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イソ弁からノキ弁への変更を機に、インハウスローヤーに。

イソ弁からノキ弁への変更を機に、インハウスローヤーに。

No.861
  • 現職

    一部上場 非鉄金属メーカー 本社経営企画部門 法務担当

  • 前職

    地方法律事務所   弁護士

鬼塚 源一 氏 29歳 / 男性

学歴:立教大学 法学部 法律学科 卒
旧・帝国大学 法科大学院 修了
67期 司法修習生
弁護士

転職を決断するに至るまで

私は、2013年に法科大学院を修了し、同年に司法試験に合格した後、司法修習 (第67期) を経て、地方の法律事務所に就職致しました。
私は、もともと、東京の出身ですが、地方の法科大学院に進学し、約2年間過ごしたその地がとても住み心地の良い場所だったので、そのままその地方の法律事務所に就職することに決めました。

就職した法律事務所は、一般民事系の法律事務所でしたが、顧問会社から依頼される事件が数多くありました。それらの事件を担当する中で、「紛争が生じてから、事後的に相談されることが多かったため、事前に関与していれば紛争を防げたのではないか」、また 「純粋な法的アドバイスしかできず、経営や事業内容を踏まえた法的アドバイスをできないことから、企業様に近い現場にいた方が、より良い法的アドバイスができるのではないか」 と考えるようになりました。そして、将来的には、インハウスローヤーへ転職しようという思いを抱き始めました。

そんな中、事務所の経営者弁護士から、労働条件の変更 (イソ弁からノキ弁への変更) の申し出がありました。
その時の私の選択肢としては、そのまま事務所に残り、ノキ弁としてやっていくか、又は、事務所を退所し、インハウスローヤーへの転職をするかという2つの選択肢がありました。
私は、仕事に集中できる環境で経験を積みたかったこと、将来的にはインハウスローヤーへの転職を考えていたこと、私がいた地方では、インハウスローヤーをほとんど募集しておらず、東京での転職活動になることから、約1年で事務所を退所し、転職活動に専念することに致しました。

転職活動の準備

退所後は、すぐに東京に戻り、転職活動を開始しようとしましたが、私は、新卒時に、就職活動を全くしなかったので、企業様への就職活動をどういう風にするのかも全くわからない状況でした。
また、その時は、TOEICの点数がないこと、前職が一般民事系の法律事務所であったため企業法務の経験に乏しいこと、離職していること、約1年で退職してしまっていること等、転職活動がうまくいくのか不安が多々ありましたが、まずは、何か行動をしなければと思い、情報収集をすることにしました。

情報収集をした結果、転職エージェントを利用する方法があることを知り、全部で3社に登録致しました。
1社目は、エージェントと面談をしましたが、話を聞いたたけで終わりました。
2社目は、エージェントと面談をした上で、何件か企業様を紹介して頂きましたが、進捗状況等の報告がなく、何週間も経ってから、メールでの連絡という状況だったので、良い印象は抱きませんでした。

3社目は、エリートネットワーク様です。私は、小中出様にご担当して頂き、面談も、他社が1時間弱というところ、エリートネットワーク様には、2時間以上とって頂き、しっかりと話を聞いて頂けました。カウンセリングでは、業界知識や紹介して頂いた企業様の詳しい事業内容等をご教示して頂き、企業様を選ぶ際に大変参考になりました。また、カウンセリングの際に、小中出様に、学生時代にボランティアの経験があることを雑談程度に話したのですが、後の企業様での面接の際にボランティアのことについて質問され、驚きました。履歴書や職務経歴書には記載されていないが私のプラスになる経験を探し出し、推薦状に盛り込んで企業様に事前に伝えて頂いていたことがわかりました。

企業様への応募

私は、各企業様が実際にどのような事業活動をしているか知らなかったので、応募の段階では、業種を限定せず、幅広く応募しました。
ただ、私は企業様を選ぶ判断基準として、職務の幅が広く、様々な経験が積めるか、一緒に働きたいと思える人がいるか? という点を重視していました。
特に私は、法律以外に、経営・会計・税務にも興味を持っていたので、このような分野にも触れられる企業様で働きたいと考えていました。

