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プロダクトデザイナー、イタリアから帰国後の転職

プロダクトデザイナー、イタリアから帰国後の転職

No.698
  • 現職

    老舗電機メーカー 商品開発部 プロダクトデザイナー

  • 前職

    プラスチック製品メーカー 商品企画開発部 プロダクトデザイナー

深見 一史 氏 35歳 / 男性

学歴:武蔵野美術大学 短期大学部 工芸工業デザイン科 木工コース 卒
Istituto Europeo d i Design ( イタリア ・ ローマ )
インダストリアルデザインコース 卒

はじめに

転職活動をするにあたって。今回(株)エリートネットワーク様にお世話になろうと考えたきっかけは、前回の転職時でした。前回の転職時は、イタリアでの業務経験はあったものの、日本国内での経験はなく非常に苦戦しました。幸運なことに中堅プラスチック製品メーカーに転職できましたが、転職活動終了間際に登録はしなかったものの、(株)エリートネットワーク様の求人案件を拝見し、 「正社員専門の転職エージェント」 とホームページに記載されていたのを良く覚えていたからです。
今回。こうして転職体験記を書かせて頂こうと思ったのは、プロダクトデザイナーという歴史的に見て比較的新しい職種の募集案件が非常に少なく、多少なりとも私と同じような職種の方のご参考になればと思い、私の 『 転職体験記 』 を書かせて頂くことにしました。

簡単な経歴

まず私の経歴ですが、私は国内で美術系大学の短期大学部を卒業した後、イタリアへ留学しました。約1年の語学留学を経て、ヨーロッパにあるデザイン学院に2年次より編入し、新卒でイタリアの照明メーカーに就職しました。イタリアでは先述の照明メーカーを含めて3社でプロダクト製品のデザイン、及び設計に携わりました。イタリア滞在時は、出来るだけ多くの経験を積むために、転職に関してはまったく躊躇しませんでした。しかし、イタリアでの転職回数が今回の転職活動に影響することになるとは、全く想像できていませんでした。

30歳の時に日本へ帰国し、苦難の末、中堅プラスチックメーカーへ転職。イタリア滞在時から目標にしていた日本のメーカーでの業務経験を積むことが出来ました。環境は申し分なく、一つ一つの製品に向き合いながら開発を進めることができていました。

転職の動機

今回、私が転職しようと考えたのは、将来的なキャリアパスでした。デザイナーという職業においては、将来を考えた時、二つのキャリアパスが存在すると思います。
一つ目は、デザイナーとして商品開発の一部を担当し、経験と共に専門性を深めていく方向性。
二つ目は、商品開発の一部だけではなく、全体的な視野を持って開発を進めていく、よりゼネラリスト的な方向性。
より専門性を高めて行くことは素晴らしく、現職であれば可能なことなのですが、私は将来的なキャリアパスを考えた時、将来的に商品開発全般に携わり商品企画からデザイン、設計はもちろんのこと、ブランディングにまで関わりたいとの思いから、後者のゼネラリストの方向性を目指すようになりました。他にも様々なことが複合的に絡み合っていましたが、これが今回の転職を考えるきっかけとなりました。

転職活動

今回の転職活動を始めるにあたって、まず行ったのが(株)エリートネットワーク様への登録でした。前回転職時に見た求人案件の量、質 (内容) を覚えていたからです。登録後、すぐに田中様から連絡を頂き、面談を設定して頂きました。

カウンセリング当日は、私の転職理由から、デザイナーの視点まで幅広くお話をさせて頂き、田中様は一つ一つを丁寧に拾い上げているように見えました。話をしていく中で、6社の求人案件を紹介して頂きました。この6件には、その当時公開になりそうな求人まで含まれており、その時点では内容は未確定な内容のものもあったのですが、私の希望を面談以前から事前に察知していたような求人案件ばかりで、非常に驚いたのを覚えています。

田中様には、紹介案件全てを書類選考へ進めて頂きましたが、そこからが問題でした。もちろん、公開前の求人案件が含まれていたので、時間がかかってしまうのは致し方ないのですが、1ヶ月ほど、書類選考の結果が出ず不安な気持ちで待っていました。

