本日現在:1223 転職体験記
No.747

不動産鑑定士から、面接がニガテな方への応援メッセージ

前職
一部上場 住宅メーカー  経理部
不動産鑑定事務所  不動産鑑定士
現職
政府系ファンド会社  不動産鑑定士
中沢 翼 氏 / 35歳
旧帝国大学 文学部 卒
不動産鑑定士
宅地建物取引主任者

1、はじめに

世の中に面接ほど嫌なものはなく、今まで上手くいった例がなかった自分が 『転職体験記』 を書こうという気になったのは、この度の転職が35歳にして初めて上手くいき、面接が楽しく感じられたからというのがあります。そこで気が付いたことや、今までの経験が、現在転職で悩んでいる方に少しでも役に立てればと思っております。

また、面接が苦手であるのにも拘わらず、前職では立場上採用担当も任されていたため、そこでも色々気付かされました。自分は不動産鑑定士であるため、士業の転職についての話が中心になりますが、専門職での転職以外の方にも読んで頂ければと思います。エラそうな発言も多くなりましたが、面接が苦手な人の解決策になる点もあるかと思いますので、気軽に読んで頂ければ幸いです。

2、最初の就職から不動産鑑定士修行まで

今までずっといわゆるブラック企業勤務だったので、どこまで参考になるか分かりませんが、新卒では最大手ハウスメーカーに経理担当で入社しました。毎朝5時過ぎに起きて、普段は早くて11時過ぎ帰宅。月の半分を占める月末月初は、午前1時位の退社が通常でした。決算期になると4時を回ることもあり、徹夜している人も多かったです。経理部なのに肉体労働が多く、トイレに行く時間もなく、睡眠不足で日に日にろれつが回らなくなり、金曜は鼻血が止まらず、土曜は会社に出て、日曜は鬱状態でした。何度も死のうかと考えていましたが、1年半後にEVホールの前で気を失い、辞めることにしました。結局、入社してから一度だけ7時に帰った以外は、早く帰れることはありませんでした。

今考えればさっさと辞めれば良かったとも思いますが、入社時の決意通り最低3年は居て、もう少しいい所に転職するのがベストでした。知っていて、それが出来ず無念です。
ただ、そうも言っていられないので、今後の人生を考え、資格を取ろうと考えました。1年半で辞めてしまってはいい会社への転職は無理だと考えて (そんなことはなく、その時も(株)エリートネットワークさんに行けばよかったです。) ましたので、資格しかないと考えました。

その後2回目で不動産鑑定士試験に受かり、鑑定士事務所に就職しました。20代で国立大学卒、その年の合格者が94名と激減し、完全に売り手市場だったため最大手にも就職できたと思うのですが、どうせ落ちているだろうと思い、結果発表の前によく分からない中堅 (今は事業縮小で小規模) の個人鑑定事務所に就職しました (その点については何人にもバカにされました)。なかなかのブラック事務所でしたが、中小の鑑定事務所はだいたいブラックですので、まあ許容範囲というところでしょうか。仕事は相当ハードでしたが、一社目から見ればお遊びという感じもあり問題ありませんでした。仕事に対しては厳しく、犬のように怒鳴られていましたが、取引先が外資系の投資銀行などが中心でしたので、実力は相当ついたのではないかと思えたことが唯一の収穫です。

3、2年前の転職活動

2年ほど前にその鑑定事務所をリストラ (社員の半分が即日クビ) された時期は不動産市況が最悪の状況で、書類審査に進むだけでもやっとという感じでした。事務所の先輩 (当時35歳) が大手デベロッパーに転職して1,300万円の年収をわざわざ会社に自慢しに来ていたように、自分もそうしようと5年前から考えていましたが、その時期の採用枠はなく (今も正社員採用はしていません)、中堅デベも30歳までとの理由 (はっきりは言われませんでしたが) で書類審査すらも通らない状況でした。

このままでは人生がお先真っ暗になるので、手当たり次第転職エージェントに登録し、また友人や知り合いにも頼みましたが、その中でも(株)エリートネットワーク様は親身に相談に乗って下さった唯一とも言える存在でした。そこで数社ご紹介頂きましたが、私の力不足で全て一次面接で落とされました。その後貯金も少なくなり、仕方なくよく分からないエージェントの紹介で賃料減額コンサルティング会社の子会社 (不動産仲介・鑑定会社) に転職しました。蛇足ですが、転職後に分かったのですが、そのエージェントはこの会社とベッタリで、社外秘のはずの情報もかなり知っておりました。当然その会社しか紹介されず、やや強引に決められた感じもありました。(株)エリートネットワーク様でしたら全く問題ありませんが、エージェント選びにも注意して下さい。

参考として、一次面接で落とされた理由をいくつか挙げてみますと、
[1] 自信がなかった (1社の鑑定事務所でしか働いていないため他の鑑定士と比較が難しく、鑑定士としての自分の能力が不明だった。)
[2] 営業を恐れていたことがそれとなく伝わってしまった (それまでやったことのない営業を求められるのでは? という恐怖)
[3] 市況が悪く、超優秀な人しか採らない会社の方針だった (因みに、その会社は未だに誰も採用していません。会計も不動産のことも知っている人などほぼ皆無なのに……)
[4] 焦っていた (無職の期間が3ヵ月以上経つと良くないと複数のエージェントに言われた。真偽は未だ不明。)
等です。

4、今回の転職活動について

以上を踏まえ、今回の転職に際しては、真っ先に転職カウンセラーの横関さんにお願いし、他社のエージェントは全く考えませんでした (知り合いの別のエージェントからたまたま同時期に1社紹介され、面接しましたが)。前職に2年間しか居ないのに転職した理由は明確で、真っ黒黒のブラック企業だったからです。詳細は長くなりますので割愛しますが、結果的には、市況も良くなかったこともあり、待遇や労働条件も期待以上で政府系ファンド会社に転職できました。本当に (株)エリートネットワーク様には感謝しております。

そのささやかなお礼として 『転職体験記』 を書くように頼まれたのですが、特に不動産鑑定士に向けてとのことでしたので、しばらくは鑑定士の転職について触れます。

不動産鑑定士の転職というのはやや特殊で、なかなか旨みがありません。というのも、この資格はそもそも独立する人のための資格というのが主な位置付けだからです (鑑定士の確か9割以上は独立しています)。都内で独立している方は、よほど偏屈な方 (このケースも多いようですが) でない限り、開業して数年すれば売上 (≒収入) 2,000万円はいくケースが多いようです。役所の仕事も比較的安定的にありますし、鑑定士に求められる営業能力は、恐ろしく低いからです。偉そうですが、私も前職では全ての仕事を自分で持ってきていましたから、独立もありかもねと今でも時々思います。何しろ人間関係等気軽な面も多く、周りの友人は大した人脈もないのに (失礼!) 3,000万とか1億!! 近くという若い方もいるので、その給与水準はどんな企業であっても雇われでいる限り不可能ですので。

さて、肝心の鑑定士の転職ですが、これは大きく分けて3パターンあるかと思います。

一つは、鑑定評価を実際に行う会社に転職するパターンです。いわゆる鑑定会社 (事務所) に転職するケースがほとんどですが、この場合大手の方が一般的に年収が高いのは予想通りです。といっても600〜750万円といったところでしょうか。高望みはできませんし、意外に激務です。そのため40歳以下でしたら、5年くらいして一通り業務ができるようになるとファンド会社やデベロッパー、金融系に転職していく方も多いです。とはいっても、可能であるなら、できるだけ大手の鑑定会社を目指すのが無難かと思います。転職にはやや有利ですし、中小の鑑定会社より給与も高いです。また、政府系ファンドなどにも出向することが可能なのも大手だけで、人脈作りなどでも優位に立てます。

しかし、鑑定士の資格を取ったばかりの方や実務経験が少ない方は、中小の鑑定会社もありですし、35歳以上でしたらいきなり大手の就職は難しいかと思います。ブラックな会社に当たる可能性が格段に大きくなり、給与水準は当然落ちますが、どちらかで済む会社も2割くらいはあるかと思います。どの会社がいいのか、評判はどうかなど、エージェントや友人、先輩など多くの方にヒアリングすることが必須です。少なくとも7人くらいには聞いた方がいいかと思います。これだけは手を抜いてはいけません。業務内容はやたら忙しい所もあれば暇な所もありますが、営業をやらされる可能性があり、ほぼワンマン社長であること、仕事がないとすぐにリストラされるなどやりたい放題の会社も多いです。

その他のケースとしては、不動産会社やデベロッパー、信託会社などで鑑定評価を行う (鑑定で売上を立てる) ことも考えられます。近年はこのような転職は下火で、契約社員での転職がほとんどです。しかも鑑定業務は不動産仲介業務などよりも利益率が悪いため、隅っこ部署という目でしか見られない、お荷物部署の扱いを受ける話をよく聞きます。鑑定部門以外に配属されて難を逃れることもあるようですが、ごく一部だけです。
尚、信託銀行も自社で鑑定業務を行っている部署もありますが、これはあまりお勧めできません。たまに中途で採用をしていますが、数年後には他部署に行く寄り道プロパーと同じ仕事をしていても給与水準が恐ろしく違うために、人間関係も良好でなく、辞めたり辞めさせられたりすることも多いようです。しかも、あまり鑑定の実力もつかないそうです。なるほど、どうりで色んな所で元信託の鑑定士を見掛ける訳です。いい職場なら、辞める訳ないもん。

二つ目のケースは、鑑定の仕事を出す側に立つ会社に転職するというパターンです。具体的には、ファンド会社、投資銀行、一般の事業会社の不動産部門、コンサル会社などです。実は、このような会社が確率的には一番いいかと思います。まず、平均給与が高く (一般事業会社の不動産部門はそれ程でもありませんが、不動産部門を置いている事自体大企業が多いため、平均給与もやはりそれなりに高いです)、合コンでのウケもいいようです。また、社内に不動産に詳しい人がいないため、尊敬の目で見てくれることもたまにあります。デメリットとしては、業績次第ですぐリストラされる (その後の同業への転職は比較的やり易いようですが )、ほぼ全ての会社が激務、鑑定士ルートは出世コースではない、会計や税務や不動産仲介の知識なども求められる、業界が長い人以外は35歳くらいまでしか転職できない、そもそも採用する数が恐ろしく少ないなどです。しかし、それでもこのような会社を目指すのがいいかと思います。私も今回の転職で初めて知りましたが、今までの会社と比べるとまさに天国と地獄、やはり 「川上に立つ」 のが一番有利なのです。

三つ目は、不動産鑑定とは直接関係ない分野の会社に転職するケースです。具体的には、金融機関やデベロッパー、不動産会社 (営業)、信託銀行 (営業)、一般会社などです。この場合、会社の規模や業務内容はかなりばらつきがありますので、給与水準はまちまちで一概には言えません。1,000万円を超える会社もあれば、中小鑑定事務所のように良くて500万円というところもあります。ただ、鑑定の周辺業務や不動産全般についての実務が経験でき、人脈も広がりますので、将来的な転職・独立には向いているかもしれません。デメリットは、鑑定業務から何年も離れてしまうこと、若くないとそもそも転職出来ない点 (優良企業だと28歳、30歳くらい迄が一つの目安のようです) があります。そうは言っても、周りの鑑定士からは羨望の目で見られることも多いので、機会があればチャレンジしてみると良いでしょう。

