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高専専攻科卒24歳。新卒で学習塾勤務から、世界展開する電子・機械部品メーカーの技術開発部門へ

高専専攻科卒24歳。新卒で学習塾勤務から、世界展開する電子・機械部品メーカーの技術開発部門へ

No.1555
  • 現職

    【東証プライム上場 世界に展開する電子・機械部品メーカー】
    技術開発部門 ソフトウェア開発職

  • 前職

    【独立系 教育事業会社】
    営業部 学習塾の無料体験授業の提案営業
    →指導部 教室長 学習塾の教室運営、 集客活動・新規契約案内

森岡 智 氏 24歳 / 男性

学歴:国立 沼津工業高等専門学校
国立 沼津工業高等専門学校 総合システム工学専攻 卒(コース首席修了)
卒業研究:組み込みデバイスの開発
使用言語:Python、C言語

① 高専への進学理由、高専での研究・実験と学んだこと、就活時の志向

高専の存在を知ったのは、高校受験を考え始めた中学2年生終盤の時期です。
中学生の頃は文系理系の得手不得手はなく、科学技術に強い魅力を感じていたわけでもありませんでしたが、父親からの勧めや、体験入学時に感じた高専の雰囲気に惹かれて志望し、入学しました。

入学した学科は電気・情報・機械分野を横断的に学習する複合学科であり、多種多様な講義や実験、実習がありました。
専攻科を含め3年間所属した研究室で、指導教員から「自分が何を思ってやったのかより、それを見た人からどう思われるかが大事」と言われ続けたことが、今となっても記憶に色濃く残っています。

就職活動の際には、専攻科を含めた7年間で得た工学に関する複合的な知識を活かすべく、企業選びを行っていました。
しかしながら動き出しが遅く、かつ、学校推薦を頼りに活動していたため、第一希望の企業とは縁がない結果に終わりました。
最終的には、学生時代にアルバイトとして勤務していた教育関連事業会社(学習塾)に新卒で入社しました。

② 新卒入社した会社での担当業務、体得したスキルと高専の知識が活きた場面

新卒入社した会社では、初任業務として営業部へ配属されました。
新規顧客に対する外回りの個人宅への飛び込み営業活動が主な業務でした。

約9か月間の営業業務にて規定の成果を出したため、学習塾の運営業務を担う部署に異動しました。
ここでは、学習指導の他、継続面談を含めた顧客対応、事務処理など、運営業務全般に携わり、自分の考えや意見を伝えるための対人折衝スキルが磨かれました。
対人折衝は学生時代から苦手としていたことだったため、性格面までもが変わる貴重な経験でした。

ただし、高専で培った技術的な知識が活きた場面は特になく、強いて言うなれば、数学・物理の指導に難はないことが強みとして活きたくらいです。

③ 転職に至ったきっかけ

転職に至った大きな理由は、高専で得た知識を活かす場面がなかったことです。
もちろん学生時代の経験が全てではなく、新たに魅力的な分野を見つける可能性もあります。
しかし、「定年までこの仕事を続けるのか」「技術者としてチャレンジせずに年齢を重ねるのか」という思いが強まり、技術者としてキャリアを歩み直すならば、ブランクが短く、ポテンシャル採用の可能性があるうちにと考え、動き出しました。
また、社員として会社の内部を見ているからこそ感じた、事業部の先行きに対する不安も転職を決意したきっかけの一つでした。

④ 自身がこだわった事柄、従来のこだわりを捨てた点

まず前提としたことは「技術者として働く」ことです。

今回の転職活動では、高専出身であることを活かしたいと考えておりました。
そして、高専出身者の転職体験談などを調べていくうちに、『高専転職・就職ガイド』を運営している株式会社エリートネットワークのHPを見つけました。
高専は一部の方には知名度が低いからこそ、高専についての理解が深い方の転職支援を受けられたことが、エリートネットワークを利用した一番のメリットだったと感じております。
今回、担当して頂いた転職カウンセラーの松浦様ご自身も高専出身者であり、安心してサポートを受けることができました。

さらに、短いながらも2年弱の社会人経験を踏まえ、業績見通しや福利厚生など、会社自体の信頼度や社員に対するサポート面も重視しました。
業績や福利厚生は、現職と比較した評価にはなりますが、学生時代の就職活動時には持てなかった、社会人経験を経た転職活動ならではの判断基準であるように思います。

一方、新卒の頃から捨てたこだわりは特にありません。
強いて言うなれば、希望勤務地の範囲を広げて転職活動を行っていました。

⑤ 転職活動を通じて学んだ点

今回、ご縁があったメーカーとの面接では、高専在学中に関するご質問を数多く頂きました。
当時扱っていたプログラミング言語や機材などを列挙した際には、面接官から驚きの声が挙がることもありました。
中学卒業後すぐ、多くの実験や実習に取り組む高専出身者ならではの経験は、転職活動における自信に繋がりました。

一方、高専在学時を振り返ると、様々なことに挑戦できる恵まれた環境に居ながら、最低限のことしかやってこなかったように思います。
過去に戻ることはできませんが、今の環境でできることには積極的にチャレンジしていきたいと感じました。

⑥ 最後に

技術者として働き始めるには、高専卒業後約1年半のブランクがあるため、最初の1年間は学び直しからスタートすることになると思います。
異業界かつ異職種への転職となるため、人生においても大きな転換期になりますが、「向き不向きより前向きに」をモットーにチャレンジしていきます。

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