本日現在1556
/ バックナンバーも全て読めます

民放キー局で働く双子子育て中の30代ママ。新卒時代からの縁を追いかけて財閥系デベロッパーの総合職へ

民放キー局で働く双子子育て中の30代ママ。新卒時代からの縁を追いかけて財閥系デベロッパーの総合職へ

No.1518
  • 現職

    東証プライム上場 財閥系デベロッパー 総合職

  • 前職

    東証プライム上場 在京テレビジョン放送局 経理局→スポーツ局ディレクター→
    ※この間、1年4か月の産前産後・育児休職を取得
    スポーツ局 管理会計→ビジネス局 自社ブランディング

久野木 友美 氏 35歳 / 女性

学歴:福岡県立 修猷館高等学校 卒
九州大学 経済学部 経済・経営学科 卒
※大学時代に起業家セミナーのサークルを設立
上級救命技能認定証保有

① 新卒での就職活動

長くなりますが、転職体験記を綴らせて頂くにあたり、私の人生を晒します(笑)

九州大学では、他の学生と同様に単位を取ったり落としたりしながらノホホンと通っていましたが、大学2年生の時に大学院(ビジネススクール)の先生と出会う機会があり、その先生に背中を押されて「起業家セミナー」を作ったことが、私の人生においてとても大きな出来事だったと振り返ることができます。
起業家セミナーでは、テーマに沿って講師の方をお呼びし、講演をしてもらうことを主な活動としていました。
そして、一緒に活動したいと集まってくれた20名ほどのメンバーでテーマを決めるため、ああでもない、こうでもないとかなりの時間をかけて議論をしました。
ビジネススクールの先生の指導も受けながら当時決まったテーマは「働くとは?」です。
このテーマに沿って、九州大学の学生30名ほどの前で講演をしてくださる講師を探しました。
それぞれのメンバーが熱意を持って呼びたい講師にアポを取り、講演をお願いしたところ、東京からわざわざ来てくださる講師(現役の経営者)も多数いらして、非常に充実したセミナー運営ができたと思います。

私自身としても、メンバーを集めることの楽しさ、大人数で一つのテーマを決める大変さ、人って簡単に呼べないんだな〜という体験、一方で会いたい人って会えるんだ!という喜びと成功体験を味わうことができました。
もともと人と関わることは好きでしたが、セミナー運営の経験を経てからは、自分の強みであること、好きで居続けられるのは人と会って話をすることなんだと自分自身を深く理解でき、人生の肩の荷が下りたような気分で、人と会うことにはどんどんお金や時間を投資していこうと思えるようになりました。

就職活動は周りの学生と同じ時期に、二つほど大きな企業説明会に行ったことを覚えています。
縁あってアルバイトをしていた放送局の仕事を視野に入れつつ、放送局は採用人数が少ないことが明らかだったため、大学の国際金融ゼミで勉強した知識も少しは活かせるだろうかと金融機関も考えました。
学生からの人気に乗っかり、総合商社や総合デベロッパーも見に行きました。

そんな時、地元で大きな事故があり、当時アルバイトをしていた放送局の報道部で、普段は社内で番組を取りまとめている社員の方が自ら現場取材に行った姿を見ました。
社会でその時に求められていることにいち早く対応できる点、社会的な必要性、不特定の人と多く関わることができるという理由から、報道業界で働きたいという気持ちが大きくなりました。
事故が起きたのは大学3年生の年末。実はもう、東京のキー局の採用は終わり始めている時期でした。
準キー局と呼ばれる関西の放送局と、まだエントリーが間に合うキー局の採用に急いで応募しました。
関西と東京に絞った理由は、当時すでに福岡ではあらゆる人と繋がっていて、誰かに相談すれば誰かを紹介してもらえるような人脈を築きつつあったからです。
せっかく新入社員として働くのだから、誰も繋がりがないような環境で一から人との繋がりを作っていきたいと考えて応募する会社を選びました。

当時の放送局の選考はとても楽しくて、関西のみなさんは関西弁で温かく接してくださるし、選考人数も少なくてアットホーム。東京は番組のコーナー制作をやってみよう!というような採用試験があり、同じグループで仲良くなった学生も多くいました。
結局、就職活動を始めてちょうど1ヶ月で関西の放送局と、その後すぐにキー局の内定をもらったため、東京で働くことを決めて上京しました。

この就活期間の1ヶ月の間に、以前参加した企業説明会の後、いくつか会社主催の社員説明会にも参加していました。
その時にお会いした財閥系デベロッパーの社員の方が人間的に本当に素敵な方で、何というか人の集まる磁石のような感じ……。
いつも心に残る言葉をかけてくださるので、こんな人たちと一緒に働いてみたい、テレビ局がダメだったらこの会社にいきたい!と思っていました。
そしてその会社こそ、今回(株)エリートネットワークの皆さんにお世話になって決まった、転職先となる会社です。
人生で2度も第一志望の会社で働けるなんて、私はかなりラッキーだと思います。

② 入社した会社・部門での担当業務

第一志望のテレビ局に入社すると、経理部に配属されました。
報道局で番組制作や記者の仕事をしたいと思って入社した私にとっては、ちょっとショックな配属です。
でもまぁ、総合職ってそんなもん、とわかってはいたので、ジョブローテーションのタイミングを窺いながら、入社した会社で役に立つ経理のスキルを学んでいきました。

一社しか経験していませんが、会社に入ってみてわかったのは、「スキル」ってその会社でしか役に立たないことが7割以上あるんじゃないかということです。
一定人数以上の規模の会社では、システムひとつとってもその会社が使いやすい仕様になっていますし、なにかを進めるにあたり決裁をする方法も会社独自で、上司のハンコをまるでスタンプラリーのように集めていくスキル(?)など……です。
そんなことに気付いてふと残ったのは、経理部で覚えたExcelのスキルでした。Excel、案外使えない人も多いので使い慣れることに損はなさそうです。

そして入社4年目で結婚し、5年目で双子の男の子を出産、6年目の終わりに産前産後・育児休職から復職しました。
結婚した直後にスポーツ局へ異動になり、スポーツニュースを作ることを少しだけ覚えました。
色々な人に会って話をすることが好きな私の性格はこの時点までもまだ続いており、いきなり現場に行って情報を集めてこなければいけない仕事、さらに当日の夜のニュースに間に合わせなければいけない仕事はそれなりに向いていたかなと思います。
現場では、取材対象だけでなく様々な人たちとコミュニケーションをとったので、他社のカメラマンと親しくなり、良い情報を教えてもらうことが何度もありました。

出産後は、現場ではなく管理部門で二部署に異動しました。
仕事内容は経理部の延長のような仕事が多く、片手間に、とはいきませんがある程度慣れた内容で自分なりに+αを提供できる仕事も多かったです。
二部署ともに先輩に恵まれて、子育てと仕事を両立できたので、子育てによる突然の休みや早退、テレワークを許してくれた環境にとても感謝しています。
ただ、放送局の現場仕事となると夜までかかることも多く、夫の仕事内容も考慮すると「このまま私は管理部門をまわって会社人生を終えることになりそうだぞ」というモヤモヤした気持ちを9年目くらいからずっと抱えて過ごしていました。
しかし、子どもが2人いる女性をわざわざ転職で受け入れてくれる会社なんてそうそうないことも想像できたので、特に転職に踏み出すこともせず置かれた環境に満足していました。

異動した二つ目の部署は管理部門ではありましたが、たまにイベント制作に近い仕事をすることができたり、企画を出して好きなアーティストの方の配信番組の制作をさせてもらえる機会が数回あったりと、経理など管理部門をまわっている人の中ではなかなかできない経験を多くさせてもらうことができたので、これまたラッキーだったとは思います。
これらの経験があったから、放送局の仕事に良い意味で番組制作に対する未練を持たず区切りをつけることができたと感じています。

③ 転職に至ったきっかけ

突然ではありますが、今回転職先となった会社の中途採用の広告がSNSで流れてきました。以前お会いしていた、あの素敵な磁石のような先輩がシェアしたもので、そこにはデカデカと「業界経験不問」と書いてありました。
それを見て、急に新卒で就活をしていた時の気持ちが蘇り、衝動的に応募することを決めてしまいました。
多少は条件が下がっても良いから、その会社の人と一緒に働いてみたいという衝動が止められませんでした。

