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『失敗談』が面接通過の攻略法(!?)「失敗」を「成功」に転換した転職活動ストーリー

『失敗談』が面接通過の攻略法(!?)「失敗」を「成功」に転換した転職活動ストーリー

No.1294
  • 現職

    一部上場 財閥系倉庫会社 情報システム部 システムエンジニア

  • 前職

    一部上場 携帯電話販売代理店 情報システム部 システムエンジニア

杉川 雄太 氏 34歳 / 男性

学歴:神奈川大学 工学部 電気電子情報工学科 卒

今回の転職(2回目)は、大規模システム開発プロジェクトの失敗で、大・大・大挫折を味わい、膝から崩れ落ちる思いをした数ヶ月後、やっとメンタルの調子が復調しかけた頃からのスタートだった。

先に述べたプロジェクトから離れ、メンタルを休めることは出来たが、一度離れてしまったが故、仕事がない。
仕事観が薄れてしまう。このままでは、まずい。早くバッターボックスに立ち、また本来の自分を取り戻せる環境に移らなければ。少なくとも、この職場では以前と同じ活躍はできそうにない。

そんな焦りの中、職歴を棚卸し、履歴書・職務経歴書を作成。
よし。準備は整った。前回の転職でお世話になったエリートネットワークさんに連絡してみよう。
そこから2回目の転職活動が本稼働した。
この時はまだ、長く・険しい道のりが待ち受けているとは知らず、、、、、

エリートネットワークさんとの初回のカウンセリング。私の顔には覇気がなかった。
メンタルが復調してきたとはいえ、人前で話をする機会から遠ざかっていたため、うまく話せない。顔の表情も硬い。
カウンセリングを担当してくださった転職カウンセラーの高橋さんにすぐ見破られ、
「杉川さん、元気がない!それじゃ、ダメだな。(もう少し柔らかい言い方でしたが。)」
と、いきなりダメだし(笑)。
客観的な意見を聞き、すぐに修正。

WEB面接に備え、表情のチェックや顔を照らすライトを調達。
質疑応答の内容も練りに練って、話す練習も十分にした。
準備は整った。書類選考が無事通過し、いざ面接へ!

しかし、結果はボロボロ。8社受けて、全滅。
最初の3社目くらいまでは、今振り返ると、単純に準備が足りな過ぎた。なので、落ち込むことはなかった。
徐々に、面接での身のこなし方を体得し、話すスキルや感覚も戻ってきた。結果はついてくるだろう。そう思っていた。
なのに、落選。落選。落選。
え?え?なんで。もしかして、どこも受からない? 転職できないの!!?? 

落胆 と 焦り。

ただ、落選した中でも、1つヒントがあった。8社目の最後に受けた会社より、こんなフィードバックのメッセージを頂いた。
「取り組まれているプロジェクトの熱量が伝わらなかった。当社のプロジェクトをやり切るイメージが湧かなかった。」と。

ふざけ●な! ア●か!と。
4年半という長い年月、プロジェクトに熱量を注ぎ込んできたからこそ、失敗によって、膝から崩れ落ちる思いをしたんだろうが! ボ●!
そんな憤りを感じた。

しかし、ふと、別の考えが頭に浮かんだ。
「あ、そうか。(プロジェクトに注いできた)想いが言葉に乗っていないから、熱量が足りないってことか」と。

この考えが浮かんだ瞬間、これまでの面接で話した内容を振り返った。
これまでは必死に、「プロジェクトで、私は、こんなことをしてきました〜」と "良いこと" ばかりを伝えようと懸命だった。

"良いこと" 例えば「ユーザーとの調整をしました〜」や「要件を取り纏めてきました〜」といった内容は、他の候補者も同じように言っているのだろうな。
つまり、僕という【個性】は、そこにはないな。
で、あるならば、自分にしか語れないエピソードってなんだろう?
【個性】ってなんだろう?

そこでたどり着いたのが、【失敗した経験と、その原因。どのようにして、リベンジしていくか。】でした。
これが僕にしか語れないオリジナルなエピソードで、【個性】ではないかとようやく気づきました。

失敗した内容を赤裸々に伝え、「個人の課題」と「プロジェクト全体の進め方・体制の課題」を伝え、次に同じプロジェクトをするとしたら、このポジションで、こんな風にプロジェクトを推進していく、と伝えた。
何も取り繕う必要がなくなり、心が解放されたように思えた。
すると、自然と言葉に「想い」と「重さ」が乗り、それが熱量に変換された。

そうだ、「失敗」という経験が、最大の自分の売りなんだ。武器なんだ。

『失敗談』を語る戦略に切り替えた結果、見事的中。
人は良い話より、失敗した悪い話を聞きたいもの。(不倫やスキャンダルの話が好きなのと一緒。)
面接でも同様、面接官の『失敗談』に対する食いつきは半端なかった。

『失敗談』という【個性】を語った結果、念願の内定。
やっと、内定を勝ち取った。

長く・険しい道のりだったが、最後の最後で、失敗を成功に変換できた。
内定という結果以上に、自分がやってきたこと、そこで挫折した過去、それらが間違っていなかったと証明することができた。

2回目の転職活動。走り抜くことができた。
ただ、これは私ひとりの力ではない。この人がいなければ成し遂げることができなかった。それは、ご担当としていつもサポートしてくれた転職カウンセラーの保坂さん。なかなか結果の出ない僕を最後の最後まで支えてくれた。

いつも明るい声で電話応答してくださり、それが心の励みになった。
本当に感謝しております。ありがとうございます。

次回また、お世話になるようなことがあれば(ないようにしたい。笑)
その際もよろしくお願い致します。

ありがとうございました。

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