本日現在1549
/ バックナンバーも全て読めます

38歳特許技術者、外国出願にこだわった転職活動

38歳特許技術者、外国出願にこだわった転職活動

No.534
  • 現職

    知的財産総合サービス会社 特許技術者

  • 前職

    大手国際特許事務所 特許技術者

鳥羽 延広 氏 38歳 / 男性

学歴:東北大学 工学部 通信工学科  卒
東北大学 大学院 工学研究科 電気及び通信工学専攻  修了
米国アイビーリーグ大学院  修了
TOEIC980点 一級知的財産管理技能士

特許事務所に10年近く勤務しておりました。職場では、中堅の所員として国内案件や外国案件など、一応一通りの仕事を任されておりました。

実は、今までの職場に対しては、すぐにでも辞めたいという程の不満や辞めなければならない事情というものはありませんでした。逆に、良い同僚にも恵まれ、夜遅くまでの残業などもなく、労働環境としては星の数ほどもある特許事務所の中では恐らく平均的なところでした。尤も、多少の不満を挙げ出したらきりがありませんが、それは、どんな会社でも同じでしょう。

ところが、他の特許事務所からここ1、2年の間に転職してきた何人かの同僚と話をするたびに、今の職場で実務から得た自分の知識は、この特許業界で知っておくべき全ての知識のうちのほんの一部に過ぎないということを思い知らされました。もちろん、特許実務セミナーなどに参加し、自分なりにも情報収集を行ってきてはいました。ただ、職場の方針が、今までのやり方を踏襲するというトップダウン式のスタイルをとっているため、自分で収集した情報や知識を活用する機会がほとんどなく、せっかく修得した知識を自分の中に定着させ発展させることはできませんでした。

もし、この職場で働き続けるならば、今までのやり方を踏襲しさえすればよいのですから、無難にサラリーマン人生を終えることができるでしょう。しかし、今の職場で定年を迎えた後の自分を想像した時、ぬるま湯につかりっぱなしで大切な人生の大半を過ごしてしまったことに対し後悔をするのではないかとの不安がありました。

また、特許に関するセミナーなどに参加し、この業界を背負っていくという闘志を持った人たちから感銘を受け、自分も狭い世界に閉じこもって満足しているよりも、思い切って次の一歩を踏み出すべきだと決心し、今回の転職活動を開始することになりました。

(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの岩川様は、2年前まで同じ職場に勤務していた同僚に紹介して頂きました。正直なところ、転職支援企業といえば、どうしてもCMや電車の広告などでよく目にする大手が頭に浮かびますので、(株)エリートネットワークという社名を初めて聞いた時には、あまりピンときませんでした。

しかし、この同僚は、(株)エリートネットワーク様にあって大手転職支援企業にない特徴を説明してくれました。それは、一人のカウンセラーが転職希望者と企業とを一気通貫で橋渡しして下さるという点です。確かに、転職希望者と企業との間に二人の仲介人が介入する形態では、一方の仲介人に対しては面談の際に自分の思いを伝えることができますが、企業との接点を有する肝心のもう一人の仲介人とは直接話をすることができません。これに対し、(株)エリートネットワーク様の場合には、一人のカウンセラーが転職希望者と各企業との直接の仲介役となります。この説明を聞いた時、転職が成功する可能性が高くなりそうだという直感が働きました。

そこで、私はこの同僚から紹介して頂いた(株)エリートネットワークの転職カウンセラー岩川様とコンタクトをとり、とにかく面談を行ってみることにしました。岩川様とは面談で私の得意とする分野、転職先の職場でやりたいこと等を話し合いました。本来は、このような履歴書や職務経歴書に関連する事項のみのヒヤリングを行えば十分なのでしょうが、岩川様からは、更に、特許制度に関する質問をいくつか受けました。この岩川様の相手や特許業界をより深く知ろうとする熱心さに感心し、是非岩川様に転職活動を助けて頂こうという確信を得ました。また、転職業界では、35歳を超えたら転職が一気に難しくなるという話がありますので、そのような不安を岩川様に話したところ、「まだ38歳なら、そんなもの全然気にすることないよ」と、笑い飛ばして下さったことも非常に励みになりました。

私は、この特許業界で働き続けたいと考えていたので、転職先の職務内容として自分のスキルがまだまだ不十分な“外国出願”に携わることができる企業を絶対条件としていました。面談後、何社かの採用情報をお送り頂いたのですが、そのうちの1つが、まさに私の希望していたように、外国出願をメインとする職務内容でしたので、早速岩川様にこの会社に応募したい旨を連絡しました。

1次面接、役員面接では、いずれも面接官の方々に温かい雰囲気で迎えて頂きました。これは、あくまでも私の推測なのですが、岩川様が面接官の方々に、事前に私の長所や強みなどを的確に伝えて頂いていたからなのではないでしょうか。また、入社後に所属が予定されているグループが扱う技術分野も、私の望んでいたものと全く重なっておりました。
その後、岩川様から内定通知に関する連絡が届きました。割と遅い時間帯であったにもかかわらず、わざわざお電話を頂き、また転職が決まったことを一緒に喜んで頂き、(株)エリートネットワーク岩川様にお願いして正解であったことが確かになった瞬間でした。

転職に関する情報サイトを見ますと、転職先企業の職務内容は、自分のやりたいことのみに限定してもそうそう簡単に見つかるものではないから、自分の今考えている職務内容よりも幅広く応募することが必要だと力説しているところもあります。確かにその方が早く転職先が見つかるのかもしれません。
しかし、自分の希望する職務内容に就けるなら、それに越したことはありません。既に前の職場を退職しているという状況なら時間との闘いですから仕方がないかもしれませんが、働きながら転職活動を行う場合には、比較的時間に余裕がありますから、まずは自分の目標を目指して転職活動をするのも1つの方法であると感じました。

また、転職が決まった後、岩川様からランチのお誘いを受けたり、また、同僚や取引先の方から送別会を開催して頂き、転職というのは自分一人の問題ではなく、周りの多くの人に支えられたり、応援されて成り立っているものであることを実感しました。
そして、転職活動を成功に導いて頂いた岩川様を始め、ご声援を頂いた多くの方々の期待を裏切らないよう、今まで以上に頑張っていく所存です。また、それが今まで私を指導して頂いた上司に対する最大の恩返しになると考えています。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら