本日現在:1209 転職体験記
No.1198

“求職活動専念制度”を使い、4度の出向経験を活かせる新天地へ

前職
大手鉄鋼メーカー 法人営業職
※4社出向経験有
現職
造船事業を中心とする大手企業グループの総合環境事業会社 法人営業職
伊田 和博 氏 / 54歳
神奈川県立 鎌倉高等学校 卒
早稲田大学 政治経済学部 経済学科 卒
第2級アマチュア無線技士
実用英語技能検定 準1級
TOEIC 840点

① 新卒での就活の時の志向について

私の大学時代の就職活動は、リクルーターと呼ばれる同じ大学の先輩社員に会ったり、ハガキで応募した会社の説明会に行きその後面接、という流れが一般的でした。勿論、「インターン」という言葉は一般的では無く、当時の私は「インターン」と言えば「医者の卵」くらいの感覚しかありませんでした。

1989年入社でしたので、当時の人気業種は金融。私は業種を問わず「幅広い産業と付き合いのある会社」に行きたいと考えた結果、信託銀行を第1希望としました。
また、これも業種問わずですが、「業界第1位の会社には行きたくない」という思いがあり、第2位以下を希望。理由は、「業界第1位の会社は守りしかないだろう」と考えていたからです。

しかし、ここで失敗をしてしまいました。大して信託銀行の業務に関する学習や事前の準備もせず、父親のコネで同行の頭取の面接を受けてしまったのです。結果はその場で不合格でした。
会ってもらっただけ、父とその方の仲が深かったのだろうと思いますが、今考えると父親にも迷惑をかけたのではないかと思います。

信託銀行では、3位以下の会社には行きたくなかったので、 次は素材を目指しました。素材の中でも、鉄は基本中の基本。こちらは歴史なども調べて、好況と不況を繰り返すことを学びました。
また、1988年当時、鉄は「不況業種」で採用も少なく、同期も少ないので、出世できるのではないか?とも考えました。
確か、当時の新卒募集は30人程度だったと思います。やはり業界第1位は受けず、2位以下を受けました。

いずれの会社も、今のように科学的な分析によって採用を決定していたとは思えず、恐らく各段階で接した人のフィーリングや相性で決まったのではないかと思います。

前職に内定が決まって、同期となる人々と顔合わせしましたが、驚いたのはその採用人数。事務系は30名程度となっていたはずなのに、同期は確か55人ほどいました。(これが後のいびつな年齢構成につながります。)

② 今迄の担当業務や実務経験、体得したスキル

4月に入社し、1ヶ月の集合研修を経て、5月1日付で営業部門に配属になりました。

それまでは最低3ケ月、最長1年間は工場で勤務してから営業へ配属となりましたが、私の代からダイレクト配属が始まりました。(今は分かりませんが、ダイレクト配属は平成3年入社までで、それ以降はまた工場勤務を経て営業部門に配属されるようになりました。)それ以降、2008年までは同社で営業職として仕事をしました。

主に鉄鋼製品、それも薄板(熱延鋼板、冷延鋼板、表面処理鋼板)と電磁鋼板を専門に扱いました。
途中、1996年9月から2000年3月まで、製鉄技術を海外の鉄鋼メーカーに販売するエンジニアリング部門の営業職と、2000年4月から2001年10月まで、日本のエネルギー・環境分野と産業技術の推進を担う国立研究開発法人に出向した以外は、ずっと鉄鋼製品の営業職を担っていました。

2008年10月にグループ内の総合建設会社に出向して以降、同社を含めて計4社に出向しました。
細かい職歴は省略しますが、以下に今まで手掛けてきた業務の中で得た知見を記載します。

鉄鋼製品営業では主にルートセールス(既存顧客)を学び、エンジニアリング部門では、英語によるビジネス、契約書に関する知識を得ました。

グループ企業(総合建設)では海外建設営業職として建設業に関する法人営業の他、同社フィリピン子会社の経理、人事を遠隔管理し、経営管理を学びました。

グループ企業(建材)では、黒板、白板の盤面素材となるホーロー鋼板の営業を担当し、黒板メーカーとの付き合いを深め、その後に新用途としてのキッチンパネル(台所壁材)販売で、住宅用建材会社との付き合いにより商流の新規開拓も学び、成果をあげました。

金属製品の製造・販売企業では溶接製品、鋳造製品、溶射作業の営業に従事し、鋳造品である耐摩耗性鋼板の新規拡販に成功しました。

国立研究開発法人に2回目の出向をした際は、実証事業1件、実現可能性調査5件のプロジェクトマネージャーを担当。プロマネ以外にも多くのプロジェクト管理に参加し、送配電、空調、原油生産、化学、石炭火力発電、飲料水供給、IoT、太陽光発電、セメント製造、機器制御、データセンター運用、風力発電とエネルギーマネジメントシステムなど多くの産業の知見を得ました。
また、プロジェクトマネジメントを円滑に実施するために「ファシリテイト」することも身に付きました。

