囲の収入減は辞さず、残りの企業人人生15年(定年60歳として)をより充実して過ごすスタートを切る場を求めた転職活動でした。ただ、「言うは易し、行うは難し」であり、具体的にどうすればいいのか、については「求職者の想いを理解してくれる人材紹介会社、カウンセラー」が必須の条件でした。今回(株)エリートネットワークさんにお願いしたのはHP上に「求人企業と求職者のマッチングを同一のカウンセラーが行う」という記載を見つけたからで、この選択は絶対失敗できない身の上としては大正解だったと確信しています。
2) いい上司に巡り会いたい
転職がうまく行くかどうかについて、入社後の上司との関わりが非常に重要だということは当然だと思います。それにも増して自分は絶対失敗できない身の上、人間関係で躓くことだけは避けたいので、選考過程が気になっていました。一方、今回は過去20年の経験を武器に入社後の最初の仕事内容をある程度絞っての転職であった為、応募の段階で配属先が想定される率が通常より高くなるのではないか?・・と考えていました。

冒頭のコンピューターメーカーでのSE経験10年と、前職である石油元売り会社での物流経験10年から、ITロジスティクス構築におけるマネジメント、という観点で応募企業を探していました。
この点については気にはなっていたものの、小生を担当して頂いたカウンセラーの高橋さんにもはっきりお伝えすることが出来ずにいました。ですが、応募に当たってのカウンセリングから察して頂いたのか、結果的にはこの点についての不安が解消される会社を紹介して頂いたと、内定した今にして強く思います。言わば、人間的な相性を察するというポイントも含めて、入社前の段階で、できれば直属の上長だけでなく、当該部門を統括する役員の方と複数回話す機会があればベターで、特に業務上の最終責任者の役員の方に小生の雰囲気や人となりを理解して頂くチャンスが多ければ多いほどリスクはヘッジできる、ということです。ほぼこの通りの選考過程でしたし、面接の度毎の担当カウンセラーの高橋さんのフォローも上記の不安を解消するに十分なケアでした。断言は出来ませんが、新しい会社で、良い船出が出来そうです。

最後に・・・

生活面で家族に対する責任が重い、いい歳をした中年男性が理想論先行の転職活動という暴挙に出たのが今回の小生であったと思いますが、今もカウンセリングでの担当カウンセラーの高橋さんの「いい意味での45歳としてのメリハリを持って自己表現して下さい」というアドバイスによって勇気付けられました。転職市場的に40代前半の方は(株)エリートネットワークさんを訪ねられるのが成功への近道だと思います。
今回はほんとうにありがとうございました。

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