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30歳、公認会計士試験を断念し、事業会社の経理職に

30歳、公認会計士試験を断念し、事業会社の経理職に

No.525
  • 現職

    ASPサービス提供会社   経理担当

  • 前職

    株式上場 建材メーカー 総務部 株式事務、取締役&監査役会事務局

畑田 渉 氏 30歳 / 男性

学歴:早稲田大学 法学部 卒
日商簿記1級、宅地建物取引主任者

1.はじめに

私は大学を卒業後、新卒で上場している建材メーカーに入社し3年半ほど勤務した後会社を退職し、約2年間公認会計士試験の勉強に専念致しました。しかし残念ながら試験には合格はできず、公認会計士試験を断念し就職活動を始めるに至りました。転職活動期間は半年と長引きましたが、この度無事内定を頂き転職活動を終えることができました。
今後同じような境遇から転職活動を進められる方々に少しでもご参考になれば、と思い私の転職体験記を書かせて頂きます。

2.公認会計士試験への挑戦

新卒で入社した建材メーカーでは総務部に配属され、主に株主総会の運営等の会社法関係の業務を行う株式実務を担当しておりました。担当業務自体には不満はありませんでした。ただ徐々に仕事に慣れてくるにつれて、建設業界が置かれている状況と自社の経営状態を考えると、転職を意識してつぶしが利くスキルを身に付けておいたほうがいいのではと悩むようになりました。
株主総会での事業報告や、個人株主からの業績に対する電話対応やなど、外部への会社業績の発信に関する業務に関わる中で、会計の観点から会社の活動を捉える重要性を感じるようになっていたことから、経理・会計のスキルを身に付けるべく会計の勉強をしていたこともあり、加えて当時は公認会計士試験合格者数を大幅に増やしていた時期でもあったことから、思い切って会計士試験へ挑戦してみたいと考えるようになっていました。

3.試験の断念

退職後2年間は予備校に通いながら試験勉強に専念しましたが、結果を出すことができませんでした。当初から2年間を一つの区切りと考えていたこともありますし、また会計士業界も合格者の就職難が大きな問題となっており、私が公認会計士試験への挑戦を決めた頃と大きく状況が変わっていました。
何より2年間受験勉強に専念して短答式試験を突破することができなかったことで、自分に能力が無いことを身に染みて感じていました。
従って6月末に短答式試験の結果発表がされてから数日で気持ちを完全に切り替えて公認会計士試験を断念し、就職活動に切り替えることを決断できました。

4.就職活動の開始

就職活動を始めるにあたり、希望する業界は特にありませんでしたが、職種は経理職と決めていました。退職後に公認会計士試験へ専念していた2年間は、これまでの人生で最も勉強に専念した期間でした。この2年間を無駄にしたくないという強い気持ちがあり経理職へのこだわりは当初強く持っていました。しかしこの点は転職活動を進めるにつれ厳しい現実を突きつけられることになります。

転職活動開始後すぐに大手の転職サイト数社に登録し求人情報を検索しました。たくさんの求人がありましたので経理職を中心に応募を繰り返しましたが、全く書類選考を通過できませんでした。それ以上にショックだったのは転職エージェントに直接会ってもらえなかったことでした。数社の大手転職エージェントにも登録致しましたが、どのエージェント会社にも面談して頂くことができませんでした。

試験に合格した訳でもなければ、経理の実務経験がある訳でもない、しかも職歴に2年間ものブランクがある人間には転職市場ではまったく価値が無い、書類落ちを繰り返しながら2ヶ月が過ぎた頃はそう思い込んですっかり気落ちしていました。そんな時にたまたま見つけたのが(株)エリートネットワークの転職体験記でした。

5.(株)エリートネットワークへの登録

(株)エリートネットワークの存在自体は転職活動を開始して間もない頃から知っていました。インターネットで転職関連の情報を検索している中で、度々目にする機会がありましたので、そういったエージェント会社が存在していることは認識していました。しかし、登録をしようとは全く思いませんでした。なにしろ名前が「エリート」ネットワークですから。大手の転職エージェントに軒並み面談を断られている自分が相手にされる訳がないと思い込んでいました。

しかしある時、インターネットで転職情報を収集している中で、検索結果に(株)エリートネットワークの転職体験記が表示されたことがありました、興味を持ってHPの転職体験記のページを訪れてみると、エグゼクティブクラスの案件から私のような資格試験撤退者まで多種多様な転職体験記が掲載されておりました。更には一人一人の体験記の内容が通り一遍のものではなく、転職活動を通じての悩みや喜びが滲み出ていて分量も多く内容が濃いものばかりでした。この会社は他の転職エージェントとは一味違うのではないか、そう感じた私は藁にもすがる思いで履歴書を送り登録することにしました。すると翌日には担当の転職カウンセラーの杉本さんからメールを頂き面談をして頂けることになりました。

最初に頂いたメールに「この度の転職、私が責任を持って対応させて頂く所存でございます。」との文面があり、登録者に対する転職支援のスタンスが今までのエージェントと違うと直感したことを覚えています。