当初は、金融、コンサルという業種を志望していましたが、転職活動をしていくうちに、金融の法務の仕事は、コンプライアンス業務が中心で職務の幅が限定されること、また、コンサルの仕事は、法律事務所の弁護士と同様に、第三者という立場で企業様に関わることから、企業様と距離のあることがわかり、金融、コンサルへの志望度は低くなりました。
ホームページや本からの知識はもちろんですが、何より、面接で直接伺った話が各業種の深い理解につながったので、業種を限定せず、幅広く応募して良かったと思いました。

面接

エリートネットワーク様に伺ってから、10日程で書類選考を経て1次面接が入るようになりました。その後は、毎日、面接を受ける時もありましたし、1日2件面接を受ける時もありました。
面接の事前準備としては、各企業様のホームページにて、決算短信、有価証券報告書、アニュアルレポート、新卒採用のページ等を熟読して、各企業様の事業内容を調べました。

最初の面接は、緊張しましたが、何件か経験するうちに慣れていきました。その中で、どの面接の際にも聞かれる共通の質問がありました。例えば、自己紹介、職務内容の説明、志望動機は、どの企業様でも、面接の最初に質問されましたので、事前に準備していけば、その後の面接がスムーズになるとともに、精神的な安定も生まれると思います。他社にはない企業様独自の強みを具体的にからめて、志望動機を話した時は、面接官の方も頷き、あとで、その話について補足して深く話して下さったので、志望動機は、具体的な事業内容を踏まえるのがベストだと思います。

面接では、しっかりコミュニケーションをとることを心がけていました。相手の目を見て話す、笑顔で話す、大きな声で話すことを意識していました (これらは、小中出様にアドバイスして頂いたことです)。
また、専門的な言葉を使わないようにし、使う場合でも噛み砕いた説明を補足するようにしていました。人事部や役員の方だけでなく、法務部の方でも、例えば、司法修習、イソ弁、ノキ弁等の業界用語をご存じない方がほとんどだと思いますので、一言説明を加えた上で話を進めていました。

その他、面接は、仕事の合間を縫って時間をとって頂いているので、面接の終わった際には、感謝の言葉をしっかりと述べるようにしていました。
面接全体の感想として、1次面接は、法務部の方、2次面接は、役員の方、どちらかに人事の方が参加されるというものでしたが、1次、2次通して、趣味や特技等の人柄や人間性を見る質問が多かったように思います。

総括

結果、エリートネットワーク様にお伺いしてから、1ヶ月程で、複数社から内定を頂き、転職活動は終了しました。
私の場合は、離職中で、転職活動に集中できたため、このような短期間で転職活動が終了したのだと思います。
この転職活動を通して、様々な業種の方々のお話をお伺いすることができ、今まで主に法律しか勉強してこなかった自分にとって、視野を広めることができたとともに、各業種に対する理解も深めることができ、大変勉強になりました。

内定を頂いた企業様は、独立した法務部を持たないため、経営に近い現場で働くことができ、また、会計・税務に触れる機会もあります。
今後は、法律の知識はもちろんですが、経営・会計・税務等の幅広い分野の知見も深めていき、企業様の発展のために貢献したいと考えています。

最後に

大変失礼な話ですが、1社目、2社目の転職エージェントの印象が良くなかったので、転職エージェントを利用しても転職はうまくいかないのではないかという不安を抱いており、そんな中、「あと一社位、話を聞いてみるか」 といった軽い気持ちで、エリートネットワーク様に伺いました。
それが思いの外、大変親身なサポートをして頂き、無事に転職活動を成功することができました。

小中出様には、履歴書や企業様から出された課題の添削をして頂いたり、平日の夜遅い時間帯、休日にも対応して頂いたりと、大変親身に転職活動をサポートして頂きました。
また、書類選考期間、各面接の前後にも、こまめに連絡をして頂き、転職活動だけでなく、精神面でもサポートして頂きました。
本当に色々な面でサポートして頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
どうもありがとうございました。
以上

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