何度も言うようですが、最初の会社では、他の会社で役に立つような「スキル」は特に習得できていません。
業界経験がいらないよ、と中途採用で言ってくれる会社ってすごい!とその心意気も合わせてやっぱり素敵な会社だな、と感じたことも転職活動への背中を押してくれたように思います。
普通は、中途採用の社員には経験を活かして即戦力で働いてもらいたいものです。

たまたま広告を見る数日前に、そのデベロッパーに転職経験のある方と知り合う機会がありました。名刺をもらっていたので連絡してみたところ、エリートネットワークの方を紹介するよ、きっと良くしてくれるよ、とすぐに紹介してくれました。
これまで色々と私の人生をお話ししてきましたが、やっとエリートネットワークに辿り着きました(笑)

④ 自身が譲れなかった点

転職活動をするにあたり、譲れなかった点は一つです。
他でもない、その財閥系デベロッパーの人たちの仲間になって働きたいということ。

ダメならこれまで通り、今の会社で働くので大丈夫です!という私の強情なまでの気持ちをエリートネットワークさんにお話ししたところ、担当カウンセラーの保坂さんはこの気持ちを大切にし、希望する会社に特化した対応をしてくださいました。
(具体的には、過去の面接内容の開示や、どういったマインドで臨むべきか、といったことを教えて頂きました。)
きっと、採用されるかどうかは半々くらいのお気持ちだったと想像しますが、一次面接を通過した後すぐに電話で連絡してくださり、転職活動に対して親身になってくれていることを嬉しく思いました。

二次面接と最終面接の前には、同じくエリートネットワークの保坂さんと転職カウンセラーの責任者である高橋さんのお二人で面接内容について事前打ち合わせの時間を設けてくださり、こういうスタンスで挑んだ方が良い、というようなアドバイスをもらいました。
面接での答え方については、一言一句すべてをアドバイス受けたわけではなく、私の経験をベースに一緒に考え方向性を示してくださったおかげで、面接においてどんな質問がきても暗記したことを報告するような答えにならなかったことは、良かったなぁと振り返ることができます。
え? え? そんなこと聞かれるんですか?というような思いがけない質問を当日投げかけられましたし、自分の気持ちを表す重要なフレーズはいくつか心にストックして行きましたが、面接においてはどんな質問が来ても保坂さん、高橋さんと確認した方向性、そこから外れなければまぁいっか!というような気持ちで過ごすことができました。

初めての転職活動で、さらに一社のみしか応募するつもりもなく、何の情報もない中1人で乗り込もうとしていたので、エリートネットワークを紹介してもらわなかったら、最終面接まで進むことはできなかったと思います。
ありがとうございました。

⑤ 転職活動を通じて学んだ点

転職活動における反省点はそれほどありませんが、人生においては反省点があり、もう少し早く転職に踏み出してもよかったかな、ということです。
転職活動を終えた後に気軽に調べてみただけでも、子どもがいる女性を採用してくれる会社は多数あるようです。
内情は様々だと思いますが、子どもがいても転職できる会社はあるのか?そういったことこそ、多くの会社の採用情報を把握しているエージェントの皆さんが力になってくれるんじゃないかなと感じました。

子どもが小学生になると、心配事や問題(宿題をしないとか、プリントが学校の机の奥でぐちゃぐちゃに溜まっているとか、お友達と放課後に勝手に自転車で遠い公園へ遊びに行ってしまったとか……)の重要度が増しました。
子どもが小学生になる前に一年でも二年でも転職先で働けると、子育てとの両立にも少しは余裕ができたかもしれないとは思います。

⑥ 最後に

私は子どもが小学2年生になる前の転職となりますので、新しい環境に早く慣れて、仕事一辺倒にならぬよう、仕事以外の時間は子どものことも気にかけ、さらに趣味の時間も確保していけるようになるといいなと思っています。

仕事が変わることに不安がないとは言い切れません。
今の安心材料は、採用面接で質問はありますか?と聞かれたときに「未経験ですがどうやって仕事を覚えていくものなのでしょうか、想像できません」とお聞きしたところ、「僕たちも、部署異動すると全然違う会社に行ったようで、後輩から仕事を教わっていくしかないんですよ~」とおっしゃっていたことです。
なんだそうなのか、前職もそんな感じだったし……じゃあなんとかなるか!という気持ちになりました。

人と関わることが好きな性格は、もう一生変わらないようです。
これから、新しい環境で一から新たな人との関係を築いていけることを何より楽しみにしています。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら