本日現在:1225 転職体験記
No.1047

百貨店から、経営者の右腕となる社長室長への転職

前職
東証一部上場 大手百貨店 バイヤー → 営業部長
現職
総合美容サービス産業大手 社長室長
熊沢 治志 氏 / 48歳
慶應義塾大学 経済学部 経済学科 卒

1.「働くこと」の意味

私が社会人になるほんの少し前、「バブル」は崩壊した。
やりたいこと、自分が楽しいこと、誰かと喜びを分かち合うこと……私が学生時代に学んだことは、それらを人生の中で自分の力で形にすることが「幸せ」の条件であるということ。
そして、「働くこと」は自分が楽しく、そして周囲の人が喜び、多くの人が笑顔になること。
いつしかそれは、自分の信念になった。

そうした中、私が新卒の就職で選んだ業界は「百貨店」。
子供の頃、デパートの屋上のヒーローショーに心躍らせ、オープンカーの器に乗ったケチャップライスに立っている国旗にワクワクした。ここは、家族や心を許せる仲間が集い、沢山の笑顔を生み出す「幸せ創造産業」なのだ。
私は百貨店の中で、生涯、この日本に少しでも多くの幸せ(=笑顔)を作っていきたかった。それは楽しいもので、世の中に役立ち、私自身の幸せでもあったのだから。

2.人生のKPI

大げさかと思うが、子供の頃から夢話を実現することが人生の楽しみの一つだった。
10年周期で目標を立てるようになったのは小学校4年生の頃だったか。10歳の私は、10年後の目標として、日本一の大学、東大に入ることを決めた。子供ながらに一番は気持ちいいと思い、将来医者か政治家にでもなろうかなと安易に考え、その前に、東大に行くことが条件だと勝手に決めつけていた。20歳になった時、その夢は残念ながら達成することができなかった。

そして次の10年の目標を作った。医者か政治家になりたいという思いはそこにはなく、「幸せ創造産業」に就職し、部下を持つ役職につき、活動的に働きたいと決めた。入社した24歳の時は、具体的には「バイヤー」になることを目標とした。

会社に入った1993年は酉年、つまり年男だったため、そこからは干支毎に目標を作ることにした。目標としたバイヤーなどを歴任した36歳の時には、48歳までに部長職に就き、自身のアイデアで社内を動かす部門のリーダーになろうと新たな目標を決めた。それは、入社前の面接の中で「君がやりたいことを実現したいのなら、偉くなりなさい」という当時の役員の方の言葉がずっと心のどこかにあったからだ。

結果、43歳で部長職に就くことができ、「幸せ創造産業」を実現できる新規ビジネスの担当を任された。遣り甲斐もあり、「働くこと」という私の哲学の中では、この会社の中でコンプリートすることができた。

48歳になった今、次の目標は、「会社の中枢で経営に関わる」、「自身の強み、スキルを十分に生かし世の中に貢献する」と決めた。

3.人生の転機

百貨店は、これまでも、そしてこれからも「幸せ創造産業」であることには変わりない。いや、変わってしまってはその存在意義がなくなってしまう。ただ、ある出来事がきっかけで、私の考える「幸せ」の作り方と会社の考える「幸せ」の作り方はいつしか、微妙なズレが生じてきた。

私は、もう一度、原点回帰と自己分析を行い、「幸せを生み出す企業で、自身の強みである発想力を生かし、そして楽しく働きたい」という思いを「転職」という形で実現しようと決意した。もう、年が暮れる12月の半ばのことだった。
家族の反応は、意外にも全員一致で賛成。新卒入社してから定年まで1社で勤め上げた父も、今の世の中は昔と違うと理解し、背中を押してくれた。妻は「収入が大きく減っても構わない、生活を変えればいいのだから好きな仕事を見つけて」と応援してくれた。

4.転職活動

入社25年目、転職など考えたこともなく、初めての経験。よく聞く、「次が決まってから退職を決める」という考えは、言い換えれば、「転職先が見つからないなら、今の職場に今後もずっといる」ということになる。
勿論、それが普通なのだろうが、私は、白黒ハッキリさせる性格なので、転職活動を始める前に退職届を提出し受理された。後を絶たないと真剣に活動できないだろうし、縁ある会社に出会った時に中途半端な気持ちでは失礼であると思ったからだ。

さて、どうする? 先ずは、PCに向かい、「転職」とキーワード検索をすると大手の転職サイトが出てきた。とにかく、片っ端から登録をした。
すぐさま、大手のR社とP社から電話があった。30分間位だったか?今までの経歴、現状の仕事や収入、希望の業種・職種などを聞かれた。どちらの方も「1か月ほどで、転職先は見つかりますからご安心下さい」と言っていた。
しかし、この電話を最後に彼らの肉声を聞くことはなかった。勿論、会ったこともない。

