本日現在1555
/ バックナンバーも全て読めます

派遣会社での法人営業から、未経験人事へ

派遣会社での法人営業から、未経験人事へ

No.292
  • 現職

    一部上場 アイ・ティー・シーネットワーク株式会社
    人事部

  • 前職

    株式上場 人材ビジネス会社
    アウトソーシング事業

    大手人材派遣会社
    法人営業

新波 恒尚 氏 28歳 / 男性

学歴:上智大学 理工学部 機械工学科 卒

未経験で人事採用担当に転職できるとは思ってもいませんでした。


大学は理系出身で留年もしており、また今までの職歴に関しては20歳代で2社、かつそれぞれは1年強の就業歴です。よって社会人経験は2年半。ハンデが多々ある中だったので夢のまた夢といった感じでしたが、知人の紹介で(株)エリートネットワーク社の門を叩きました。
さて、私のプロフィール・経歴をお話します。高校を卒業後、大学は理工学部に入学し、OR系システム開発を専攻しており、その設計からプログラミングを行っておりましたが、卒業研究・就職活動もうまくいかず、結局は大学を8年間かけて卒業しました。
卒業研究を進めている段階でエンジニアとしてのスキルや才能が自分には不足していると認識していたため、第一希望として、エンジニアを企業に派遣・斡旋する人材系の仕事に就こうと考え、就職活動を進めて参りました。


最初に就職したのは、大手人材斡旋会社(当時はいちベンチャー企業)です。求人者と求職者(とりわけエンジニア)の橋渡し的な役割を果たしたいと希望して入社を決めたわけですが、実際の業務はアウトソーサーの一員として客先常駐でのWEBを媒体としたISPでの営業職でした。
私が入社した会社は企業買収などでどんどん規模が大きくなっていく段階だったので、先々は希望職種に社内異動できるチャンスもあるだろうと考えていましたが、上司に言われたのが、派遣や斡旋の営業職になるには、少なくとも5年はかかるし、アウトソーサーだから簡単に異動ができるわけではない、との事で、退職を決意しました。1年半の在籍でした。


次に就職したのは、リクルートGr.の人材派遣会社です。学生の頃から希望していた職種にようやく就け、非常にやり甲斐のある仕事でした。しかしながら、毎月の高い目標数字、月の休日が実質4、5日。休日・時間帯に関わらず携帯電話に派遣スタッフからの連絡が入り、その対応。妻と1歳の息子がいる私にとっては体力的にも精神的にも厳しく、潰れてしまう環境でした。そんな中仕事をしていましたが、この会社では、自分が本当にやりたい事を気づかせてくれたので、感謝しております。
派遣の営業職は、2つの目標があります。一つは新規の派遣スタッフを導入させる事。もう一つは就業中のスタッフを継続させる事。クライアントとの折衝もさることながら、派遣スタッフの稼動管理や悩み相談も仕事の一環です。派遣スタッフの今後のキャリアプランを本人と一緒になって考える事もありました。目標数字を追いかける営業としては致命的だったかもしれませんが、新規スタッフの導入よりも、就業しているスタッフの対応をしている方が自分に向いていると感じ、注力していました。激務を続けていく事が厳しく、また働いているスタッフや社員の方に対するフォローをしたいという希望が生まれたため、企業の中で人事の仕事に就きたいと考え、転職を考え始めました。

20歳代後半で、人事未経験、職歴にもハンデあり。そんな私でも受け入れて頂ける企業があれば、年収ダウンでも転職する強い決意を持っていました。また、幸いにも家族は同意してくれており、必ず転職を成功させなければなりません。次の転職では、しっかりと腰を据えて定年まで働ける自分に合った企業風土であり、人事担当として業務を任せて頂けるという、わがまま言いたい放題の私でしたが、松井社長が直々に担当して下さり、自分でも把握できていなかった私の心の根底を察して頂き、素晴らしい企業を紹介して下さいました。
書類選考を通過した連絡を頂いた時は、信じられないというのが正直な感想でした。一次面接は、松井社長にご指示頂いた通り、ありのままの自分で臨みました。大学での留年から転職の理由、年収ダウンも想定内である事など、謙虚に、また全て正直に担当者様にお話しをしたところ、その正直さを買って頂き無事に一次面接を通過。
二次面接では、役員の方々との面接でしたが、そこでも素の自分を紹介し、その後は役員の方と大学が一緒だったという事もあり、少し談笑もあったものの厳しいお話(社会経験が浅いので、)も頂戴していたので、やはり内定は厳しいと考えておりましたが、幸いにも内定をもらいました。
先日、配属先の課の方々とランチをご一緒するまで、正直、内定をもらえた事が半信半疑でした。松井社長と先方の担当者様のご配慮もあり、入社前にも拘らず、ランチミーティングの場を設けて下さり、感激しました。


私のような境遇の方で人事部門に転職を考えている方々は、たくさんいらっしゃると思います。人事未経験だから、どうせ転職は無理だろう。まずは社労士などの資格を取得してから転職を進めていこう。このように考えている方々がほとんどだと思います。私もそう考えていました。しかしながら、それは遠回りをしていることなんだと今回の転職で改めて実感しました。未経験でも採用枠はあるんです。まずは自分の置かれている環境をしっかり考え、転職に踏み切っても問題がなければ、すぐに行動を起こすべきです。タイミングを逃してしまうと、そこで終わりです。資格取得などは後からついてくるものだと思います。
このような乱筆乱文な文章で恐縮ですが、未経験で人事部門への転職を考えている方が、新たな一歩を踏み出すきっかけになってもらえると非常に嬉しく思います。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら