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育休からの復帰を経て、消費財メーカーの営業企画職から財閥系不動産会社の総合職へ

育休からの復帰を経て、消費財メーカーの営業企画職から財閥系不動産会社の総合職へ

No.1385
  • 現職

    東証プライム上場 財閥系不動産デベロッパー 総合職

  • 前職

    東証プライム上場 有名消費財メーカー 法人営業職(7年間)→商品企画及び営業企画職

西村 緋沙子 氏 32歳 / 女性

学歴:静岡県 私立高校 卒
慶應義塾大学 文系学部 卒

TOEIC890点

子供時代~新卒の就職活動

小学生の時に2週間程、父の仕事の関係でアメリカで過ごしたことがありました。これまでは地元や小学校が自分自身の見えている世界のすべてでしたが、異なる言語、文化に触れたことで、もっと広く世界を見てみたいと感じ、高校はアメリカに1年間留学出来る学校を選びました。
現地の高校で生活する中で、日本と大きく異なっていて刺激を受けたのが、「議論」を重視する教育や文化です。高校生であっても、人種や宗教、職業観など、1つのテーマについて皆が意見を出し合い、よりよく生きられる環境を作るためにはどうすべきかを議論する姿に驚きながらも、自分なりに調べ、つたない英語ながら議論に参加するという経験を経て、「社会の問題発見・問題解決」に興味を抱くようになりました。

こうした経験から、大学には社会課題の解決に繋がるような学びを目的として入学し、学生時代は高齢化社会の抱える介護の問題をテーマに研究をしておりました。
新卒での就職活動も、この「社会課題の解決」を軸としながら、新たなことに投資やチャレンジすることが可能かどうかを重視して、業界を牽引するトップ企業を狙って活動し、介護用の紙おむつにおいて高い技術と開発力を持ち、高齢者の健康寿命の延伸や介護負担の軽減に貢献している前職に魅力を感じて入社を決めました。

前職でのキャリア

前職では入社から退職するまで、病院や介護施設向けの製品を扱う部門に所属しました。入社後の7年間は法人営業担当として、医療法人や社会福祉法人を対象とする営業活動に従事しました。
業界独特の商習慣や組織の性質などには難しさを感じながらも、適切な排せつケアの提案を通じて高齢者のQOL向上や介護スタッフの負担軽減に影響を与えることが出来る仕事はやりがいがありました。
マネジメントも経験させて頂く立場となり、責任者として担当エリアの医療法人や代理店のトップと良好な関係性を作りながら、メンバーと協力してシェアを大きく伸ばせたことについても、大きな達成感がありました。

その後異動した企画部では、商品開発と営業企画の両方を担当し、製品の開発とシェア拡大の為の販売戦略策定に携わりました。コンセプトや製品機能が製品になって、全国の高齢者の快適な生活を支えるということに喜びを感じておりましたし、全社規模で成果を出せるような販売戦略を打ち出すことは難しさもありましたが、その分成果が出た時は、達成感を感じていました。

転職のきっかけ

2021年に出産で1年近く休暇をとり、一時的に仕事から離れて過ごす機会がありました。この期間が、これまでの10年のキャリアを客観的に振り返ったり、これから何をしていきたいかを考える時間となりました。その中で、「自社で製造出来る製品」に提案の手段が限定される製造業ではなく、様々な手段を持って社会課題に解決策を提案出来る企業で働きたいと考えるようになり、転職を真剣に検討するようになりました。

現職に応募した理由

仕事柄、自治体や民間企業の高齢化社会に対する取り組みについても情報として触れる機会は多く、転職の意思を固めるずっと前から、まちづくりを通して医療連携や健康寿命延伸に向けた取り組みに力を入れている企業として現職には魅力を感じており、転職活動を始めようと決めた段階から、応募出来るのであればチャレンジしたいと考えておりました。

そのような想いを抱きながら転職活動をスタートしてすぐに、転職サイトを通じて(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの黒澤様に声をかけて頂きました。そして、初回の面談で私の経歴と、様々な手段で社会課題に提案が出来る仕事という転職活動の軸を聞きながら、こちらから企業名を出す前に、偶然にも現職の紹介を頂きました。
私としては、唯一明確に固有名詞で志望していた企業でしたので、ピンポイントで志望している企業の求人をご紹介してくださったことに驚きながらも、チャレンジ出来ることが嬉しく、その場で応募したい旨をお伝えさせて頂きました。

選考開始からの流れ

その後、応募書類の作成に進みましたが、企業が開示している求人情報だけではなく、採用や人材育成における企業の価値観や社風といった定性の情報も黒澤様から頂き、それを踏まえて作成しているうちに、やりたいことや、何を魅力に感じているのかがどんどん明確になっていくのを感じ、この企業で働きたい、という気持ちがますます強くなりました。

書類審査通過後は、黒澤様と現職企業の窓口担当が長い高橋様に、面接で何を見られているか、どのような心構えで臨むべきか、最終面接の雰囲気などの詳細な情報と、私の経歴や性格を踏まえた具体的なアドバイスを頂き、本番で戸惑わないよう沢山のお心遣いを頂きました。また、現職が手がけているまちを実際に見に行き、自分ならどうしたいか、など面接に向けて自分のやりたいことや事業に対するイメージをより具体的にするなど、可能な限り準備を進めました。

そうしたアドバイスや事前準備により、面接では雰囲気にのまれることなく、最終面接まで進むことが出来ました。
面接では、高校を選んだ理由、高校で1年間留学をした理由、大学でその学部を選んだ理由、研究テーマを決めた理由、前職に入社した理由など、これまでの人生の選択について「なぜそう考えたか」「なぜそれを選択したか」「直面した壁にどう対処したか」を深く掘り下げる内容で、当然想定していたこと以外の質問もありましたが、面接官の方との会話を楽しみながら、当時を思い出し、いつもの自分でお伝えすることが出来ました。
リラックス出来ていたので、普段どういった考え方を持っているのか、何を大切にしているのか、どういう性格なのか、を知って頂いたうえで、マッチするかどうかを見て頂けたのではないかと思います。
その結果、ご縁を頂くことが出来、振り返ればあっという間の転職活動でした。

転職活動での気づき・学び

私の場合は、転職活動を始める段階で、強く志望する1社があり、それ以外は黒澤さんにご紹介頂いて初めて、どのような事業を展開しているのかを調べるような状態でした。
私は昔から、1つ目標が決まると全エネルギーをそこに向けてしまいがちですが、黒澤さんのアドバイスで、紹介頂く求人を軸にもう少し視野を広げて、そもそも世の中にどのような企業があり、事業があり、社会貢献をしているのかを広く調べることにしました。
他業界まで視野を広げて調べていたことで、自身の転職の軸である「様々な手段で社会課題に提案が出来る」企業は他にも沢山あることを実感し、結果的に第一志望にも心に余裕を持って挑むことが出来ましたし、広く世の中のビジネスを知る、という学びの場にもなりました。

最後に

転職活動を検討している方々の中には、育休中や、小さな子供を抱える方もいらっしゃるかもしれません。私も0歳児がおり、復帰直後というタイミングでの転職活動に不安を感じたこともありましたが、自分の人生を客観的に振り返り、やりたいことを見つけ、この企業はこんな事業をやっていたのかと視野を広げることが出来たりと、育休や転職活動は大きな転機になりました。
負担が大きくならないよう、スケジュール調整について黒澤様がサポートして下さったことも、しっかり準備して活動に臨めた理由です。
子供が小さい、育児休業から復帰したて、など、転職への不安を感じていらっしゃる方にとって、こんな事例があるのだとご参考になれば幸いです。

この度の転職活動にあたり、担当カウンセラーの黒澤様、応募企業ご担当の高橋様から多大なるご支援を頂き、希望する企業に入社が叶いました。ご縁を繋いで下さったお二人に感謝しながら、新たな場所で精進して参りたいと思います。

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