本日現在:1196 転職体験記
No.413

失敗した転職先からの脱出に成功

前職
コンテンツサービス会社  事業部長候補
現職
一部上場 大手介護事業会社  本社事業部長
小林 剛 氏 / 40歳
大阪大学 人間科学学部 卒  TOEIC 720点

転職の失敗から再度の転職へ

私は2009年の7月に前の会社に入社しました。日本中にコンテンツ系サービスを展開している企業です。この会社(以降『ダメ会社』と表記します(笑))への転職が大失敗で、次の会社を探す中で(株)エリートネットワークさんと出会い、首尾よく脱出することができました。
今回の再転職の成功を語る前に、ダメ会社について少しご紹介したいと思います。こんな事例はめったにないと思いますので・・・・・(笑)

『ダメ会社』への転職経緯

『ダメ会社』はコンテンツサービス事業等を中核にする、非常に広範な事業領域を持った企業グループです。創業社長が亡くなってからジュニアが後を継ぎ、一気に事業領域を拡大しました。
当時『ダメ会社』は、ジュニアが新たに始めた事業がことごとく不振に陥っていて、その原因を、優秀な事業経営者がいないからだと考えていました。『ダメ会社』は営業会社ですから、飛び込み営業からたたき上げてきた営業のスペシャリストはいくらでもいるのですが、営業以外の領域も包括的に見れて、事業経営が自律的にできる人間は誰もいない状態でした。

一方私は大手電機メーカーを出発点にし、損益責任を負う立場でマーケティング系の職歴を重ねて来ました。『ダメ会社』に入る前はプロ野球会社で、ある事業本部の責任者として赤字事業を黒字化するなど、事業経営者としての実績も積み重ねていました。当然次のキャリアでも事業経営を担当し、近い将来ボードメンバーになることを狙っていました。
そんな私の狙いと『ダメ会社』の思惑がぴったり一致し、採用はとんとん拍子で進みました。社外取締役、2人の常務執行役員の面接を経てジュニアにも会い、高い評価を得ることができたため入社を決意しました。
入社は2009年7月1日付け。私がどこの事業領域を担当するかは、9月1日付けの組織変更で反映するため、入社時点では社長室へ仮配属されるとのことでした。

『あれ、今日だったっけ?』

入社当日、あらかじめ指示された時刻に出社しました。人事担当の常務執行役員を訪ねると、『あれっ、今日だったっけ?』との第一声。どうやら私が来ること自体を失念していて、机もPCも何も用意していなかったようです。それから社長室長とごにょごにょ相談をしていましたが、その結果、配属は社長室だが、社長室の中には席を置けないとのこと。当時社長室はノンコア事業の切り離し作業をやっていて、コンフィデンシャル案件が多かった為、私には同席させられないという結論になったようです。結局、人事部と総務部の間にあった空き席に座ることになりました。

配属未定のまま1年経過

入社してからずっとやることもなかったのですが、9月1日になれば自分が経営することになるであろう事業部に配属されるから今のうちに遊んでおこう(笑)・・・・・なんてタカをくくっていました。ところが、9月になっても何も音沙汰がありません。上司の社長室長(当時は常務執行役員)に何度もお願いに行って、早期配属を求めましたが埒が明きません。そのうちに、『配属の決定は社長補佐がやるから、そっちに言ってくれ』と匙を投げられました。
当時、子会社の社長をやっていた方が親会社に入ってきて社長補佐を名乗り、社長に代わってすべてを切り盛りする立場になっていましたので、そちらに掛け合いましたが、やはりダメ。この方に配属をお願いすると調子よく、『わかりました。では11月16日付けでXX事業部に配属をします』と言ってもらえたのですが、その日が来ると何も起こらない・・・・・そんなことが何度もありました。

そうしているうちに、私を採用した役員連中が次々に姿を消し始めました。面接をしたうちの一人である社長室長は、直属の上司であったにも拘らず、私が知らないうちに退社していました(笑)。やはり面接官の一人であった人事担当の役員(今日だったっけ?の発言の人)は人事担当からはずれ、メールで早期配属のプッシュをすると、『こんなことになってしまって申し訳ありません』と返信をよこしたまま何もしてくれません。謝まらんでもええから仕事くれ(笑)グループ会社の1社である会社の社長も私の採用に噛んでいたのですが、こちらは会社ごと外部に売却されてしまいました。最後に残ったジュニアは、秘書にアポを入れても会ってくれません。もう笑うしかありません。

入社初日に『今日だったっけ?』と言われた時から悪い予感はしていましたが、この年齢で(40歳)でジョブホッパーになりたくないという思いから退職を思いとどまっていました。もう限界です。入社して事業経営者になるどころか、仕事も役割も仲間も失ってしまいました。入社して即窓際族になったかのようです。この状況を人に話せば短期間の転職も理解してくれるだろうと思い、ようやく再転職活動に取り掛かりました。ダメ会社に入ってから半年間が経過していました。結局2010年7月末で退職するまでの1年ちょっとの間、私には何も役割が与えられないままでした。

