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工学博士、MBA取得を経て、研究職から経営企画職へ

工学博士、MBA取得を経て、研究職から経営企画職へ

No.1060
  • 現職

    産業用資材トップシェアメーカー 経営企画室 課長

  • 前職

    中堅化学メーカー 開発室 主任 電子材料の省エネ技術開発
    一部上場 財閥系大手化学メーカー 研究所 管理職 (課長級)

足立 広之 氏 44歳 / 男性

学歴:国立大学 工学部 卒
国立大学大学院 理工学研究科 博士前期課程 修了
国立大学大学院 理工学研究科 博士後期課程 修了
グロービス経営大学院 経営研究科 経営専攻 修了(MBA)
特定化学物質等作業主任者
危険物取扱者(甲種)
有機溶剤作業主任者
第一種衛生管理者

私は大学院を修了し工学博士号を取得した後、2回の転職と国内大手経営大学院でのMBA取得を経て、現在は中規模ながら業界トップシェアの製造業で、経営企画室のマネジャーとして全社の成長戦略の立案と実行支援に従事しております。

博士号取得後に入社した1社目の中堅化学品メーカーでは、医薬品および電子材料の生産技術開発を手がける傍ら、新規事業として世界初となる電子材料の画期的な省エネ技術を発明し、その事業を推進しました。その技術を世に広め、世界のエネルギー消費削減に貢献するという壮大な夢を実現すべく、開発の主担当者として基礎研究から営業活動までを一貫して担当しました。しかし当時の私には地力があまりにも不足しており、残念ながら最後には事業から撤退せざるを得なくなりました。

しかしながら、縁あってその技術に注目していただき、お声掛けいただいた2社目の財閥系企業に転職を果たすことができました。管理職待遇の研究員として入社した2社目の大手化学品メーカーでは、当時業績不振に陥りテーマ消滅寸前の状況だった配属部署の業績回復のため、当初は開発リーダーのもと、後に自らがリーダーとして開発品目見直し、組織及び業務フロー改革、人材育成などの施策を立案・推進しました。幸運にも多くの方々のご協力・ご支援をいただき、およそ8年をかけて開発テーマの事業化と製品の商業生産実現に貢献して参りました。

このように、前職で全力を傾けた事業から撤退の憂き目にあったことの悔しさ、絶望感を経験したことや、財閥系のメーカーといえども業績不振に喘いでいる組織を再生していく過程において、適切なビジョンと目標を共有すれば人間は最大の能力を発揮し、組織も見違えたように息を吹き返すことを目の当たりにした貴重な経験を通じ、私は「過去の自分達と同様の苦しみを味わっている人々を助けたい。経営を再建できる人材になるために自分の実力を更に鍛え上げ、組織や企業の再生を通じて社会貢献ができる人間として生きていきたい」と強く願うようになりました。こうして私はMBAを取得することを決意し、国内大手の経営大学院へ入学し、スキルとマインドを徹底的に鍛え上げることにしました。

経営大学院への通学を開始して1年が過ぎた頃、私はいよいよ本格的に転職を考え始め、活動を開始しました。当初は主に転職サイトを利用して大手を含む何社かの人材紹介会社のエージェントにコンタクトを取り、当方が希望した条件にマッチする案件をご紹介いただいては応募し、その大半が書類審査を通過できない、というプロセスを繰り返していました。

そんな中、あるとき何気なくインターネットで30代~40代の方々の転職体験記を検索していたところ、エリートネットワーク様のホームページに掲載されていたある体験記が目に止まりました。その方は、転職カウンセラーの杉本様からの深く丁寧なカウンセリングを受け、ご本人が転職を通して実現したい真の目的を引き出していただき、結果新しい道を歩み始めることに成功されたとのことでした。その体験記を読んだとき、私は直感的に「この会社ならば、必ず希望する転職先が見つかるに違いない」と考え、エリートネットワーク様へ転職希望者として登録させていただきました。

しばらく後、何と体験記でお名前を拝見していた杉本様ご本人からのご連絡を受け、面談の機会をいただきました。当方の希望条件、転職を通じて成し遂げたい人生の目的をお話しし、早速2社をご紹介いただき応募。1社から書類選考通過のお知らせをいただくことができました。しかし残念ながら、続く一次面接を通過することはできませんでした。何が問題だったのかを散々悩んだ末に、後日もう一度杉本様にお時間をいただいて面談をお願いし、改めて当方が何を真に希望しているかを深く、丁寧にカウンセリングしていただきました。

そのときに明確になった私の仕事に対する希望は、①経営者のそばで経営課題を解決し会社を元気にする仕事がしたいこと、②勤務地には拘っていないこと、③年収や役職に関しては、実はそれほど拘っていない、ということでした。その希望をお伝えしたとき、杉本様はしばらく考え込まれた後に「足立さん、ひょっとしてこういう会社にご興味はありませんか?」と、ある地方の中堅企業をご紹介して下さいました。

その企業は国内のニッチ市場で他社を寄せ付けない圧倒的なトップシェアを獲得しており、今後事業のグローバル展開を加速しようとしていること、しかしながら幾つかの経営課題を抱えており、その解決が急務であることなどをお話しいただきました。お話を伺っているうちに、私は強く、その企業のお手伝いをしたいと考えるようになり、話を進めていただくようお願い致しました。お陰様で、その後話はトントン拍子に進み、書類審査、3回の面接を経て無事内定をいただき、経営企画室のマネジャーとして活躍の機会を与えていただくことになりました。

お陰様で経営大学院を上位5%以内の好成績で修了し、現在は会社の今後10年間の全社戦略を立案し実行に移すため、市場環境分析、本質的な経営課題の洗い出し、必要な経営リソースの予測と獲得、ITセキュリティの強化プロジェクト、人事制度の刷新プロジェクトなど、非常に広い範囲で責任ある仕事にチャレンジさせていただいております。

今にして思えば、転職活動がうまくいっていなかった時期は、自分自身がこの転職で何を実現したいかという目的や、自分自身の人生観や人間観、仕事観が全く見えていませんでした。その結果、目先の年収や役職、勤務地、職種だけに拘ってしまっていたのだと理解しています。また残念ながら、杉本様に出会う前にお世話になったエージェントさんのお力をお借りしても、私が転職を通じて成し遂げたい真の目的までは深掘りすることはできませんでした。

しかし、杉本様はなかなか転職活動がうまく進まずに苦労していた私の話を辛抱強く傾聴し、私の真の人生の目的を引き出して下さいました。そして、転職活動中も当方の疑問や対応に迷う点などに対し、懇切丁寧なアドバイスやサポートを行っていただきました。お陰様で私は、経営者と二人三脚を組んで、経営課題を解決し、企業とそこに働く方々の生活を豊かにするという夢に向かって一歩を踏み出すことができました。

改めまして、このような貴重な機会を与えて下さったエリートネットワーク様と杉本様に、心より御礼申し上げます。また、この『転職体験記』が同じように転職で苦労されている方の目に止まり、その方が新たな一歩を踏み出すための一助になれば幸いです。

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