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3Dコンピューターグラフィックス映像クリエーターの転職

3Dコンピューターグラフィックス映像クリエーターの転職

No.790
  • 現職

    大手エンタテイメント機器メーカー 3Dコンピューターグラフィックス 映像クリエーター

  • 前職

    1部上場 電機メーカー 技術職 (3Dコンピューターグラフィックス 映像クリエーター)

山本 健二 氏 46歳 / 男性

学歴:日本大学 理工学部 建築学科 中退

はじめに

大学在学中より、3Dコンピューターグラフィックスの世界へのめり込み、卒業もせずに小さな映像プロダクションで働き始めました。小さい会社でしたが業界初の表現技法に果敢にチャレンジし拡大していきました。そして28歳の時に大手ゲーム会社へ転職、更に35歳で1部上場電気メーカーのグループ会社へ移り、3DCG を主とするプロダクションを立ち上げ、部長職として7年ほど勤めておりました。
ところがリーマンショックのあおりで事業が頓挫し、部下もリストラ、結局は会社をたたむこととなりました。

普通に考えるとここで転職活動なのですが年齢は42歳、リストラの修羅場で人間関係も毀損しており、良い条件での転職は厳しいと考えていました。当時の社長 (本社役員も兼務) には技術力を買って頂いていたので、本社のベンチャー制度に応募するなどして猛アピール、結果として本社技術職の契約社員での再雇用となりました。

今回転職するに至った背景や理由

本社に移り、新規事業の開発の部署で、ネット事業など様々な企画や試作アプリ開発などで貪欲に最新の技術を吸収していきました。自分としてはスマートフォンアプリなどでのソフトウェア事業を立ち上げることを目指して頑張っていたのですが、2年ほどした頃にネット事業に懐疑的な意見が主流となり、ハードウェア主体の事業へ経営の主軸が変わっていきました。業務の内容としては新規ハードウェア上で再生される映像コンテンツ作成サービスとなり、スピードと効率が第一に求められました。業務のワークフローや技術課題を改善し続けた結果、作成した映像コンテンツは社内でも評価して頂いていました。 しかしハードがまったく売れません。

部署のトップと自身の上司もすべて入れ替わった時点で、唐突に転進援助セミナーを受けさせられ、契約終了か年俸大幅ダウンの選択を迫られました。
本社では数字がすべて。 4人の子持ちの46歳、42歳の時と同様に踏み留まり、減俸を受け入れるのが得策かと躊躇しておりました。
しかし、4か月前に父が経営していた40年続いた会社を清算した関係で、実家のマンションのローンも抱え込み、自宅と合わせて2重ローン生活となっておりました。仕事もここで辞めると今迄のキャリアが中途半端となりかねず、続けるべきとの思いも大きかったのですが、続けると家計が破綻してしまう状況。

幸か不幸か契約終了を選択するならば転進援助金が年俸分頂けるとのことでした。結局、転進援助金を用いて資産の整理売却を進めることを決断し、止むなく転職活動開始となりました。

転職活動

最初は引継ぎ業務をこなしながらの就職活動となり、就活戦線はあまり広げずに個人的人脈での数社、大手転職エージェントにて、10社ほど応募して仕事の合間に面接などをこなしていました。面接を受けてはNG回答の繰り返しで精神的なプレッシャーは倍増していきました。キャリアの積み上げによる自尊心はみるみる崩壊していくのを感じ、もっと不感症にならないといけないと自分に言い聞かせました。28歳の時にも就職活動を経験しておりましたが、20代と40代後半では精神面での負荷は桁違いと感じました。

更にネットベースのIT系に強いエージェントへ登録し、自身の人脈と合計20社以上に応募、そのうち4社が面接までいきましたが、決まりませんでした。
2か月近くたった頃で手詰まり感もあり、WEB上でみつけた、(株)エリートネットワークさんへ登録し、面談することとなりました。正直言って当初はHPの感じから、自身の求める案件は扱ってなさそうな印象があったのを覚えています。

さっそくご担当の安藤様から非常に濃い内容のカウンセリングを受けました。一通り、自身の経歴やアピールポイントを理解して頂いところで、私の転職の経緯について納得がいかない感じ、、、、、、、。
最初は2重ローンなどの家庭内の事情は仕事とは切り離し、お話すべきではないと考えていました。しかし、家庭内の事情まで含めて説明しないと46歳での転職経緯を納得頂けなかったのは “自分の置かれている状況を正しく理解して頂き、分析して下さっている“ のだと後々の信頼につながりました。安藤様の鋭い人間分析力、洞察力に感服致しました。それから、週に1社ほどのペースで面接のセッティングをして頂きました。その都度、面接する会社の的確な周辺情報を頂きながら面接に臨みました。

そして紹介3社目で、ほぼ希望通りの条件の会社から内定を頂くことができました。
活動期間としては(株)エリートネットワークさんへ登録してから一ケ月かかっていませんでした。最初に登録した大手人材紹介会社では、3か月にわたり14社応募して面接にたどり着いたのは1案件のみ。しかも、応募後1月以上返答のない案件が3件も残っていました。自分のように異業種間を渡った3DCG技術者の特殊なキャリアのケースで、しかも46歳ともなるとピンポイントに条件が一致しないと成立しません。1社ごとに表玄関からノックしていては、非常に効率の悪い状況となります。

今回内定を頂いた会社はWEB上の求人に書いてある募集資格から自分は外れており、自身が自らからは応募に至らなかった求人だと思います。 (株)エリートネットワークさんのケースでは人間分析力と各業界との人脈を駆使してフィルタリング後、確度の高い求人企業をご紹介頂いたと実感しています。自分のように年齢が高くても、個性的で特殊な職務経歴、実績などをお持ちであれば、(株)エリートネットワークさんへの登録、一考の価値があると思います。

最後に

応募要項に対して、私自身が枠外の求人案件であるにも拘わらず、しかも年末の時期としては異例のスピード内定、只々感謝致したいと思います。
新たな会社への万全の準備をし、期待に応えられるよう技術を磨き、全力で頑張っていきたいと考えています。
自分ように “止むなく転職活動を始めた“ などと言っていてはだめです。
40代後半、積極的な攻めの姿勢で臨んで下さい。色々体にもガタがくる年齢です。後ろ向きだと体も精神も潰れていきかねません。また、案件を増やし乱打作戦で進む場合は、不採用通知などネガティブな情報に対して、ある程度不感症となる覚悟で臨んで下さい。

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