5、面接を通して学んだこと

[1] 営業あるのみ
先にも述べましたが、営業の恐怖はどんな会社に行くことになっても付きまとう (付きまとわないのですが、恐怖だけは消えません ) もので、その不安が今までの面接で見透かされていた (気がする) ことが敗因の一つでした。どんな会社にも営業が必須なことは疑う人はいませんが、高度な分業が成立した経済社会では自分1人位は営業しなくてもなんとかなる、「自分は総務だし、営業が得意な営業マンがやることさ。そのための営業じゃないか」 という意見もよく見受けられます。

しかし、転職市場においては、そのような人物はうまく転職できません。面接官に魅力的には映らないのです。内定までには複数の面接官と面接するのが通常で、役職が上の人ほど営業の達人だった人がほとんどです。そのような面接官には、営業経験がないことはともかく、しようという気が見られない人はどこか他人任せで熱意がないように見えます。少ないながらも、私も前職で面接を担当していたのですが、(入社後も営業をしないとしても) 営業のことを考えてない人、考えたことがない人というのは、一言話すだけですぐに分かるもので、その瞬間不採用と即決していました。やはりどこか他人行儀で、いざという時に一目散に逃げるなと思えました。これは私見なのですが、全ての仕事は営業であって、営業をしたくないというのは、仕事をしないでお金をもらいたいと言っているのと変わらないと思います。全ての仕事は、芋を畑で育ててそれを売るのと全く同じことで、どこの畑でとか、どんな種類の芋かといった違いは本質ではありません。

前職ではひたすら新規開拓営業からのスタートでした。仕方なく入った会社とはいえ、子会社の鑑定部の受注はほぼゼロ。得意先は一社もなく、月の売上がゼロ、たまにあっても1件10万円くらいという絶望的な状況。毎週、会議で親会社の社長が鬼のように怒りまくる (当たり前ですが)。5人もいる鑑定士 (実務も皆ほぼ初心者でした) は開き直るしかなく、ろくに営業をする訳でもない。それでいて定時に上がる習慣なので、周りの親会社の人たちからは犬のような扱いを受けていました (彼らが退社した後、親会社の人が彼らの机とイスを蹴っていました)。
33歳での満を持しての転職先がこんなで、当時はどんなにか人生を呪ったものですが、ここで犬死する訳にもいかず、かねてから一度はやるように自分に課していた新規開拓営業を始めました。1年で150社くらいを回りまして、飛び込み営業もテレアポも勿論やりました。友人・親族もほぼ全て当たり、ちょっとした知り合いにも当たったため、嫌がられることもしばしばでした。そんなことを2年くらい続けていたので、知り合いもドッと増え、仕事も定期的に受注するようになりました。自分で取ってきた先なので、このまま独立して自分の顧客にした方が、超優良企業に転職するより初年度でも倍くらいはお金が稼げそうだ とか考えていました。

長くなりましたが、転職に関しては、どんな職種であれ、営業 (の経験かやる気) が必要かと思っています。それがない人は転職する権利はあっても、資格がないとも思っております。私がこの度の面接でスムーズにいったのは、営業経験があったからです。何度も営業場面で苦杯を舐めて慣れればそれほど怖いものでもなく、「にっこり笑ってお茶飲みながら、仕事の話でもしてればいいんだろ 」 くらいに思えてくるものですので。

[2] 本業は?
本業のできない人に限って転職したがるというジレンマがあります。そりゃ仕事で回りに迷惑をかけていれば同僚も快く思う訳がなく、転職したがるのは自然な発想です。そうでなくても、鑑定士試験に合格した時点で恵まれた職場に居る人はごく少数で、大部分の人は試験合格後に労働条件の悪い普通の鑑定事務所に就職することになります。そのため、3〜5年程度の経験を経て転職を望むことはとても理に叶ったことです。

