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商社マン、財閥系総合商社からM&Aコンサルタントへ

商社マン、財閥系総合商社からM&Aコンサルタントへ

No.944
  • 現職

    一部上場 M&A仲介会社   M&Aコンサルタント

  • 前職

    一部上場 財閥系 総合商社   鋼管のオイルメジャー向け海外営業、自動車向け鋼材の国内・海外営業担当

梶原 俊太 氏 29歳 / 男性

学歴:中央大学 商学部 商業・貿易学科 卒
日商簿記検定2級

<転職活動体験記>

■ 大学入学から前職 (総合商社) に至るまで

新卒時の就職活動では、主に以下の3つを軸に活動し、結果、総合商社に入社した。

1. グローバルで活躍するビジネスマンになりたい
2. 社会貢献度の大きいビジネスに関わりたい
3. 将来経営者になるための成長環境に身を置きたい

大学受験で進路について考えていた当時、社会起業家やフェアトレードといった社会性を追求しながら利益を生み出すビジネスモデルが注目され始めたことも影響し、ビジネスを通じて多くの人を助けたり、生活を豊かにする仕組みを作ったりすることに興味を持ち始めた。考えた結果、受験直前で文系へ転向し、経営や商業といったビジネス系の道 (学部) に進むこととした。

部活動一筋でこれまで特に海外経験等はなかったが、英語が好きで海外への憧れから、フィールドがグローバルという印象で総合商社に興味を持った。OB訪問をする中で、社会貢献度の大きい仕事に携わることができると思い、次第に志望度が高くなった。また、幼少期から組織の中でリーダー的役割を務めることが多く、漠然とではあるが将来は経営者になりたいという思いもあった。このため、投資先に幹部人材を送り込み経営的な視点や知識・経験を身につけることができること、若いうちから責任ある仕事に携わることができ、成長の機会が多いことを期待し、総合商社に入社した。

■ 新卒〜現在までの職歴

初期配属では、鉄鋼製品を扱う営業部門に配属となり、石油・ガス掘削用鋼管の世界的オイルメジャー向け長期契約を担当。プロジェクト管理、技術仕様・納期の仕入先鉄鋼メーカーとの調整、来日時のアレンジ業務等を行った。3年目に部署異動し、自動車向け鋼材の国内外営業の担当となり、自動車メーカー、自動車部品メーカー向け鋼材の法人営業、新規開拓や客先の拡販支援、海外進出支援業務に携わった。

■ 転職活動を行おうと思ったきっかけ

新規案件を受注したり、交渉で利幅を上げたりと、仕事は面白くやりがいはあったが、心の底から夢中になれない自分がおり、歯痒いと感じる期間が続いた。
7年目になり、出資先の海外事業会社への赴任が目前となっていたが、国やポジションは違えど今後少なくとも5年間は同じ商品を扱い同じような仕事をすることに、今後も以前と変わらず心から夢中になれないという感覚を覚えていた。この感覚が何なのか……? これまでの振り返りを行い、大きく以下2点に行き着いた。

1. 商品や看板に頼らず、自分自身の力で社会に貢献できるビジネスパーソンになりたい
2. より社会貢献度の高い仕事をしたい

ビジネス上の政治的な背景もあり特定のメーカーの商品しか取り扱うことができず、その商品自体に競争力があったためか、自分でなくても売れるのでは? と感じることが多々あり、今の会社の中でしか価値のないただの人になることに危機感を覚えた。
将来、商品力や会社の看板に頼らず自分自身の力で幅広く社会に貢献できるビジネスマンになるため、成長曲線にドライブを掛け自分の市場価値を高めたいと思うようになった。

また、社会貢献度の高さという点では、前職ではメーカーの商品を拡販する、若しくはそのメーカーと共同出資したその出資会社での販売数量を伸ばして利益を出すという戦略に対し、儲けること (自体は嫌いではなかったが、自分自身それに価値を見出せず) 以外の社会貢献度を感じることができなかった。 (客先生産ラインを止めない、雇用を守る、経済の活性化という社会貢献はあるにせよ、手触り感が薄く、それに価値を感じることができなかった。)

他にも、所属していた鉄鋼業界が市場飽和状態で当分大幅な成長が見込めない等々理由はあったが、このまま留まることの方が自分にとってリスクだと感じた。一度この感覚に陥ったら、蓋をすることは出来ても完全に消し去ることは出来ないと確信し、転職活動に踏み切った。

