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国際物流マネジャー、“まさか” を乗り越え理想の転職

国際物流マネジャー、“まさか” を乗り越え理想の転職

No.770
  • 現職

    一部上場 自動車メーカー   SCMマネジャー

  • 前職

    一部上場 電気・精密機械メーカー  SCMマネジャー (米国駐在)
    一部上場 小売業        SCMマネジャー

松坂 裕 氏 36歳 / 男性

学歴:米国カリフォルニア州 サウスパサデナ高校 卒
立教大学 社会学部 産業関係学科 卒

“転職”この言葉を自分と関連性の有る出来事だと認識し始めたのは、まだたった1年数か月前の話です。しかもその時の私の年齢は35歳、社会人歴12年以上で、既に決して転職に適した年齢とは言えなかったかも知れません。
また、当時勤めていた企業で私は北米海外駐在7年目を迎えており、評価や人間関係、仕事環境、条件などそれなりに “満足” していた私は、この “転職” を他人事の様に捉えていました。そんな私が1年数か月後の現在2社目の転職を決めた、その訳や背景、思いをこの 『転職体験記』 をお読みの皆様方の未来の可能性を広げる一つのキッカケとなればと思いお話させて頂きます。


2013年夏、一部上場の精密機器メーカーの 北米SCM を仕事として日々を過ごしていた私は上司から日本への帰任を内示されました。いずれ必ず訪れる事とは言え、正直いよいよ来たなという思いがありました。
と同時に今まで無かったビジネスパーソンとしての自分の価値への疑問が芽生えて来ました。
一体自分のこれまでの経験は、どの程度の市場価値があるのだろう、どのフィールドで生きるのか、どれだけ活かせるのだろうか、と……。
自分の人生は一度きり、海外勤務など中々できない実務経験を通して、自分の価値を客観的に評価してもらう、また一番自分を高く売れるのはこの帰任のタイミングしかない、そう思いました。

かくにもそこから私の12年振りの (?) 就職活動が始まりました。
転職活動のノウハウを全く知らなかった私でしたが、まずはエージェントへの登録から始まり、米国・カルフォルニア州に駐在中であったことから、各企業と電話での面談を受ける様になりました。

活動にあたり、私がこだわったのは大きく4点ありました。

まず1点目は、“仕事のやり甲斐” で、グローバルに今までの経験を活かして活躍出来る土壌と環境があるかどうか。これまでもそうでしたが、自分の人生まだまだこれからであり、この先25 〜 30年働き続ける上で、今までの経験を糧にして更なる成長を続け充実した日々にする為には、自分にとって大切な要素です。

また、2点目はその企業の将来性で、この大変厳しい競争が展開されている資本主義の世の中で勝ち残っていける強さが備わっているかどうか。
これは入社してみないと分からない点もありますが、社風や社員の人々と接する事、またこれまでのその企業の歴史を見る事で見えてくる部分です。

そして3点目は、日系企業であり、Made in Japan の企業であるかどうかです。私は海外での在住経験が比較的長い為、逆に外から日本人を見る事が出来ました。その上で自分が日本人である事、日本人の考え方や文化の素晴らしさを痛感しており、これそのものが最大の武器だと考えたからです。 これらを満たしていると考える企業で、自らの経験を最大限に活かして、日々充実した生活を送りながらグローバルに活躍出来る仕事に従事したいと考えました。

最後の4点目は、企業側の求人ニーズに対して自分の経験やスキルの何がミートするのか、どう貢献出来るのかを自分なりに考えて相手に伝える事。
これにより俗に言う企業と自分の “相性” が分かると考えていました。
こうした点を念頭に私は転職活動を展開して行きました。活動にあたり、私がこだわったのは大きく4点ありました。

こうした点を念頭に私は転職活動を展開して行きました。

最終的に自分の希望に合致し、最終まで進んだ企業は2社ございました。
業界が全く異なりますが、自動車メーカーと (株)エリートネットワークさんとは別の人材会社から紹介頂いた小売業に属する2社であり、正直に申しますとその2社には自分の中で優先順位が有り、仮に自動車メーカーをA社とし、小売業をB社としますと、A社に最も転職したかったのがその当時の気持ちでした。
ここまでは順風満帆な転職活動の流れだと感じていたものの、ここから “まさか” の展開が2度起こる事は、当時の私は全く予期しておりませんでした。

最初の “まさか” は、A社との最終面接直前に起きました。
忘れもしません米国駐在から帰任して2日後に設定されていたこの面接ですが、先方の都合で全ポジションでの採用活動がフリーズとなり、私の話も勿論消滅……。この直前にしてこんな事があり得るのか、とショックを受けたのを今でも覚えています。これも転職活動の中の一つのドラマなのか、起きた事に対して誰を責めることも出来ず、ただただ悔しい思いをしました。

その後、B社との最終面接となり、見事採用を勝ち取り2014年4月より初の転職先となるB社に入社致しました。


全く異なる業種、小売業界のB社で日々新しい事に接しながら従事していた私に2度目の “まさか” が起こるのはB社に入社後7か月が経過しようとしていた2014年11月の事でした。
転職活動中にお世話になっていた (株)エリートネットワークさんから突然連絡があり、A社の採用活動が1年振りに再開となり、人事担当者から昨年最終面接に来社予定だった私と改めて会えないか という話を頂きました。
奇しくも1度目のまさかが発生したと同じ11月であり、1年後に舞い込んだ2度目の “まさか” でした。驚いたと言うのが最初の感想ですが、直ぐに気持ちは切り替わり、これは “チャンスだ” と強く思いました。
活かすも殺すも自分次第、直ぐに面接の日程を調整させて頂き、最終面接に臨みました。約1時間の面接でしたが、あっという間に終了し、非常に手応えのある面接でした。

数日後、A社からの合格通知を頂きました。結果として1年以上に及ぶ転職活動、そしてその間の2度の “まさか” を経て私はようやく本当の再スタートラインに立ちました。この転職活動を振り返って改めて思ったのは、人生何が起きるか分からないが、アクションを起こさなくては何も始まらないという点と上述した4点目のこだわりの大切さです。
A社での最終面接でも結果として今A社が求めている求人ニーズが具体的に有り、それに対して自分の何が貢献出来るのかを訴える事が出来た結果、先方からも今求めている人材だと判断して頂き、採用へ繋がりました。

自分自身を客観的に見つめること、そしてその自分自身のそのままの素 (す) の姿をきちんと相手に伝える事を心掛けた事で、自分が一番希望としていた企業に入社する運びとなり、私の転職活動は最良の結果で締める事となります。
これからは一からのスタートです、今後も自分の人生を豊かにし、大切な人達を幸せにする為、新しい職場でチャレンジし続けて行きます。

転職は人生の転機である事は間違いありません、今後転職を考えている皆様に伝えられる程人間が出来てはいませんが、私の 『転職体験記』 を通して何かを感じ、自分自身をしっかりと企業側へ的確に伝え “相性” の合う企業と出逢える事を願っております。

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