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社会保険労務士の転職

社会保険労務士の転職

No.1014
  • 現職

    明治時代に創業 老舗不動産会社(ビル所有・管理) 経理・総務等管理部門 管理職

  • 前職

    地場 建設会社 経理部門 管理職

梅沢 弘樹 氏 41歳 / 男性

学歴:明治大学 政治経済学部 経済学科 卒
社会保険労務士
2級ファイナンシャルプランニング技能士
2級土木施工管理技士

大学を卒業後、大手チケット商にて店頭接客を行ってきたが、当時世間では年金問題がニュースを賑わしていた。また社会人として働き始めて、労働知識や法律など、現場の問題(例えば休憩時間が短い、有給休暇の取得ができない、など)について考えるようになった。同時期に社会保険労務士という資格を知り、受験することにした。
元々論述問題は得意で、文章の読解力も自信があったため、国家試験は一回でパス。この資格は他の会社に行っても仕事になると思い、転職を決断した。

しかし実務経験のない者の受入れ口はなかった。
「どこかで経験を積みたい」といっても、そんな理由で受け入れてくれるところはなかった。
転職活動において、希望する職種での実務経験がなければ、企業には受け入れられないと感じ、最初の転職活動ではその点で一番苦労した。

まだ20代だったので、企業によっては高卒の初任給で一から実務経験を積むことはできたが、大幅な収入減は避けたかったので、他の職種も含めて転職先を模索した。
またその間、年金問題と金融について勉強していたこともあり、まずは自分の得た資格や知識をどの分野でもいいので活かしていこうと、内勤事務にとらわれず、幅広く転職活動を行うことにした。
その時、未経験でも活躍できるという求人を見つけ、保険会社でコンサルティング活動(といっても保険営業)を通じて、資格を活かせると、大手のエージェントに勧められ入社した。

ところが私の性格上、断られることが多い営業職は難しかった。(もともと、営業向きのタイプではない上に経験もなく、さらに希望する職種ではなかった。)
成果の分だけ報酬を得られる仕事だが、その成果が全く出せず、保険業界の厳しさを入社して初めて実感した。
また、契約を取ることと、コンサルティングをすることは別物だった。新規開拓の力もなく、契約も取れず、給料も確保できなくなったので、営業職を断念した。

その後、転職活動をわずかにしたのだが、元・同僚の伝手で、経理を募集しているという建設会社に入社し、経理・総務を担当することとなった。

当初は、希望していた職種を経験できるという点で良いかなと感じた。(紹介という形だったので簡単な面接のみで、実務経験などは問われなかった。なので入社することができた。)
建設業の総務事務関係の仕事は、社会保険労務士の知識を活かすことができた。しかし仕事は激務で、休みも週一回、一か月の半分は夜遅くまでといった就労環境だったので、「ここでは他企業・他業種でも通用する実務経験を得よう」という気持ちが強かった。
会社の規模拡大や経営環境の改善整備、資金調達など、経理・総務の範疇を超えた仕事もしていたので、転職活動をする時間は皆無であった。

ようやく転職活動の時間が確保できるようになった頃、部署の組織化や部下へ自分の仕事を分散する、経営財務基盤を強固にする、という当初の目標を達成した。
とは言え、建設業界の先行きにずっと不安を抱いていた。
(仕事の継続的な確保における不安や慢性的な人手不足と高齢化など。)
そんな中、転職サイトよりオファーが来た会社の面接を受けたところ、良い処遇かつ、自分の希望する業界だという理由で、不動産関連会社に財務部長候補として転職した。
この時の転職活動で得た求人案件は、エージェントからの紹介がほとんどであったが、結局企業から直接オファーをもらった会社に入社を決めた。そのせいか、正直、転職エージェントは全く役に立たないと感じていた。

「希望に合致した会社が見つかれば転職する」という気持ちの転職活動で苦労した点は、希望する処遇とそれに合致する業界・会社がなかなかないという点である。
(給与が良いなら、それなりの立場で仕事をした実績がないといけない。高いスキルを保有していないといけない。など)
面接は企業とのマッチングや相性という側面が強いので、対策は講じにくかった。企業は採用基準を満たさない面があると、なかなか採用には至らない。そのため面接でその部分が指摘されると、それは人物面というより経験値やスキル不足と判断され、どうにもできないのである。

ちなみに、やっと自分の実務経験やスキルに合致する会社へ入社できたと思ったが、実際には会社と自分との間に温度差がかなりあった。いざ、プレイングマネージャーという立場で仕事を割り当てられてみたものの、こなす仕事量とスピードの差に、前の会社との違いを実感したのだ。
まだ仕事に慣れていないという言い訳はキャリア採用では通らず、結果的に前の会社で財務管理者としてやってきた数理スキルは通用しなかった。
こうして会社を去ることとなり、再び転職活動を開始する。
このタイミングで、エリートネットワークさんからご連絡をいただき、転職カウンセラーの廣重さんと共に活動することとなった。

今まで複数の転職エージェントを利用していたが、どこも単に求人案件の案内をするだけで、面接に同席するどころか、代理人として先方企業へ求職者のアピールや交渉をすることもなく、まったく役に立たなかった。しかし、廣重さんだけは、きちんと先方企業に同行してくださり、処遇についても交渉していただいた。
まさに「代理人」として仕事をしてくださったのは、エリートネットワークさんだけである。それは強調させていただきたい。

エリートネットワークさんと出会うまでは、転職活動は全くうまくいっていなかった。
前職では離職を余儀なくされた上、転職活動の準備など全くしていなかった。そんな中、自分のキャリアを活かせる会社が都合よく見つかるかといえばNOである。
ちなみに面接も苦手で困っていたのだが、廣重さんの同席によりとても助けられた。

前職を去ることを余儀なくされたことにより、今後は経理財務でのキャリアアップを捨て、安心して長く勤めあげられる会社を模索していたところ、今回の求人案件と出会うことができた。
今回の転職活動の成功は、エリートネットワークさんから自分に合致した求人案件をいただけたことと、廣重さんに代理人として企業への交渉やサポートをしてもらったことに尽きる。
色々とご指導いただき、ありがとうございました。

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