■ エリートネットワーク様を選んだ理由

転職エージェント5〜6社に登録し、上記の理由から、無形商材を扱う、もしくはベンチャー企業で経営者に近いところで働くことが自分自身の成長につながると考え、コンサルティングファームやベンチャー企業を中心に紹介を受け、10社ほど面接に行くも、理念や業務内容に心から共感することができず、転職活動が長期化していた。
同じく商社業界から他業界に転職した大学の先輩に連絡を取り、相談に行くと、同じく総合商社から最近転職をした別の先輩がおり、相談に乗ってくれた。その先輩は、総合商社から大手銀行のインベストバンカーへの転職に成功したとのことで、その際にお世話になったのがエリートネットワーク様の松井様だったとのこと。早速当方の連絡先を伝え、紹介をしてもらった。

すぐに当方宛に松井様から連絡があり、その翌日にカウンセリングをして頂くことになった。事前にお送りしていた職務経歴書も熟読されている様で、1時間半程面談を頂いた後、「それならば、騙されたと思ってこの2社だけ受けてみては?」 とのアドバイスを頂き、ご紹介頂いたうちの一つが現職であった。実は事前にとあるエージェントから紹介を受けていた案件であったが、その他のエージェントに 「ただの仲介業だからやめたほうがいい」 と言われ、よくよく調べもせずマイナスイメージを持っていたため保留にしていた案件であった。
松井様は短時間で当方の性格や思いを深くご理解頂き、尚且つ同社の人事部や営業部門、取締役以上の上層部とも強いネットワークを築かれているようで、きめ細やかな長年のリレーションで培われた情報で、その会社の業態や現状・今後の展望ややりがいといったことを説明頂き、同社がいかに当方とマッチするかをご説明頂いた。

■ 現職を選んだ理由

以下の理由が決め手となり、現職を選んだ。

1. 社会的意義の大きい仕事であること
2. 無形商材であり、自分自身の知識・経験で幅広い業界に対して貢献できる
3. これまでの商社マンとしての実務経験が活かせる
4. 評価基準とインセンティブ体系が明確
5. 急成長中の分野であり、今後更に需要が増えていくと予想できた
6. 安定した財務内容・企業体制の中にも、ベンチャー企業のような勢いと自由闊達な風土があると感じた
7. 年収が大幅に下がることなく、家族にも迷惑をかけなくて良い

本当に騙されたと思って紹介された企業を詳細に研究すると、非常に社会貢献度の高い仕事であり、自己成長のできる環境であることが分かった。
尚且つ同社では当方が積み重ねてきたキャリアを生かせ、前職で中堅・中小企業を十数社担当する中で抱いた問題意識の解決に直結する職務内容であると分かり、松井様の力説にもより納得感を覚え、次のステップはこの企業しかないと判断した。

■ 選考中のフォローについて

面接官の手元に置かれ垣間見えた、びっしりと書かれた当方の推薦書、面接前後のタイムリーで親身なフォロー、面接後の企業側への援護射撃等、他のエージェントにはない非常に的確できめ細やかなサポートだと感じた。他のエージェントは数撃ちゃ当たるような戦法なのか、とにかく応募者が動いてマッチしそうなところを見つけていくスタイルだと感じたが (面接も慣れるのに場数をこなす必要あり、そういった面では有益と感じるが)、松井様はその個人に本当に合った企業に絞って徹底的にフォローする姿勢が感じ取れた。これまでの活動で縁がなかったのが嘘のように、スムーズに選考を通過することができた。
結果的にはご紹介頂いた2社とも見事内定を頂き、自分の目指す将来像と照らし合わせた結果、現職をセカンドキャリアとすることに決定した。

■ おわりに

未経験の業界に転職することは、チャレンジングで不安も大きいが、自分で将来の姿を描き、次はここだと思える企業に運良く出会うことができ、自ら決断した結果なので、言い訳は出来ないと思っている。日本的な大企業からの転身は相当なマインドチェンジが必要だと思っているが、覚悟を決め (妻と生まれてくる子供に迷惑をかけないよう) 自分自身がもっと成長し、世の中に貢献できるよう、精進していくのみだと思う。

末筆ながら、丁寧にサポート頂いた、エリートネットワーク様のお力添えにより、スムーズに転職活動を進めることができたかと思います。誠に有難う御座いました。稚拙な転職体験記ですが、今後転職を考えられている皆様のご参考となれば幸いです。

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