キャベツの理論

再転職活動の開始後、あるエージェントさんにお会いしました。
私のレジュメを読んだ上で、苦境を理解してくれ、印象に残ることを言ってくれました。

『どんなにひどい状況でも、次の会社が決まるまで絶対にやめちゃだめですよ。僕はキャベツの理論と呼んでいるんですけどね・・・』

と彼は言います。キャベツの理論と呼ぶ訳を質問すると、

『キャベツは収穫した直後はみずみずしくても、根を切られているとだんだんしなびて行きます。それと一緒で、先に辞めてしまうとだんだん元気がなくなっていって、最後には鬱病のような症状になってしまいます。気持ちに余裕がないと、次の会社の選択をまた間違ってしまいますよ。』

ということでした。その言葉をありがたく頂戴し、ダメ会社から給料をもらったままで、じっくり時間をかけて再転職先を探すことにしました。『ダメ会社』は幸いなことにダメな会社だったので(笑)、私に仕事や役割を課すことなく高額なギャラを払い続けてくれました。

再転職活動の方向性

再転職活動を始めて程なく、(株)エリートネットワークさんと出会いました。
レジュメを送付してから数日後、ご担当の転職カウンセラーの高橋さんからメールを頂き、転職に際しての私の方針を尋ねられました。すなわち、『?やりたい事&こだわりたい事は何か?』 『?逆に、避けたい事は何か?』との問いでした。
ダメ会社に入った時から一貫して事業責任者を志向していましたので、?に対しては、『営業や管理など、特定機能だけを担当するのではなく、事業領域をまるごと、垂直的に担当させて頂けるような職務』、『企業規模が小さい場合は、トップマネジメントの直下で事業を切り盛りするCOO的な職務』と回答致しました。?に対しては、『給料にこだわって大企業の機能別組織を担当することは避けたい』と回答しました。
私にとっては面白くてのめり込むことができる仕事が第一であり、年収は二の次であるという方向性です。

そのような方向性に従って、(株)エリートさんからいくつかの案件をご紹介頂きました。エリートさんの片棒を担ぐ訳ではありませんが、エリートさんは他社にない案件を多数抱えている会社さんだと思います。他社が1社紹介してくれるところを、エリートさんだったら2〜3社紹介してもらえる感じでしょうか。
そうしてご紹介頂いた中に、後に再転職先となる企業が含まれていました。

家庭の事情が縁になり職業に

もともと私は電機メーカーに長く勤めていましたが、辞める直接的な原因になったのは、家族の介護をする必要があったからです。東京でのキャリアを捨てて地元にUターンしたのです。

そんな私のバックグラウンドを理解して、エリートさんは介護事業を営む企業を紹介してくれました。その企業はもともと外食事業が創業事業で、最近になって介護事業に参入したのです。外食産業からの参入ですから介護経験のある人材自体が稀ですし、外食の店長経験者は多数いるものの、いわゆる本部機能を担える人材が枯渇しているようでした。
私自身もサービス業への転進は最初から視野に入っていました。メーカー出身ではありますが、中長期的に見た場合、日本の相対的地位は下がる一方です。今後成長余地のある産業はサービス業だとの思いがありましたので、エリートさんには、『転職する対象の業界は、サービス業も含めて、間口を広く取りたい』との意向を伝えていました。その結果、企業側と私の思惑が一致して、入社の運びとなりました。

介護という家庭の事情から転職した私ですが、介護事業の経営に参画することになったのも何かの縁だと思います。今後は再就職先を1000億円レベルの企業に育てていくことが私の目標です。

会社は頭から腐る

ダメ会社で経験したことを今振り返ると、今後のキャリアのヒントになることが多く含まれていたなと思います。私は、電機メーカー時代・プロ野球球団時代の2度にわたって不振事業の建て直しに成功した経験があります。その成功体験から、『傾いた事業でもなんとか立て直せる』と思ってダメ会社に入りました。ところが、入ってみて気づいたのですが、会社は頭から腐るものであり、頭が腐ってしまうと手の施しようがないのです。
転職に際して、企業規模とか福利厚生だとか、色いろな条件面を考慮するのはもちろんですが、トップマネジメントがちゃんとした理念を持って経営に当たっているかというところを最重点に見て行ったほうが良いのではないかと思います。

また不幸にして私と同じような失敗をしたとしても、大丈夫です。ちゃんとどこかに行き先はありますし、次の行き先を探している間はストレス耐性の強化ができると思います(笑)。粘り強く転職活動を頑張って下さい!

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