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未就労28歳、法科大学院修了後、大企業(2000名超)の正社員に

未就労28歳、法科大学院修了後、大企業(2000名超)の正社員に

No.667
  • 現職

    大手人材紹介会社 採用支援プランナー

  • 前職

    法科大学院生 (未就労)

園山 剛太 氏 28歳 / 男性

学歴:専修大学 法学部 法律学科 卒
國學院大學 法科大学院 修了

はじめに

まず、私の経歴を簡単にご紹介させて頂きます。祖父が弁護士だったこともあり、私は当初弁護士を目指し、都内私立大学 法学部卒業後、都内私立大学 法科大学院に進学、修了し、司法試験を2度受験しましたが不合格となり、就職活動を始めるに至りました。社会人経験ゼロからの就職活動ですので、実質的には転職活動というより、未就労・未経験の初めての就職活動という事になります。私と似たような境遇の方に少しでも就職活動の参考になればと思い、体験記を記させて頂きます。

就職の動機

法科大学院修了生の方が必ずぶち当たる壁 「司法試験の受験を続けるか、就職するか」。私も就職活動をしようと決断するまで大変迷いました。しかし、2回目の受験をする際に、今回で受からなかったら就職しようと決めて受験をしたこと、社会人経験のない自分に自信が持てなくなっていたこと、自分を支えてくれる人たちにこれ以上迷惑や不安な思いをさせたくないと思い、就職を決意しました。

就職活動を始める

就職を決意して、さあ就職活動をしようと考えた時、まず何から始めたらいいのか分からず、とりあえず就職サイトにいくつか登録し、求人情報で 「法科大学院修了生」 と入力し、法科大学院修了生を募集している会社を探すことにしました。検索には5、6件のヒット。しかしほとんどが地方の募集で、東京近郊で就職したいと考えて探していた私としては1、2件しか選択肢がありませんでした。それでも1、2件あるのならばとエントリーするも、返事がなかったり、履歴書を送る前の段階で不採用の通知が来たりしました。こんな状況が3か月続き、私はその時初めて社会経験のない法科大学院修了生の就職というはこんなにも厳しい現状なのかと痛感しました。人と話すのが好きでコミュニケーションをとるのが得意だったので、書類選考さえ通れば面接で何とか自分の良さをアピールできると考えていた私にとって書類選考が通らないことで、どんどん自信を無くし、就職に対して心が折れそうでした。

(株)エリートネットワークさんとの出会い

そんな中、何気なく検索サイトで 「法科大学院修了生」 「就職」 と入れた時に、(株)エリートネットワークに掲載されていた法科大学院修了生の 『転職体験記』 が目に留まりました。実際、就職活動を始めてから何度か法科大学院修了生の就職体験を記したブログやサイトを見てきましたが、他の記事にはない具体的なことが書かれていました。それが 「カウンセラーの方と直接面談して自分の事を知ってもらった上で、一緒に仕事を探してもらえる」 事でした。直接会って相談できるなら自分の置かれている現状や、性格、アピールポイントなどを理解してもらえる、そう考え、(株)エリートネットワークに登録しました。

(株)エリートネットワークさんとの就職活動

まずご担当のカウンセラーの方と電話でお話をし、数日後面談をしました。そこで聞かれたのが 「どんな仕事をしたいか。就職するにあたって何を重視するか。」 でした。私はそれまで法科大学院修了生を募集している職場、できれば法律を使う仕事、今住んでいる家から通える東京近辺がいいと漠然と考えていました。しかし、それでは 「何をしたいのか全然伝わらない」 と言われ、自分の就職に対する認識の甘さを痛感しました。そこでようやく本気で何がしたいのか、どんな仕事をやっていきたいのかを考え始めました。ご担当の方に自分でも何がしたいのかまだよく見えていない事を伝えると、そもそもどうして弁護士になりたかったのかをもう一度よく考えてみること、また自分の今までの経歴を細かく聞いて下さり、そこから自分に合った仕事は何かを一緒になって考えて下さいました。

そこで、私が弁護士になりたかったのは悩みやトラブルを抱えた企業や個人の力になりたいと思ったからだということ、法律はあくまでその目的を達成するためのひとつの手段であることに気づきました。それからは 「法科大学院修了生」 の募集を探すのではなく、「自分のやりたい仕事」 を探せるようになり、就職に対して視野が広くなったのを感じました。その時、ご担当の方に勧められたのが 「採用支援プランナー」 という仕事でした。この仕事は、大まかに言うと仕事をしたいと考えている個人と人材を求めている企業とを結び付け、両者に利益をもたらすという仕事です。企業や個人に直接利益をもたらすことができる点で弁護士と共通する部分が多く、コミュニケーションが好きな私にとって人との関わりの多い仕事であり、大変魅力を感じました。そこで、この仕事にエントリーしてもらい、本格的な就職活動が始まりました。