しかし、転職市場では、皆さんは不動産鑑定士という専門家として見做されます。「鑑定+α」 は? と問われることもよくあるのですが、普通はαなどありません。また英語がペラペラであっても、肝心の鑑定がガタガタだと、転職先で大迷惑を掛けることになります。やはり、「鑑定だけはキチンとできます (それだって本当にスゴイことだと思いますが)。特に●●の評価は誰にも負けません。他も必要なら入社後に一生懸命やります。まだ心身共に若いです。」 くらいのことが平然と言えないと転職は厳しいかと思います。華やかに転職をなどと夢を見る前に、今の職場でスキルを磨くことから始めて下さい。


[3] コミュニケーション能力
この能力については、どの企業の求人内容を見ていても書かれていることであり、これほど求められているにも拘わらず、多くの人に欠けている能力だと思います。正直これさえクリアできれば何とかなると思っておりますし、面接での志望動機なんかよりよっぽど大切だと思っています。

ここで、コミュニケーション能力を向上させる方法について、思う所を挙げてみます。参考にして下さい。

・合コンをする
これは決してふざけている訳ではありません。前の鑑定事務所の社長が珍しくいいことを言っていたのですが、外資系企業のロールアップでの発表の対策として私に、「合コンに行って来い。とにかく行って来い。モテない奴に仕事など出来る訳がない。恋愛でも仕事でも相手を惚れさせたら勝ちだ」 と吠えておりました。とりあえず、よく分からないまま婚活も兼ねてその後200回程合コンしましたが、今になると成る程と思う所があります。

まず初対面の人とスムーズに話せるようになります。社会人なので緊張はしない方でしたが (人と話すのに緊張するようでは仕事になりませんので、ビジネスマンとしてお金をもらう資格はありません)、全く抵抗がなくなったのは収穫でした。また、合コンを通じて、同業や他業種の友人が多くできたこと (恋人はできなかったこと) も予想外の展開でした。

そして、何と言っても、話がうまくなったことが最大の収穫です。幹事として女性を楽しませなくてはならない、全員に満遍なく発言の機会を与える、面白いことを言った人には笑ってあげる、失言者にはフォローを入れる、突っこんであげるなど難しいことだらけです。ある著名な物理学者が 「どんな込み入った物理学の事象の説明であっても、バーのお姉ちゃんにも分かるように説明できないとダメだ 」 というような事を言っていましたが、過不足なく平易な言葉で説明する絶好のトレーニングでした。

今だから言えますが、今回の面接も合コン気分でやっていました (ホントです)。まぁ、全ての会社がダメでも独立してやっていける自信があったから (後に妻に止められましたが・・・) というのはありますが、面接が上手くいったのは、全然緊張しなかったことが、相手に自信があるように見え、無理していない (話を誇張していない) ように映ったからかもしれません。

・マナー
日本の大手企業に新卒で入られた方は、新入社員教育としてタダで訓練されているためあまり問題はありませんが、士業の方はいわゆる社会人経験がなかったり、あまり重視していなかったため個性的な癖がそのままあったりする方も他業種に比べて多いかと思われます。それほど難しいことではなく、少しの気遣いでカバーすることができることですが、一つでも欠落していると面接では勿論、仕事にも支障を来たすこと必至ですので、自信のない方は市販のマナー指南書を購入することをお勧めします。私も5年くらい前に買いました。

・話し方
転職が決まった後に転職カウンセラーの横関さんにご指摘頂いて気が付いたのですが、話している時に目を見て話すことができていることを褒めて頂きました。その時は、ああ、やはりなかなかできないことなのだなぁ と思ったものです。皆さんも面接中は絶対面接官の目を離さないようにして下さい。

