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監査法人から、事業会社の経理部への転職

監査法人から、事業会社の経理部への転職

No.426
  • 現職

    一部上場 インターネット・モバイル企業  経営企画本部 経理部

  • 前職

    一部上場 システムインテグレーター  法人営業
    大手監査法人 金融機関担当  法定監査

白川 統一 氏 31歳 / 男性

学歴:日本大学 経済学部 経済学科国際コース 卒
米国公認会計士
TOEIC 925点

【転職に至るまで】

ネットワーク系のシステムインテグレーターで営業を4年経験した後に退職し、留学経験を活かしてUSCPA合格後に前職の大手監査法人へ一度目の転職をしました。USCPAでの入所でしたので、監査法人に長期間在籍するつもりはなく、タイミングをみて事業会社に移る心積もりはしていました。入所より二年程度経過した頃には、入所時から参加していたプロジェクトが一応終了し区切りが良かったのと、第三者の立場の監査業務よりも、当事者であり裁量幅が大きく、責任を伴う事業会社の側に行きたい気持ちが強まっていました。そこで(株)エリートネットワーク社のカウンセリングを申し込みました。しかしその時点では実務経験が二年に満たなかったので、今後一年以内の活動開始を見据えた上で現状のマーケット情報収集しよう位の気持ちで、正直あまり本気ではなかったと思います。

【カウンセリング】

最初のカウンセリングを松井社長にご担当頂きました。送付していた職務経歴書や履歴書をもとに、今までしてきたこと、今後したいこと、その優先順位、制約条件、希望条件などを詳細に詰める作業を行いました。元々営業マンだった私は、USCPAを取得して監査法人に入ったものの会計や監査を一途に追いかける気はなく、一方で絶対こうなっていたい的な将来像も持っていませんでした。転職活動を始める上で、監査法人出身者はどういった風に事業会社からみられるのかも不明でした。したがってまず事業会社であること、英語を活用する機会や海外駐在などのチャンスがある国際性、財務安定性、給料は下がらなければOKなどと、幅広な希望をお伝えした上で色々と相談させて頂きました。

「監査法人出身者であればやはり経理職になるか?」「英語を活かすならばやはり外資か?」など、安直だったかもしれませんが、こういったことも聞き易くありがたかったです。前者については経理職だけでなく、私の経歴からは経営企画などのポジションもあり得ること、後者の海外赴任のチャンスを狙うならば外資よりむしろ海外展開する日本企業を狙うべきであることなど、経験と事実に裏打ちされたアドバイスを頂けた様に思います。

最終的に私の経歴と希望を総合的に考えて、業界や業種はこの時点では絞らずに、職種は経理もしくは経営企画のポジション、外資ではなく日本企業に応募する方針に決めました。また、活動のタイミングについても会計士が溢れている転職マーケットの現状や、30歳という年齢から考えると今すぐにでも活動を開始したほうがよいという結論に達し、私も納得しました。

カウンセリングは二時間程度だったと思います。私はこれまで数社の人材会社にお世話になりましたが、抜群に親身な印象を持ちました。カウンセリングの冒頭で、「転職を積極的にお勧めしない、安易に転職をしてにっちもさっちも行かなくなった人を多く知っている」と在職二年の私には耳の痛いことを言われたのですが、甘いことだけでなく求職者のために言うべきことは言うという姿勢を持たれていたのも好印象でした。

【転職活動 壱】

手始めは東証一部上場の中でも最大手の企業の経理ポジションに4〜5社応募しました。しかし、実務経験や履歴書の美しさ不足がたたり、書類選考結果は全く芳しくありませんでした。カウンセリング時に手始めは「東大医学部級」の企業に最初にチャレンジしてみても損はないくらいに言われていたので精神的ダメージはさほど受けませんでしたが、一方で現実を目の当たりにし、活動に対する意識が急激に高まったように思います。

「東大医学部」に門前払いされた後、応募企業についてはブランドでなく、いぶし銀企業に視野を広げることが必要とアドバイスを受け、いくつか経理ポジションを紹介頂きました。得意分野で世界トップシェアを握っているような優良企業でした。ですがあまり興味の持てない業種の企業を受ける気乗りしませんでしたので、有価証券報告書や企業HP等を調べて直感的に社風が自分に合いそうだと感じ、またIT系ということから私のバックグラウンドに通じるものがあったインターネット系会社の経理ポジションに絞って応募したところ、思いの外トントン拍子に選考は進み、この会社が最終的に内定先となりました。

【転職活動 弐】

内定先の会社は書類通過の後、別日程で4人の担当者と面接しました。松井社長からは有価証券報告書を最低10時間熟読し財務諸表上の重要数値は暗記、面接では明るくハキハキと受け答え、質問はいくつか用意しておく等のアドバイスは頂いていました。どれも基本的なことではあるものの、振り返ってみると勝負を分けかねない重要なものでした。数字はつい忘れてしまうので、入館する前に路上で再度暗記した後に面接に臨んでいたのですが最終面接で財務諸表の内容について問われましたので助かりました。また明るくハキハキするためには、それなりに準備が必要と思いました。

私は元営業マンでしたので、面接は不得手ではないのですが、それでも履歴書や経歴書に記した間違いなく聞かれるであろうポイントについては、自分なりの思いや考えたことを淀みなく自信満々に答えられるように練習しました。私の場合は、何故営業マンから会計士だったのか?何故USCPAなのか?何故監査法人から事業会社なのか?などのポイントですが、想定問答ノートに作成し骨子は丸暗記し暗誦しました。

また、「東大医学部」後は、応募を一社づつに絞っていましたが、この方法は感情移入し易くまた準備も集中し易かったです。後からよりいいと思える企業が出てきて、選考スケジュールがあわなくなる危険もあるにはありましたが、転職の根底はやはり縁だと私の場合は割り切っていました。アドバイスと準備の甲斐あって、面接は全体的に気持ちよく行え好評価を頂戴できたものと考えています。

【最後に】

この文章を呼んでいる方は恐らく転職を志しておられると思います。人生のかかった活動ですので緊張の連続ですが、(株)エリートネットワーク社はそれを成功裏に乗り切るためのパートナーとして充分に信頼に足る会社だと思います。これを書く際、他の転職者の体験記もいくつか読みましたがほぼ同意できるものでしたし、振り返ってみれば私が(株)エリートネットワーク社にコンタクトしたのも、新聞広告で会社の存在を知り、Webの体験記を読んで好印象を持ったからでした。是非信じて頑張って頂ければと思います。最後になりますが、(株)エリートネットワーク社の松井社長には大変お世話になりました。ありがとうございました。

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