1か月間の就職活動

企業との面接やSPI試験など今まで一度も経験がなく不安でしたが、面接の日程が決まらない間は何をしたらいいのか、面接の日程が決まってからは面接対策を、そしてSPI試験の対策をご担当のカウンセラーの方が何度も電話をかけてきて下さり、二人三脚で指導してくれました。
まず、面接に関しては、この会社はどういった事を面接で聞いてくるかをご担当の方に教えてもらい、自分なりの答えを用意して紙に書き出しました。そしてご担当の方に面接官になってもらい本番のシミュレーションとして質問してもらい、話の内容に説得力があるか、言いたいことが面接官に伝わるか、自分の言葉で話せているかを随時注意してもらいながら、何度も繰り返し練習しました。

また、企業研究としてホームページや、頂いた会社の資料を何度も読み直し、会社の歴史、社員数、仕事内容等を箇条書きにして書き出し、頭に叩き込みました。面接当日は約束の時間の2時間前には会社の近くの喫茶店に入り、頭の中でシミュレーションをしつつ、コーヒーを飲んで気持ちを落ち着かせていました。その時もご担当の方が電話をかけてきて下さって、何気ない会話で勇気づけてくれたり、緊張をほぐして頂いたのが印象的でした。御蔭で自信を持って面接に臨むことができました。

一次面接が通ると次にSPI試験。面接の前からSPI試験の対策はしておくようにご担当の方から言われていましたが、なかなか時間が取れず、本腰を入れたのは一次面接が終わってSPI試験までの一週間程度だったと思います。勉強法としては、問題集を一冊買い、それを繰り返しました。大学が文系だったため、文章読解等の言語問題はほとんど勉強せず、割合や確率等の非言語問題に多く時間を費やしました。SPI試験は種類が複数ありますが、試験によって出題範囲が決まっており、自分が苦手な範囲が分かり易いので、そこを重点的に繰り返すといいと思います。といっても本番はあまり上手くいきませんでした。パソコンの受験だったため、紙に計算した答えをパソコン画面に入力する際に時間切れになってしまうことがあり、執拗に焦りました。問題集をやった後は、本番での時間配分を意識し、パソコンでの回答方法に慣れるために無料で受ける事ができるSPI模擬試験等を受けておくことをお勧めします。試験を受けた直後は絶対に落ちたと思いましたが、幸いにも通過していたので、言語の問題で多くの点数が取れていたのか、面接の評価が良かったのかは分かりませんが、ペーパー試験ができなくても諦めずに面接対策をしっかりやるべきだと思います。

最後に最終面接です。一次面接が終わってすぐに何を聞かれたのか、それに対してどう答えたのか、回答に対しての反応はどうだったのかを思い出しながら書き留めておくといいとご担当の方にアドバイスを受けていたので、一次面接終了後、帰宅した際にA4用紙2枚程度にまとめておいたものを見直すという作業をしました。私の場合、一次面接の時に 「10年後の自分はどういった社会人になっていたいか」 「弱み、短所について」 聞かれた質問にあまり上手く答えられてえいなかったので、そこを重点的に考え直しました。ご担当の方や友人、親にも自分の答えを聞いてもらい、アドバイスを受けながら手直しし、自分なりに納得のいく答えを用意して本番に臨みました。

今回も一次面接の時と同じ会社の近くの喫茶店に入り、気持ちの整理をしてから面接に向かいました。一次面接の時とは違い、面接官の人数も増え、圧迫面接と言われるような途中で帰りたくなる質問をバンバン投げ掛けてくる面接でしたが、何度もシミュレーションを繰り返しておいた御蔭で、怯むことなく最後まで自信を持って答える事ができ、無事内定を頂くことができました。ご担当の方と面談してから内定が決まるまで、わずか1か月程度でした。

最後に

ここまで読んで頂いたという事は同じ悩みを持っている方だと思います。司法試験を断念する事、就職をする事が必ずしも正解だとは思いません。就職が決まった今でもこれで本当に良かったのかは分かりません。ですが、後悔はしていません。悩みに悩んで決めたことですから。もし今、司法試験を受けるか就職をするか悩んでいるのであれば、まずは法科大学院で一緒に勉強した友達に相談するのが一番だと思います。親や法科大学院の現状を知らない別の友達に相談するのは気が引けると思いますので。

そして、悩みに悩んで就職を決意したら、何をしたいのかを考え、自分と向き合ってみて下さい。そのお手伝いをして頂けるのが(株)エリートネットワークさんです。必ず力になってくれると思います。そして面接の際、必ず 「どうして司法試験をやめたのか?」 を聞かれるので、その答えは十分に用意して下さい。拙い文章でしたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。

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