この1ヶ月の間に、募集案件をより広く検討する為、他社の転職エージェンシー、転職支援サイトに登録をし、その数は合計で18社にも及びました。これだけ登録、面談しましたが、やはり専門性の高い職種だからでしょうか。あったとしても1社の登録先につき、せいぜい2件ほどの求人案件しか紹介を頂けませんでした。もちろん、従来から求人案件の少ない職種であり、その少ない案件にある程度の人数が集まることで競争率が高いのは知っていましたが、最初に(株)エリートネットワーク様に登録した際に、6件もご紹介頂いていたので、他社さんでここまで少ないとは考えても見ませんでした。

転職活動における転機

1ヶ月を過ぎると、少しずつ書類選考の結果が届くようになりました。結果は全て思わしくなく、一般的に中途採用での書類選考通過率は20%程度という数字を思い出していました。こうしたことが続き、少しだけ今回の転職は見送っても良いのではないか、時期を変えて再度チャレンジした方が良いのではないか、と弱気に考えるようにもなりました。

程なくして、(株)エリートネットワーク様から応募した案件の書類選考結果が残り1社になってしまいました。他社転職エージェシーからの結果も思わしくなく、この状況を打開するべく再度(株)エリートネットワーク様の案件をホームページで確認し、検討することにしました。すると新たに3件ほど新着案件があったのです。早速担当の田中様に連絡を取り、書類選考へ進めて頂く事にしました。

同時に、田中様より1件のご提案を頂きました。私が田中様からのメールを確認後、すぐに電話を頂いたのです。当時はこれが今回の転職活動における転機になるとは思いもしませんでした。電話を頂いて初めて、その案件の企業が老舗電機メーカーということが分かり、この時は本当に信じられない気持ちで一杯でしたが、すぐに書類選考に進めて頂きました。

書類選考、面接

書類選考は、1週間ほどかかったように記憶しています。田中様より書類選考通過の結果を頂いた時には、ほっとひと安心した気持ちで一杯でしたが、同時にカウンセリング時に田中様より頂いたアドバイスを思い出していました。
そのアドバイスとは、企業研究についてでした。「最低でも5時間、面接する企業のホームページを精読して下さい。5時間見ていると、その企業がどのように成長してきたのか、何が得意で、何が不得意なのか、取引先、グループ企業の内容、業績など全て把握できるようになります。」 と仰っていたことでした。今回はこのアドバイス内容以外にも、自主的に自分で面接先企業のカタログを取り寄せ、製品に触れたりなどもし、企業研究には時間を割いたつもりです。面接において重要なことは、自身の転職理由や今後何をしていきたいのか、など自分自身のキャリアの棚卸しが必要なのは理解していましたが、企業研究に関しては疎かにしてしまっていたように思い、反省しました。

実際の面接では、アドバイス頂いた通り企業研究を行った成果もあって、自信を持って臨むことが出来たように思います。結果、内定を頂きまして、その後も条件面などの摺り合わせには田中様にご尽力頂きました。

最後に

以上、取りとめない文章となってしまいましたが、今回の転職で特に大切だと感じたことをいくつか書かせて頂きます。
一つ目は、自身にしっかりと向き合い、自己分析し、なぜこの仕事をしたいのか? を言語化できるまでしっかり把握すること。
二つ目は、企業研究をしっかり行うこと。
三つ目は、面接では受身にならず、「 会話 」 を意識して話すこと。
以上の三点です。どの点においても、転職活動では重要だと言われていることなので、今更書く必要もないかもしれませんが、今回の転職において、特に面接において大切なことだと痛感しました。

今回、無事内定を頂くことが出来たのは (株)エリートネットワーク 転職カウンセラーの田中様のご尽力があってこそだと感謝しております。カウンセリング当初より、一つ一つ私の今後の希望を丁寧に拾い上げて頂きました。紆余曲折ありましたが、田中様のご協力なくして、転職が成功することはなかったと感じております。改めまして、お礼申しあげます。ありがとうございました。

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