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司法試験に2度挑戦するも不合格。同じ境遇の『転職体験記』に触発され、未就労で電力会社の企業法務へ

司法試験に2度挑戦するも不合格。同じ境遇の『転職体験記』に触発され、未就労で電力会社の企業法務へ

No.1500
  • 現職

    東証プライム上場 年商3兆円を誇る主要電力会社 本社法務部門 法務担当

  • 前職

    法科大学院 修了(未就労)

杉村 剛司 氏 25歳 / 男性

学歴:奈良女子大学附属中等教育学校 卒
大阪大学 法学部 法学科 卒(首席入学→3年間で早期卒業)
大阪大学法学部 楠本賞(首席卒業)
大阪大学大学院 高等司法研究科 修了
TOEICスコア 875点
TOEFL ITP 610点
高校一年生時にアメリカ合衆国オハイオ州 ホストファミリー宅へ留学(10ヶ月間)
ESSサークル所属

① はじめに

『転職体験記』を著わすに先立ち、まずは自己紹介をさせていただきます。
奈良県某市に生まれた私は、よく食べてよく遊ぶごく普通の小学生として過ごしていました。
ところが、ある日両親から中学受験に挑戦しないかと勧められました。あまりよく分かっていなかった私は、二つ返事で了承し中学受験への勉強の日々が始まりました。

なんとか合格した中高一貫校では、硬球テニス部に打ち込んでいました。
ひたすら部活に取り組むごく普通の中学生として過ごしていましたが、ある日の夕食の場で「留学に挑戦してみたい」と言ってみると、両親は快く背中を押してくれました。結果、10ヶ月ではありますが、アメリカ合衆国オハイオ州に留学へ行くことができました。

帰国後は、テニス部を早々に引退し、大学受験の勉強に打ち込みました。
見事第一志望に首席で入学できたため、自分にもある程度自信が出てきて、沢山の活動に手を出してみようという気持ちが生まれ始めました。
その中でも特に記憶に残っているのが、ESSというサークルでの英語による競技ディベート活動です。全て英語で行われるディベートは、衰えかけていた英語力を刺激してくれるような気がして、夢中で打ち込んでいました。

年次が進むにつれ、徐々に将来をどうしていくか考えるようになりました。
幸い大学での成績も悪くなく、早期卒業制度を使うことが出来たことや、法律の勉強をもっと突き詰めたかったことなどから、司法試験合格を目指すようになりました。
法科大学院へ入学後は、周りの学力レベルがグンと上がったことに戸惑いを隠せませんでしたが、沢山工夫してなんとか食らいつきました。
大学院修了後、2回にわたり司法試験を受験しましたが、残念ながら不合格となってしまいます。

ここでは、私が司法試験を撤退して、どのように就職活動に取り組んでいったのか、赤裸々に語りたいと思います。

② 司法試験から就職活動へ

上述の通り、私は2022年度と2023年度の二回にわたり、司法試験を受験しました。
2023年8月初旬の発表で短答での不合格が確定した日は非常に落ち込みましたが、自分が法曹を目指していた理由や自分が本当にやりたいことを前向きに考え直し、民間企業の法務職を目指すことを決意しました。

就職活動というものを一度も経験したことがなかったため、何から始めたらいいのかもさっぱり分かっていない状態でした。
そこで自分と同じ境遇の方々がどのように就職活動をしているのかネットで検索してみたところ、(株)エリートネットワークさんのサイトで、とある『転職体験記』を見つけました。
その方は、司法試験に不合格となり就職活動に転じた際、エリートネットワークさんの転職カウンセラーさんのサポートを受けて、見事内定を獲得されていました。
私はこの体験記に大きく影響され、エリートネットワークさんに登録するところから始めてみることにしました。

③ 登録してから

登録してすぐに転職カウンセラーの杉本さんとお電話させていただきました。
自分で作成した履歴書や職務経歴書を見ていただき、修正すべき点などを教えていただきました。
また、私の経歴に鑑みて、私におすすめの求人を沢山紹介していただきました。
それだけでなく、数々の企業様に直接連絡していただき、既卒3年以内ということから新卒扱いをしていただける企業様をピックアップし紹介していただきました。
当時は全部書類で落とされたらどうしようとビクビクしていたため、多くの機会をいただけたことに今でもすごく感謝しております。

カウンセリング中にいただいたアドバイスの中でも、特に記憶に残っているのは、「なぜ司法試験を撤退して就職活動に切り替えたのか」について、自分の軸をしっかり持っておくことでした。
確かにこの点については、面接でも触れられることはなんとなく勘付いていたので、これを突き詰める中で、今回の就職活動における自分のこだわりが明らかになりました。
このこだわりとは、「今まで培ってきた経験や知識を使って依頼者やお客様のニーズに応える仕事がしたい」ということです。
これは法的素養を駆使するという側面では私が法曹や企業法務を目指した理由でもありますし、留学経験等を活かすという側面ではグローバルな挑戦をする企業に行ってみたいと思った理由でもあります。
就職活動を通して、この軸だけはブレないように心がけていました。

④ 面接へ

一週間もすると、応募していた企業様から、書類選考通過のお知らせと一次面接のご案内が徐々に届き始めました。
就職活動の面接というのも初めてでしたので、何をどう話せばいいのか、何の準備をしていけばいいのかなど、不安なことだらけでした。
このまま面接に臨むのは良くないと思い、杉本さんに連絡して面接練習をしていただくことになりました。
 
面接練習で特に印象に残っているアドバイスは、「自然体で臨む」ということでした。
私は企業法務の求人を中心に紹介していただき、業界等はあまり絞っていなかったため、志望動機をどのように表現すればいいかに悩んでいました。ここで「はじめからこの業界を志望していました」というような建前を述べてしまうと、話をしていくうえでいずれボロが出てしまいます。
就職活動をしていく中でなぜその企業を志望するに至ったかを、正直に自然体で述べることが重要だということを学びました。

これらのアドバイスを踏まえて、志望動機等の練り直しを行いました。
嬉しいことに、初めての面接はうまくいったので自信にもなりました。
もちろん上手くいかなかった面接もありましたが、何がうまくいかなかったのかを分析して、転職カウンセラーの杉本さんに共有して、作戦を立て直したりして次の面接に臨みました。

⑤ 内定承諾へ

常に自然体で臨むことを心がけた結果からか、複数の企業から内定をいただくことができました。
贅沢な悩みではありますが、どの企業の内定を承諾するのかについてもすごく悩みました。
特に最後まで迷っていた2社は、社格や業務内容、福利厚生などにもそこまでの差がなく、どのようにして最終決断を下すべきか非常に悩んでいました。
決断を下すうえでも、一人で考え込まず色んな人に相談することを心がけました。社会人の友達や家族、転職カウンセラーの杉本さんなど、信頼できる方に相談しました。
特に杉本さんにはしつこいぐらい電話でお話を聞いていただき、親身になって相談に乗ってくださいました。本当に感謝しております。
相談も踏まえた上で、最終的には自分の直感を信じて、後悔しない選択ができたと思っております。

⑥ おわりに

司法試験に落ちてどん底のメンタルだった私を励まし、就職活動のことを何もわかってない私を適切に導いていただいた転職カウンセラーの杉本さんには感謝しても足りません。
初めての就労ということで緊張もありますが、今までの勉強や経験で培ってきたものを活かして、「誰かのニーズに応えられる」一人前の社会人になれるよう精進してまいります。

ものすごくスピーディな一ヶ月強でしたが、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

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