そんな中、エリートネットワークさんからお声が掛かった。まさに渡りに船である。担当の転職カウンセラー廣重さんとの初回の面談は、親身で、信頼に値した。
私も、立場上、多くのお取引先の方と商談する機会や、ミーティングする機会があるので、ある程度人を見る目はある。やはり、電話一本とメールでしかコミュニケーションが取れない大手よりも、ご担当の転職カウンセラーが親身になり、支援して頂けるこの紹介会社に賭けてみようと思った。

ただ、活動のスタートが12月の半ばを過ぎていたこともあり、思うようなスケジュールでは動けなかった。年内に2社面接を受けたが、縁なく残念な結果となった。年明けについては、やはり予想通り1月半ば以降から活動がスタートした。
そうしている間に、知り合いの企業からオファーがあり内定を頂いた。ただ、縁故であることと「幸せ創造産業」とは少しイメージが違うことから、活動を継続した。

1月も終わりに差し掛かる頃、今回入社が決まった企業と出会うことになった。縁だと思う。「やりたいこと」「幸せ創造産業」「楽しく働く」そして「経営者の右腕となる」、これらの条件が合致する数少ない案件をご紹介頂いた。
最終的に、内定を頂くまでにそこから更に1か月半掛かったのだが、それまでは自身の今後の勉強も兼ねて、敢えて活動を続けた。自分のキャリアやスキルとは違う分野の企業のトップとお話をする中で、日本の成長企業の経営理念や戦略などをトップ自らの言葉でダイレクトに伺うことにより、何か自分にとって足りないピースが埋まるのではという思いがあったが、それは正解だったと思う。

今までおろそかにしていた書籍を読むようになり、日本の経済、経営を冷静に、そして多角的に見るようになっていった。今までの百貨店勤務では、目の前の消費者、これから消費者になる可能性がある潜在層、自分の担当エリアのマーチャンダイジング位にしか目が行かなかったことを猛省している。

5.今後について

最終面接は、これからお世話になる会社のトップとのマンツーマン形式だった。今までの経歴や、現在の業務などについての話は勿論あったが、私の人物面を探るような質問や、仕事に対するトップの思いなども、ざっくばらんにお話頂けた。この社長の下でなら、自分というキャラクターを十分に生かせると確信した瞬間だった。幸いにも同じことを社長も感じて頂けた様子だった。

遥か学生時代から描いていた、「多くの人の幸せ」を作るため、「やりたいこと」を「楽しく」働いて、成果を挙げる……という思いが実現できそう、いや、必ずできると確信できる会社にお世話になることになった。

6.転職のアドバイス

初めての転職活動経験で偉そうなことは言えないが、転職しようと思った時、もう一度、自分の考える「働くこととは?」を自問してもらいたい。
そして、自身の人生で、「働くこと」の意味に優先順位をつけてみてほしい。それは、私のように過去からずっと一緒でも、考えが変わってもいいと思う。今、どう思っているのかが大事。もし、その優先順位の中で譲れないものがあった時、現状の働き方と比較して乖離しているようなら、転職を考えてみてはどうか?
逆に、そこが乖離しておらず、単に自身の努力不足や経験不足が原因で、希望の働き方になっていないのなら、現在の職場でもう一度自分を見つめ直す必要があるのでは?(仮に、自分自身が原因で、現状に不満や不安があるのなら、どこに行っても事態は正直変わらない気がする。)

次に、「働くこと」をイメージし、現在の職場ではそれが満たされておらず、新天地を求めることが自身にとってベストとなる、つまり、本気で「転職しよう」と思ったならば、応援者を見つけよう。
最終的には自身の人間性や、変えられない過去の歩みが運命を決めていくのだが、どこにでも「縁」は落ちていない。また、その「縁」を自分1人でこの広い日本、世界から探すのは至難の業だ。
私の場合、エリートネットワークさんという素晴らしい応援者を味方につけることに成功した。皆さんも、是非、家族や恋人以上に親身になってくれる応援者を探してほしい。

最後に、新天地との「フィット感」を大事にして欲しい。一番はその企業のトップの考え方に心から賛同できるか? この点が「働くこと」の根幹と大きく関連しており、トップと思いが共有できないのなら、やめた方がいい。
例えば、とにかく収入が第一だと考えるならば、それを満たせる企業のリーダーの下で働けばいい。

私は、転職活動を通じ、様々な業界の経営者と直接お話をさせて頂いた。そこで学んだことは、会社の大小やネームバリューではない。ましてや成長率や業績だけでもない。「自分が何をしたくて、どのように働きたいのか?」が「フィット」するのかどうかなのだと学んだ。
勿論、自分では「フィット」していると思っても、相手企業からは「残念ながら……」と縁がないことはある。しかしながら、本当の意味での転職の成功とは、自分と相手企業との相思相愛、つまり相性の「フィット感」なのだ。

1日24時間、仮に8時間寝て、通勤は片道1時間とする。仕事の拘束が8時間とすると、家で起きているのが6時間。1日で見ると、職場にいる時間の方がはるかに長い。結婚生活も「フィット感」を最重要とするのならば、仕事はもっと「フィット感」を大事にするべきである。

人生はあっという間に過ぎていく。
仕事もプライベートも「フィット感」を大事に、大いに楽しみたいと思う。

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