③ 転職するに至った背景や理由

2008年に出向した当初は、「一般的な日本人サラリーマン」感覚で、自分もこのまま出向→転籍というサラリーマン人生を送るのだろうな、と思っていました。
しかし、出向先の業務を行っていく内に、「なんでこんなに色々と職場を変えなければならないのだろう」と、疑問が湧きました。同時に、「こんなにたくさんの分野、産業に携わってきたのに、職場が変わればまた一から出直し。もったいない」との思いも抱きました。

私は2006年4月に課長に昇進してから2019年3月まで(及び退職する2020年3月末まで)、月俸は変わりませんでした。
できることはたくさんある。でも、会社はそれを認めないし、処遇もしない。そんな時、会社の「求職活動専念」制度が利用できることを知り、それを利用しようと考えました。

この制度は、(最長)1年間、通常業務はせず、求職活動だけやれば通常の給与を保障しますが、1年以内に転職できなければ失職するというものです。

上述のように、自分は一般の大手企業の50代と比べれば、経験した業種も多いですし、経理、人事、法務もその道の専門家には遠く及びませんが、用語と重要性くらいは分かり、ビジネスレベルで通用するほど習熟していたので、このまま出向を続けるより、その「能力を活かせる」職場がきっとあると信じて、会社制度を利用して1年間、転職活動をする決心をしました。
勿論、妻にも相談し、了解と理解を得て活動を開始しました。

④ 転職活動の際のこだわりや軸、従来のこだわりを捨てた点

最後まで譲れなかったのは「年収アップ」です。
しかし、会社制度には期限があるため、最終的には年収ダウンで転職を決めました。

もう一つ、「自分の能力が発揮できる職場」にもこだわりました。
自分の最大の取柄・長所は「考えること(想像力、創造力、共感力、論理的思考)」です。
一見、どこでも使えそうですが、それは「歯車」にはあまり要求されない能力です。従って、組織を率いるポジションでないとその能力は発揮できません。だから、ポジションにはこだわりました。

⑤ 転職活動を通じての学びや反省

50歳を過ぎて、会社、あるいは部門を率いた経験が無い場合、ほとんどマッチするポジション(求人)はありません。
自分の強みを「職務経歴の棚卸し」で見極め、早めに確立することが重要です。これは最低でも1ヶ月で終わらせてください。

次に、その「強み」が際立つよう、「キャッチーで簡潔な」職務経歴書を作成することです。「強み」は箇条書きでも結構です。
でもこれは本当に難しい。是非、キャリアコンサルタントなど、専門家の力を借りてください。

私も大手の日系、外資系、合わせて20以上の転職サイトに登録しましたが、人材紹介会社からの「スカウト」は思いの外少なく、「待ち」の姿勢では絶対にダメです。
転職サイトは定型フォームに登録することが多いので、 定型フォーム以外、できれば独自の職務経歴書を「(メールなど)添付送付」で受け付けているサイトにも登録した方が良いと思います。その上で、早く良いコンサルタントをみつけて、職務経歴書の書き方指導を受けてください。

職務経歴書の完成版が出来上がったら、あとはひたすら応募するのみ。
50歳過ぎると求人の門は狭いですが、訪ねないとその門は開きません。私も都合1年近く活動しましたが、100社近くに応募しました。

それから、「過信」はいけませんが、自分に「自信」を持つことです。諦めないことです。
転職、特に50歳以降は「運」が大きく影響します。止まっていては運もやって来ません。精一杯求人に応募し、コンサルタントに会い、自分の「強み」を信じて活動し続けること。これしかありません。

最後に、転職活動で学んだこととして、「今の転職市場で求められている人材」について深く考え、それにマッチする知識などを吸収したことでしょう。

私が転職活動を始めた頃は、所属する大企業の改革案なんて書けませんでした。ですが今は(1ヶ月以上かかると思いますが)全分野、数百ページ(多分、百数十ページ)の改革案も書けるくらい、会社存続意義、経営目標、組織や人材、設備投資、合併・買収、資金調達、購買、システム開発などを考えられるようになりました。
これだけでも、転職活動をした甲斐があったと感じています。

⑥ 次の職場に賭ける意気込み・覚悟

「自分の力を最大限発揮する」ことが目標です。

転職活動の辛さを忘れず、自分勝手にならず、でも、自分らしさは忘れず。
常に同僚他、利害関係者の気持ちに理解を示し行動し、「組織として」自分が活動できるよう、新職場に関する学習、人間関係の構築を進めます。

-以上-

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