金融業界未経験でも、SEからファンドマネジャーへ

No.233
  • 現職

    三井住友アセットマネジメント株式会社
    債券ファンドマネージャー

  • 前職

    東証一部上場 日本電気株式会社
    システムエンジニア

滝川 良介 氏 27歳 / 男性

学歴:東京工業大学 大学院 経営工学専攻 卒

簡単な自身の経歴の紹介

私は大学時代、東京工業大学大学院の経営工学専攻で、数学や統計などを用いた最適化を学んでいました。2004年3月に卒業し、同年4月に日本電気株式会社に入社し、第二金融システム事業部に配属されました。
私はシステムエンジニアとして、主に農協関連のシステム構築に携わってきました。主な仕事としては、ネットワーク設計、DB設計、プロジェクト全体の管理等を行っていました。

転職に至るまでの背景と今後のキャリアに対しての希望

私は理系分野が得意で、中でも数学や統計学に対しての自信を持っていました。しかし、前職ではこういった自分自身の得意分野が生かせないと実感していました。実際に転職活動を始める半年前くらいになりますが、大学時代の研究室の同期と飲む機会があり、彼らの話を聞くと、金融業界の最先端で数学や統計を生かして活躍しているとのことでした。私も大学時代の同期達に負けてはいられないと感じたのがきっかけで、金融業界で自分の得意分野が生かせる仕事を見つけようと思いました。人材会社の方に聞いたり、インターネットで調べたりして、数学や統計を使った資産運用をするファンドマネージャという職種が自分に一番合っていて、一番やりたい仕事だと感じました。
今後のキャリアについてですが、3年間のシステムエンジニアの経験は、金融業界で働いている人にはない強みになると思っています。新しい会社に入社してすぐは、分からないことだらけで、周りに聞くことばかりになりますが、5年、10年後にはシステムやIT全般に強いファンドマネージャを目指していきたいと思います。

実際の転職活動開始から内定に至るまでのプロセスと、面接を受けて感じたこと、工夫したこと、事前に準備して有効的だったこと

初めてエントリーしたのが、2006年12月のはじめで、内定が出たのが12月の終わりというたったの1ヶ月の転職活動でした。クオンツ運用の職種を募集しているところを中心にエントリーして、実際に面接を受けにいったのは5社でした。
面接では、面接官の様子からなんとなくではありますが、社風のようなものを感じ取ることができました。自分に合わない社風のところは、面接官も私が自社の社風に合わないことを感じ取ったせいか、その面接は不合格になっているケースが多かったです。
工夫したことは、面接の前にできるだけの情報を集めたことです。金融業界について未経験の私は、こんな基礎的なこともわからないのかと思われるくらい金融業界に対して無知でした。周りにどう思われても構わない気持ちで人材紹介会社のカウンセラーの方や、金融業界にいる大学時代の同期に質問をして、基礎的なことを教えてもらいました。

最後に、私のようなキャリアの若手(理系のシステムエンジニア バックグランドの方)へのメッセージ

人にもよりますが、会社で働くということは、この先何十年という非常に長い年月になります。その長い年月を自分に適していない仕事をしているのは、本人的にも会社的にも損失で、生産性の悪いことだと思います。
また、業界が変わる転職というのは、今まで積んできたキャリアが生かせないと思われがちですが、私は逆だと思います。別の業界でしか知りえない知識を持っていることは強みと言えます。ただ、基本的は実際に働いている業界の知識を持っていることが前提なので、新しい業界でできるだけ早く周りに追いつくことは必須だとは思います。

現状の仕事が、自分にとって適した仕事であるかどうかは自分自身でも判断が難しいと思います。色々な職種の人と話したり、他業種の企業のホームページ等で調べたりして、現状の仕事が自分に最も適しているのか、他業界にそれ以上の職種があるかどうか考えてみては如何でしょうか。そして、現状の仕事以上のものが見つかれば、転職活動にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

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