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沖縄で居酒屋を出店した会計士、閉店後税理士法人へ転職

沖縄で居酒屋を出店した会計士、閉店後税理士法人へ転職

No.1157
  • 現職

    大手 税理士法人 沖縄事務所 コンプライアンス・レポーティング

  • 前職

    東証一部上場 外食チェーン ホール・調理担当
    四大監査法人 広島事務所 監査スタッフ 公認会計士
    自営業 沖縄で居酒屋出店→3か月で閉店

神崎 隆司 氏 30歳 / 男性

学歴:鹿児島県立 松陽高等学校 卒
広島大学 理学部 数学科 中退(資格取得後、監査法人への就職のため)
ふぐ調理師免許
調理師免許
公認会計士

1. はじめに

今回選択肢が限られていた中での転職活動でしたが、しっかりとしたフォローをいただき、無事に転職活動を終えることができました。

今回の転職活動を始める前は、元々監査法人に勤めており、同業界での経験を積んでいきたいとの思いから今回税理士法人への転職を決めました。ただ、キャリアの始まりは高校卒業後のフグ料理専門店での調理・接客であり、また今回の転職に至るまでには、沖縄への引越しや居酒屋の開業~閉店といった経緯がありました。

2. 会計士としてキャリアをスタートさせるまで

高校卒業後、東京に店舗を構えるフグ料理専門店チェーンに就職し働き始めました。お店では仲のいい同期の仲間もでき、忙しい中でも10代後半~20代前半の楽しい時期を過ごしました。ただ、飲食店での総労働時間や勤務時間帯を考えるとずっとこの仕事を続けるのは難しいと考えるようになり、また、勤めていたお店でアルバイトをしている方々を見ているうちに私も大学に行きたいと考えるようになりました。

結局、勤めていたフグ料理専門店を4年で辞め、実家に帰って受験勉強後になんとか大学に合格することができました。大学入学が普通の学生の5年遅れでしたので、きちんと就職できるように資格をとろうと思って始めたのが公認会計士の勉強でした。

私はほとんど引きこもってLECの通信コースで勉強し、大学3年次の夏に会計士補の試験に合格することができました。その後、監査法人から内定をいただくことができ、年明けの2月から監査法人でのキャリアをスタートしました。(大学は2年次以降全く授業に出ていなかったので、結局中退で終えました。)

ちなみに、会計士の勉強について通信コースはマイナーな選択のようですが、通信授業のクオリティは高く、特に地方の方にはお勧めです。

3. 監査法人での業務

監査法人では、広島事務所にて約3年半働かせていただきました。会計士としてテクニカルな面で多くを学んだことはもちろんですが、スーツを着て働いたことがなかった私としては、PCソフトスキルやビジネスマンとしての基礎の多くを、ここで働く先輩方や法人内の研修を通して学びました。

業務の内容は上場企業等の会計監査業務のほか、上場準備企業の上場支援業務に携わりました。1年目から自律的に考え、業務を進めることを求められるのが良い環境だ、と感じていましたが、監査法人という仕事場も私にとって一生居続ける場所ではないとの思いを徐々に感じ始めたので、熟考の末、約3年半で退職することにしました。法人内での昇格直前のタイミングであったことや、会計士登録も終わったこと、年齢的にも30歳を迎える前という、退職するには区切りの良い時期だったと思っています。

退職後は転職ではなく、なにかを自分の手でやってみたいと思っていたので、「沖縄に引越して、居酒屋をやろう」と考えました。もちろん、退職を決めるまでは悩みましたが、結果的には直感的にやりたいようにやりました。最悪のケースを想定して「それでもなんとかなるだろう」と思えたので、自身が本当にやりたい選択をすることができたと思っています。

4. 沖縄へ引越し、居酒屋出店

監査法人退職後すぐ(9月頃)に沖縄に引越し、物件探しなど居酒屋出店の準備を進めました。創業の融資を受けられたのが翌年の2月で、その年の4月にようやく小さな居酒屋をオープンしました。

その後、結局6月には閉店してしまうのですが、当初の考えでは、できるだけすぐに人を募集して、採用した人にお店を続けてもらいつつ、自分はお昼に別のところでフルタイムで働くなり、個人で会計業務を行うなりをして生活する、というイメージを持っていました。しかし、その一連のイメージを実際にどう実現していくか、という手順を明確にしていませんでした。
結果、働いてくださる方もそう簡単には見つかりませんでしたし、ほとんど貯金もしないまま行動し始めたため、早々にお店を閉めて転職活動をすることになりました。

せっかくオープンしたお店をすぐ閉めてしまいましたが、出店の動機は「自分で何か始めてみたかった」というのが一番大きかったようにも思うので、創業の融資をいただけたお陰でいい経験ができたと思っています。

5. 転職活動、税理士法人への転職

転職活動を始める経緯は上記の通りやや成り行きによるものですが、自分の思うままに選択してきた結果であるからか、次の仕事へのモチベーションは高まっていました。そのため入社してからは、思いっきり努力して、成長していけるような環境がよく、自身の成長角度を高めていけるような仕事をしたいと思っていました。ただ、私は沖縄での就職を希望していたため、求人数が少ないことは悩ましい点でした。

今回の転職活動で最終的には、大手の税理士法人の沖縄事務所に入職させていただくことができたのですが、結果的に本当に良い選択になったと感じています。また、仕事内容や事務所の雰囲気が自分にフィットするような転職先に出会えて本当に良かったと思っています。

この税理士法人への転職が決まる前には、(書類選考の段階で不採用となった)地場の税理士法人や企業内会計士の求人への応募もしていました。なかなか比較は難しいですが、大手の税理士法人の中で色いろなクライアントへ専門サービスを提供する方がよりリベラルな雰囲気の中で学んでいけそうだと感じています。

6. 最後に

以上、私の転職体験がご参考になれば幸いです。

末筆になりましたが、ご支援頂きました(株)エリートネットワークの転職カウンセラー 廣重様に感謝申し上げます。初回のカウンセリングから、面接前・面接後のフォローと転職活動全体を通して、確実にサポート下さり、希望する会社の内定を頂くことができました。

ありがとうございます。

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