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東京大学大学院の研究員、ITハードウェア保守サービスのベンダー企業 営業部門へ転身

東京大学大学院の研究員、ITハードウェア保守サービスのベンダー企業 営業部門へ転身

No.1554
  • 現職

    【ITハードウェア保守サービスのベンダー企業】
    営業部門 営業担当

  • 前職

    【国立大学法人 東京大学】
    東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 研究員

髙坂 英臣 氏 28歳 / 男性

学歴:埼玉県立 川越高等学校 卒
東京大学 工学部 マテリアル工学科 卒
東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 退学
TOEIC 880点
川越高校 軟式テニス部 OB

① 筆者の経歴概要

私は28歳にして学部卒、一般企業での就業経験なしという状態から(株)エリートネットワークを活用して転職活動を開始しました。

私の経歴を掘り下げますと、東京大学に現役合格、理系で入学しストレートで学部を卒業。同大学院に進学してからメンタル面で体調を崩し、1年間留年の後、3年目の冬に自主退学。
メンタル不調をその後も引きずり約1年間のニート生活の後、通っていた大学院の研究室にて27歳になる年の春から研究補佐員としてアルバイトを開始。
2年弱の研究員としての生活(社会復帰に向けた助走期間)を経てメンタル不調を快復させることが出来、自信が持てたことから転職活動を開始しました。

私のような転職例は非常に稀有なパターンとのことでしたので、同じような境遇にいる方が勇気を持つための参考になればと思い、転職体験記という形でまとめさせて頂きます。

② 転職エージェントの利用

私はエリートネットワークの他に1社、大手の転職エージェントに登録しました。
結果的にエリートネットワークで紹介して頂いた求人案件で内定を頂くことが出来たのですが、最初のヒアリング面談や書類選考のための書類作成、求人案件など複数のエージェントを比較することで気づく部分も多く、自分に合った担当カウンセラーにヒットする確率を上げるという意味でも複数社を利用して良かったと思っています。

③ 最初の面談

転職エージェントに登録すると、基本的には状況確認のためのヒアリング面談を実施し、転職活動の大まかなスケジュール説明、エージェント側からの求人案件提案・履歴書等の書類作成などの流れで進んでいきます。
大手のエージェントの場合、たくさんの求職者を捌くために1時間など限られた時間内で面談を行うので、自分の考えや状態を正しく理解してもらい、その後の活動に反映させるには時間が短く、機械的なコミュニケーションになることも多いです。

その点エリートネットワークでは、最初の面談を重視しており、対面形式の面談で自分のこれまでの歩みや考え方の推移、現状をどう思っていて今後どうして行きたいかなど、転職活動における前提を丁寧に掘り下げて共有したため、担当カウンセラーが自分に関心を持っていることがわかり、安心して活動を進めることが出来ました。

私の具体例で言うと、7年程大学の研究室に所属していたのですが、ビジネスをすることに興味があり、総合職ポテンシャル採用として、今までと違う方向性でも活躍出来ると考える自分なりの根拠をアバウトながら伝えました。
ご担当頂いた転職カウンセラーの久井さんと役員の高橋さんからは、一般的な転職活動に比べ前例がほとんどないため難しいものになるだろうとのコメントと共に、それでもお力添えしましょうと言って頂けたことで、余計なプライドを捨てて転職活動をしようと覚悟を決めました。

④ 書類作成

学生時代に新卒採用での就職活動経験がなかったため、履歴書・職務経歴書の作成は初めてでした。
何を書くのが適切かわからず、各エージェントのフォーマットを参考に書けそうな内容から随時記入、担当カウンセラーに都度チェックして頂き、各エージェント合わせて計10回程推敲して頂きました。
(書類作成は1日あたり15分~1時間程度。提出版の完成まで2週間程)
担当カウンセラー毎にご指摘頂く箇所は違いますし、改善のためのアドバイスの仕方も異なります。

また、自分の経験や当時の考え方の推移、思い通りに進んだことや全然うまくいかなかったことなど、書類作成開始時には何となくでしか言葉に出来なかったことも、推敲を重ねながら振り返っていくことでかなり具体的に言葉にすることが出来ました。
これは、その後の面接における自己表現の際や転職先を意思決定する際など、転職活動全般において盤石な土台になっていたと思います。

⑤ 求人選択・書類選考

最初の面談を通して今後のキャリアプランなどを共有した後は、具体的な求人案件ベースで書類選考を受ける企業を絞っていくことになります。
この段階でのキャリアイメージとしては、「思考力やディスカッション能力の高さを活かしてビジネスの意思決定に携わりたい」程度のもので、具体的な業種や職種に対する希望は定まっていませんでした。
これを基に久井さんが求人案件をリストアップして下さり、IT、シンクタンク、メーカー、教育機関、エンタメ、金融、医療など様々な業種の企業計40社程を提示して頂きました。
書類を企業ごとに書き分ける必要がなく、自分に合う企業がわからなかったので、まずは全ての求人に応募し、書類が通過した場合に企業勉強と面接を踏まえて最終的な転職先を考えることにしました。

余談ですが、リストアップされた求人に目を通した時に落胆した気持ちがあったことは否めません。
エリートネットワークのWEBページには三菱商事など誰でも知っているような有名企業が多数掲載されており、提示頂くリストもこれらの企業名で埋め尽くされているものと期待していたからです。
実際に頂いたリストでは聞いたことのある企業名が半数程、その他は知らない企業であり、有名商社やMBBのような戦略コンサルの名前はありませんでした。