次に大切なのが、「にっこり笑う」 ことです。これも合コン慣れしていないと難しいかもしれません。これはもったいなくてできるだけ言わないように思っていたのですが、横関さんのために書こうと思います。今回の転職活動中に、2次面接で落ちてしまった会社の話なのですが、一次の面接官の方は私を大変気に入って頂けたようで、他の会社に行かないように何とか調整して、2時間後に1次面接合格の通知をして頂けたのですが、その方に 「御社はどういう人が欲しいのか」 を聞いたことがあります。
その会社はほぼ外資系のような会社で、労働条件が極めて良い、それほど激務でもない、社外活動も積極的との噂で、その分ほんの一握りの優秀な人しか採らないという (現に、私の面接前に30人弱の鑑定士を不採用としていたようです)、不動産関係者の憧れの会社でした。そのため、極めてクールな回答 (数字に強く、英語もそれなりにできてMBAであればなお可、不動産業界も長い。なのに若い等) が返って来ることを覚悟していたのですが、返ってきた答えは、「人懐っこい人」 というものでした。その後慌てて 「も、もちろん仕事はちゃんと出来てもらわないと困るんだけどね」 と付け加えておられましたが、本質が見えたような気がしました。外資だろうが何だろうが、笑顔のない人に人は付いて来ない、んでしょうね。

最後に、「楽しそうに話す」 も大切です。先のにっこり笑いの単発では、愛想のいい人、面接慣れしているだけの人で終わってしまいます。如何に自分の経歴を (たいしたことなくても) 自信ありげに楽しそうに目を輝かせて話せるかが、面接官の心を動かせるか否かにかかっていると思います (たぶん)。

しかし、こんなことをざわざわ言わなくとも、もしあなたが部下を採用する担当であれば、「こいつと毎日顔を合わせたいか、飲みに行きたいか、自分の取引先に紹介して恥ずかしくないか」 の基準で採用を考えることは至極真っ当なことだと思いますので、当然と言えば当然です。できている人は当たり前にできていますので、そのような方は読んで頂いてお疲れ様でした。

[4] 自信
自信がない人は100%面接で落ちます。これは約束します。採用する側から見れば、「誰が自信ない人なんか採るものか」 って思っています。「忙しいのに面接する時間を返せ」 と怒り出すかもしれません。そんな人を採用しようとして、その後上役に止められたら、自分自身のマイナス評価にも繋がります。

では、どうすれば自信を持って面接に臨めるのでしょうか。それは簡単です。今の仕事で頑張り、一定の具体的な成果を上げることです。新卒であれば、部活やサークルで部長だったとか仕事と無関係のことを根拠に自信を持って面接ができるかもしれませんが、社会人の転職ではそうはいきません。何か自信の裏付けになる具体的な根拠や実績があるか、無いのであれば作り話をするなど嘘を平然とつけないといけません。つまり、転職がうまくいくのは、現職でもうまくいっている人にほぼ限られることになります。この事実は、転職の難しさを物語っているとも言えるでしょう。

[5] 市況
偉そうなことを長々と書いてしまいましたが、転職市場においてはその時の市況が大きく影響します。結局タイミングかよ、という話になりますが、人生で大切なことはタイミングがいつも付きまといます。運が良い、悪いと言ってしまえばそれまでですが、不動産市況だけに関して言えば、必ず波があります (永遠に悪くなり続けることはない) ので、良くなりそうな時を見定め、じっと待つことが大切です。逆風の辛い時期には、人脈づくりなど市況と関係ない所で頑張りましょう。

6、最後に

転職活動は意外に時間がかかるもので、その間の気苦労は計り知れないものがあります。現在の求人倍率はかなり改善されているという記事がよく紙面に躍っていますが、求人活動をしていても実際に人を採用する、特に正社員として採用するという事は全く別次元の話で、相当厳しい現状に変わりはありません。
前職のようないい加減な (どんどん採用して、どんどん辞めさせる ) 会社であれば1〜2回の面接で内定が決まることが多いのですが、それなりにキチンとしている会社では面接は3回以上あり、今回内定を辞退した会社では面接3回、6人に順に面接して全員がOKを出すことが条件、適性試験、作文もありと盛り沢山でした。
その間のストレスは相当なもので、転職カウンセラーの方の支えがないとなかなかしんどいかと思います。転職カウンセラーの横関様には何度も電話やメールなどで相談に乗ってもらい、励まして頂き、乗り切ることができました。 大変感謝しております。

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