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看護師、アフリカや東南アジアでの勤務経験を活かし、日本の上場会社の事業部門へ

看護師、アフリカや東南アジアでの勤務経験を活かし、日本の上場会社の事業部門へ

No.1091
  • 現職

    一部上場 総合物流企業 メディカル事業部 副長

  • 前職

    大手総合病院 一般病棟 看護師
    日系 総合病院 カンボジア拠点スタートアップ 看護師 責任者

浅岡 佳代子 氏 35歳 / 女性

学歴:福井赤十字看護専門学校 卒
看護師
カナダに語学留学:英語力はビジネスレベル
クメール語
ヘルシーアンドビューティフードアドバイザー 3級
人間ドック健診情報管理指導師

中学生の時にテレビでアフリカのどこかの国の乳児院でボランティアを行う看護師を見た瞬間から「ここに行かなければ!」という使命感を抱き、看護師になることを決意した。

看護師を志した時から『海外』というキーワードは常に私の中にあった。だが、看護師としての経験を積まないと発展途上国では役に立たないという思いから、日本の総合病院の一般病棟で3年勤務した後、勤務していた病院附属の乳児院に部署移動し、6年勤務。
海外へ行くための準備としてカナダに語学留学し、その後チュニジアで児童教育に携わる。その間、JICAに参加した先輩看護師から話を聞いたり、実際に他国での児童教育や施設訪問を通じ、現状と個人の力の範囲で行える支援の実態を知った。

帰国後、「日本の医療を輸出すること」をコンセプトとする海外での新規病院設立プロジェクトを知る。個人の力の限界を感じていたため、組織の一員として海外プロジェクトへの参加を決めた。

海外新規病院設立プロジェクトの初期立ち上げメンバーとして、現地(医療インフラの整備が課題となっている国)での日本式医療のブランド確立のための人材育成、看護教育、看護領域以外にも開院準備からプロジェクトに関わる全ての業務に携わる。実際の病院建設現場に立ち会い、設計図面と照合し、施工のチェックを始めとして、経営会議にも参加し、常に経営全般を意識した目線で、事業戦略立案・業務改善・スタッフ管理にも注力した。

このプロジェクトを通して、今まで一般の看護師であった私の考え方は180度変わった。今まで日本で看護師として勤務していた頃の私の中には、常に「患者さんにどう関わったらよいか」「患者さんの今の気持ちは、家族は?」など、看護師としては当たり前であるが、患者さんを中心に物事を考えており、“経営”というワードを全く考えたことがなかった。
さらに日本で働く看護師が海外で働く場合、ほとんどがボランティアという形態となるため、海外に行っていたとしても、患者さん中心の考え方で経営というワードは入ってこなかったと思う。

今回はボランティアではなく「日本の医療を輸出産業に育てる」というコンセプトのもと、患者さん中心の考え方・信頼される医療提供はもちろん、常に経営を意識した事業改革を進めなければならない状況であった。
そのような状況の中で、私自身も看護という枠にとらわれず、ひとつの病院全体の設計・物品購入・営業活動・教育訓練など、看護以外でも病院に関するありとあらゆることに柔軟な姿勢で取り組むことが重要と考え、行動してきた。

また、プロジェクト参加にあたり、自身で2つの大きな目標を掲げた。
1つ目は、日本式医療を提供できる自立した現地スタッフを育成すること。
2つ目は、現地での日本式医療ブランドの浸透・病院への信頼の確立、それに伴う患者来院数・満足度の増加と増益。

以上を1年で達成させるべく毎日業務に臨んでいた。しかし私1人の力ではこれらの目標を達成できるわけはなく、自分のチームメンバーにも共有することで彼らも目標に賛同し、結果、一生懸命業務に取り組んでくれた。
私自身も自部署のマネジメントをしながら、彼らに指導したり、既存の運用方法を変更したり、日々チームをまとめながら、トライアンドエラーを繰り返す日々であった。

素晴らしいチームに恵まれ、掲げていた目標を開院から1年半で達成することができた。

海外新規病院設立プロジェクトを通して、組織で取り組むことにより、個人の力では達成できないより大きなスケールの業務ができると改めて実感した。
また、看護業務半分、経営を含む管理業務半分で仕事をしてきたことにより、看護以外の人材教育やマネジメントに大きなやりがいを感じることができた。

海外事業における経験を活かし、今後はグローバルな視点・経営的視点を活かして看護師として更なるステップアップをしたいという気持ちで帰国した。

看護師として海外で行ってきたことを次に活かしたいと思って転職活動を行っていたが、なかなか希望通りの求人に出会うチャンスがなかった。
その時の私は、以前の私とは考え方が180度も違い「以前とは異なる看護師以外のスキル・知見を得た今の私で挑戦したい! もっと頑張りたい!」という想いが人一倍大きくなった。そのため「今までの経験を総合的に活かしたい」という強い気持ちが変わることはなかった。

看護師として自身が望む仕事に巡り会えないのであれば、考え方を変え「看護師でなくてもいいから海外につながる仕事、更にマネジメントや経営の視点が活かせる仕事に就きたい!」と、看護師以外の仕事にも応募したこともあった。だが、看護師以外の仕事では思うように転職活動は進まず、やはり看護師として普通に病院で働くしか道はないのかもしれないと諦めかけたこともあった。

そんな時、株式会社エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋さんの紹介する求人に出会い、飛びつくようにすぐ応募した。そして面談で直接お話させていただく機会もいただいた。

面談の際、高橋さんは私の経歴や想いなどを丁寧に聞いてくださった。また、応募した求人とは異なる会社に関する求人のお話も複数いただいた。
その時、私は紹介してくださった会社の名前及び、上場している会社かどうかも知らなかったが、看護師の資格を要する求人で、おまけに私が望んでいたことに近い業務を展開している部署だった。

自分だけでは求めている求人案件を見つけられない現実を知り、加えて一般には公開されていない求人案件が世の中にあることに驚いた。
それと同時に、1回のカウンセリングだけで私の本質を見抜かれていると思うくらい高橋さんのご指摘やお話は鋭く、転職のプロに相談することによって、思ってもいなかった新たな道が開けたことに感謝の気持ちでいっぱいだった。

面接の段階から一連の転職のサポートをしてくださり「どうしてもこの会社で頑張りたい!」と思う場所を与えてくださった高橋さんをはじめ、忙しい中貴重な時間を割き、面接をしてくださった会社の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
それに恩返しができるよう、会社に貢献できる人材になるため、自分が出来る限りのことを精一杯頑張り、まずは会社の方々から信頼を得られる人材に成長するのが直近の目標です。

看護師として採用していただきましたが、一般の事業会社であり自身にとっては新たな分野での挑戦になるので、今持てる力に加え、更に看護師としても社会人としてもパワーアップできるように頑張りたいです。

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