⑥ 面接準備に関して

書類提出から1週間程経ってから、書類選考の結果が出始めました。
最初に面接の機会を頂いたのは今回転職を決めたITベンダー企業だったのですが、書類通過の連絡を受けてから初めて企業のWEBページを拝見し、企業勉強を開始しました。
ファーストインプレッションとしては馴染みのないニッチなビジネスをしている会社だと感じたのですが、専門用語を含め知らない知識を補填し、その会社の置かれている状況を調べられる範囲で整理した結果、ブルーオーシャンで今後業界のトップになる可能性を秘めた興味深いビジネスをしていることに気づき、強く興味を持ちました。

企業勉強の際にはWEB検索など自分で調査する他に、エリートネットワーク内でその企業を担当している方が企業説明など若干の秘蔵情報も含めつつ行ってくれました。また、面接の準備として想定問答集などの作成も手伝って下さりました。
私は新卒採用での面接経験・準備経験が皆無に近かったのでこの部分の不安が大きかったのですが、必要なサポートをタイムリーに頂けたことで、面接や準備過程ですべきことを明確にイメージすることが出来、自信を持って面接に臨むことが出来ました。

実際の面接に関してですが、私は書類を通過した4社の内、企業勉強を通して興味を抱いた2社(各社2回ずつの計4回)のみ面接を受けました。
一方はITベンダー企業、もう一方はIT寄りの証券会社でしたが、どちらの面接もフランクな面談という印象を受けました。
想定問答集を基にてきぱきと回答するような面接をイメージし準備していましたが、結果的には所謂逆質問ベースで面接が進行していたので自分としては非常にリラックスして対話が出来てラッキーでした。
また、準備の甲斐もあってか全ての面接をパスすることが出来ました。

⑦ 面接過程での気づきなど

新卒での就活を経験しなかった私にとって、企業勉強や面接は初めての経験であり、今まで知らなかった業界や企業の内側を探る非常に有意義な時間でした。
もともと経営方面に興味があったので、最初はなんとなく、聞いたことのある商社や戦略コンサルに惹かれていました。

しかしながら、初めて耳にした企業でも調査して内情を掘り下げることで、有名企業に負けない、あるいは上回る程の魅力を持っていることに気付きました。
もちろん、企業勉強を進めることで全然興味を持てなくなった企業も半数近くありましたが、「なんとなく良さそう」あるいは「なんとなく嫌」といった先入観を「この要素がこれくらい魅力的で、この要素はこのくらい興味が沸かない」など具体的な自分の意見に昇華させることが出来たことでキャリアイメージが強固なものに変わり、企業選びや面接中の対話、更には自己アピールにも迷いが無くなりました。

また、転職活動開始時には、東大卒ではあるもののメンタルダウンの経験や自分の年齢、経歴にブランクがあることなど自信が持てずにいましたが、面接を通して各社の人事部長や社長のリアクションと表情から、非常に高い評価を頂けていることがわかり、「経歴に傷がついていてもこれだけ高い評価をもらえるのか」とかなりの自信がつきました。

⑧ サポートしてくださった方々

エリートネットワークでは以下の御三方に非常に手厚くサポートして頂きました。

●久井さん:担当カウンセラー
私と同学年で転職を経てキャリア三年目のカウンセラーさん。まさかの共通の知人がいました。
レアケースの自分の転職活動をベテランではない同学年の方が担当するということで最初は不安がありました。
しかし、面談やメールでの連絡を重ねるにつれ、表情や会話内容、メールへのレスポンスの仕方などから久井さんの非常に誠実でマンパワーにあふれる人柄を理解出来、最初の面接を迎える頃には十分な信頼関係をもって安心して活動することが出来ていました。
転職活動全体として、ここまで充実したものになったのは久井さんの人柄と尽力が不可欠でした。心から感謝しています。

●堀さん:企業勉強のサポート
面接を受けた2社とも堀さんの担当企業であり、企業勉強としてオンライン面談を計4回程組んで頂きました。
話し方が非常に理路整然としており、会話のテンポが良く、またこちらが意地悪な質問をぶつけた時も、わからないことや企業秘密で伝えることが出来ない点も含めご自身の知識や考えを伝えて下さりました。
担当企業に対する理解が深く、2歳下の方とは思えない程頼もしい存在でした。堀さんとの面談を通して自分の企業勉強に対するゴールも明確になり、効率よく面接準備が出来ました。ありがとうございました。

●高橋さん:会社役員として久井さんをサポート
創業メンバーであり役員の高橋さんとは、初回面談と転職先を決定する最終面談の2回面談させて頂きました。
これまで数々の求職者および各業界のビジネスマンや経営者を見て来られた方であり、高橋さんの振る舞いや表情、発言、人を判断する感覚は非常に洗練されたものに感じました。
私の力量では本来聞きたかったことなどをうまく質問しきれなかったのですが、高橋さんとの会話の中で自分の持っていた仮説が後押しされ、将来に対して、あるいは自分に対して前向きになるエネルギーを頂きました。
未熟者の私ですが、ご指導頂きありがとうございました。

その他、友人や家族、同時進行で利用していた転職エージェントの方など多くの方から力を貸して頂きました。併せてお礼申し上げます。

⑨ 最後に

転職活動を開始した当時、私は自分のネガティブな経験のためにハッキリとした自信は持てずにいました。
前例の少ないケースの転職活動が上手くいった要因を振り返ると、

・自分の目的が具体的になっていたこと
・目的に合うキャリアを先入観を捨てて模索したこと
・企業勉強や面接の際に企業側のニーズをよく理解出来たこと

が挙げられます。最初の面談時は厳しい転職活動になるかもしれないと忠告も受けましたが、本人の決意が固ければ何とかなるのかもしれません。
自分のケースが転職活動に自信を持てていない方の励みになることを願っています。頑張って下さい!

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