6.エージェントとの面談

杉本さんとのカウンセリングは2時間に及ぶ長いものでした。新卒で以前の務め先に入社してから公認会計士試験を断念して転職活動をしてきたこと、経理職での就職を目指して活動してきたが、この2ヶ月間ほとんど書類選考を通過できなかったことなどこれまでの経緯をお話しました。じっくりと掘り下げながら私の話を聴いて頂いた後、杉本さんから公認会計士の勉強で得た会計の知識と前職での総務経験この両方を活かせるポジションを狙うのはどうかとのご提案がありました。管理部門の規模がそれほど大きくなく、完全に分業化していない会社であれば両方の知識が活かせる職場があるし、それが私自身の強みを最も活かせる転職になるとおっしゃって頂きました。

それまで私は自分が以前に勤めていた規模の会社のイメージしか頭に描けていませんでしたので、会社の業種や規模によって同じ管理部門でも守備範囲が異なり、必要とされる人材は違うというよく考えれば当たり前のことに初めて気付きました。そうであれば、総務業務を3年半その後に公認会計士試験の勉強を2年という非常に中途半端な自分のキャリアも全く価値が無い訳ではなく、世の中に数多ある企業の中には自分のキャリアを評価し、必要としてくれる企業もあるのかもしれないという、ほのかな希望が湧いてきました。

カウンセリングの終わり際に「それなりに苦労はされるかと思いますが、大丈夫ですよ。」と暖かい励ましの言葉を頂き、その日から杉本さんにお世話になりながらの転職活動がスタートしました。

7.(株)エリートネットワークでの転職活動

杉本さんから求人内容の紹介を受けた際に驚いたのは、求人内容をただ職種ごとに画一的に捉えるのではなく、その企業の事業内容から、採用担当者の雰囲気まで非常にきめ細かく把握されていることです。
そのように求人側のニーズをしっかり掴んだ上で私と合う企業を選んでご紹介頂いていたのでしょう、杉本さんから紹介して頂く案件は書類の通過率がこれまでと全く異なりました。特に最初のカウンセリングでご紹介頂いた6件の案件のうち4件が書類通過して面接まで至ることができたことには大きな驚きでした。(株)エリートネットワークのHPに掲載されていた転職体験記にもいくつか例があったように、自分もこの勢いで拍子抜けするほどあっさり決まってしまうのではないかと浮かれてしまうほどでした。

しかしそのまますぐに内定が出るほど甘くはありませんでした。面接して頂ける企業はあるもののなかなか内定には至らず、結局内定を頂いたのは(株)エリートネットワークに登録してから4ヶ月が経ってからでした。その間(株)エリートネットワーク経由で応募した会社は20社を超え、書類通過して面接まで至った会社は内定先も含め7社でした。
この4ヶ月間は長かったのですが(株)エリートネットワークに登録する前の書類落ちを繰り返していた時期に比べれば遥かに精神的には楽でした。会社によって、求人案件によってどのような人物が欲しいかは千差万別ですし、タイミングもあります、要は合うか合わないかの問題だ、自分が落とされるのは能力が無いからではない、たまたま求人企業サイドの需要と合わなかっただけ、縁が無かっただけに過ぎない、きっと自分に合う企業があると自分に言い聞かせ、ある意味開き直った心境で活動をできるようになっていました。こう思えるようになったのも転職カウンセラーの杉本さんとの面接で「大丈夫ですよ!」と言って頂けたのが大きかったように思います。

8.内定

いざ内定が出る時はあっさりとしたものでした。ベンチャー企業の総務職、更にまだ管理部門の規模も小さいため経理業務のサポートもあり得るという求人案件で、たまたま自分のこれまでの経験と求人企業サイドの需要が合っていたのでしょう。加えてタイミングや相性もあったと思います、2回目の面接が終わるとその場で内定を告げられました。これまでの苦労が嘘のようにあっさりと内定を得ることができ、決まる時はこんなものなんだなと、なんだか拍子抜けするような感覚と、やっと再就職が決まって働くことができるという安堵が混じった不思議な感覚でした。

9.おわりに

今回無事内定を頂くことができたのは、何より辛抱強く案件を紹介し続けて頂いた担当の転職カウンセラー杉本様のお陰です。あの時(株)エリートネットワークの名前に躊躇して登録するのをためらっていたら未だに就職が決まっていなかったでしょう。次に手間暇かけて長文の体験記を書いてエリートネットワークのHPに載せてらっしゃる多くの転職者の方々のお陰です。(株)エリートネットワークに登録するきっかけを作っていただきましたし、転職活動が上手くいかなかった時に何度も勇気付けられました。この場を借りてお礼申し上げます。
また、私と同じような境遇で転職活動をされている方に少しでもご参考になればと考え、拙い体験記を書かせて頂きました。皆さまが良い転職先とめぐり合われることをお祈り申し上げます。

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