「優れたエージェント」 の条件とは ???

No.224
  • 現職

    一部上場 製薬メーカー  経理部

  • 前職

    一部上場 エレクトロニクスメーカー  財務部

柳田 幹二 氏 36歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学 経済学部 経済学科卒

転職活動をスムースに進めるためには、以下の2点を守らなくてはならない。特に30代後半で管理系職種を希望するビジネスマンの場合は、なおさらだ。

①自分の経験、専門性を高く売り込むこと
②企業側の求人ニーズを詳細に、かつ的確に捉えること

これらの2点はどちらも欠けてはいけない。そしてこの2点はコインの裏表であり、決して乖離していてはいけない。考えてみると当然のことではあるが、これが中々出来ないものである。

①について言えば、自分を売り込む術、ノウハウが案外分かっていない。例えば、持っている資格を全部述べても、全く評価されない場合がある。強調する職務経験が、実はピンボケしていることも多い。ではなぜこうなるのか?理由は簡単である。「企業側の求人の背景が分かっていないから」である。つまり、②が分からないから的確な活動が出来ないのだ。しかし個人で②を把握するのは至難の業である。各企業のホームページ上に掲示されている求人情報を読んでも、万人向けの、公平かつ当たり障りの無い情報しか入手できない。もちろん、求人の本当の背景(理由)や、欲しい人物像や年齢、キャリア、専門性などは絶対に分からないのである。

実際にこれら2点を押さえることができれば、かなりの勝算が見込まれるのだが、分からないから勝手に推測で動くのが大方の転職初心者である。もちろん、私もそうだった。そして暫くして全く勝ち目が無いことに気付き、別の方策を探すか、思案に暮れるのだ。

そこで、私の拙い経験から言える事は、就職希望先を延々と調査する前に、「優れたエージェントを探すことが絶対的に必要だ」ということだ。優れたエージェントなしでは、30代後半のビジネスマンのスムースかつポジティブな転職はあり得ない。

しかしながら、優れたエージェントを探すのは結構大変である。世の中には、数多くの人材紹介会社が存在しており、大量の宣伝広告が流れており、企業規模の大小や得意業種などもマチマチである。この中から自分に合った「優れたエージェント」を探すわけだが、優れたエージェントは、前述の①②の2点はもちろん、以下の3点も満たしていなくてはならないため、中々めぐり会うのが難しい。

③適正人数の求職者を担当しており、すぐに連絡がつく
④約束を守る
⑤数多くの企業人事部及び採用部門と、直接のネットワークがある

これら3点はとても重要なファクターである。しかしながら、大抵の人材紹介会社では、ひとりの担当者(カウンセラー)が、毎日かなりの数の求職者に対して登録を実施し、求職者と面接を実施している。正直なところ、求職者一人ひとりの適性を完全に把握しているとは思えないし、的を射た求人情報を紹介するのは困難である。また、諸般の連絡が遅かったり、大量の求人票を送ってきてそれっきりだったり、求人票の中身について問い合わせても要領を得ない返答が来たり、担当企業について正確に理解していなかったりと、決して「優れた」と言えないエージェントが実に多いのが現実なのである。条件が厳しい30代後半のビジネスマンが、このようなエージェントに登録していても、100戦全敗になるのがオチである。

私は転職活動の出だしで多少の遠回りはしたものの、ひょんなことから(株)エリートネットワークの存在を知り、ホームページの記載記事を印刷して、隅から隅まで熟読した。そして全てを託すことを決心して銀座の本社を訪ねた。そして3時間にも渡って転職活動の現実や、開始のタイミング、企業選択の視点などについて指導頂き、その後の2度目の面談で様々な業界の優良企業数社のご紹介を経た後、およそ1ヵ月半後に最良の(理想的な)企業への就職が実現した。

今回、私は転職活動をするにあたって、「どのような転職がしたいのか」を明確にすることに多くの時間を割いた。実は最初に(株)エリートネットワークを訪問した際に、転職の開始時期が早過ぎると忠告され、2ヵ月後に再度出直すことになった。その間、この点を徹底的に考え抜いたのである。

就職観がぶれると絶対に納得のいく良い就職は出来ない。よって、自分を見つめ直し、さらに本格的な活動開始後もエージェントともディスカスしながら、徹底的にこの点を考え抜いた。そして、「社会に貢献でき、かつ、自己成長が実現できる会社」を理想とすることとした。今までの経験や専門知識を活かすことで当該企業の経営理念の実現に尽力し、社会貢献と自己実現を達成したいと考えたのである。そこで、私は企業選択において以下の3点にこだわった。

①老舗の日系企業である
②収益面、財務面で極めて健全である(強みがある)
③自分の本当にやりたい職種がある

①の点は私の大きなこだわりであった。なぜなら、歴史のある企業は社会に貢献しながら常に自己革新を行なって時代を生き抜いてきており、自分が大きく成長する上でも、その「企業力」に学ぶべき点が多いと思ったからだ。そして日系企業において世界と戦いたいと思ったため、「日系」にもこだわった。また、私は社会や人々の暮らしに貢献できる、影響力のある企業に就職したいと考えたため、②の収益面、財務面の充実にも強くこだわった。財務諸表は企業活動の歴史と未来への展望を映しており、競争優位の証であり、企業力の源泉である。そして最後に、当然のことながら、「やりたい職種があるかどうか」に強くこだわった。

幸運なことに、(株)エリートネットワークはこれらの私のこだわりを見事に満たす企業を紹介してくれた。そして企業との2〜3回の面談の中で、就職に当たっての疑問点を全て払拭し、中身の濃い就職活動を行なうことができた。

(株)エリートネットワークは、既に述べた5つの「優れたエージェント」のための条件全てを満たす、極めて稀なエージェントである。聞けば、企業にも求職者にも一定の条件を付し、それを満たす場合に限って紹介サービスを提供すると言う。言わば、プロの目でマッチングをしてくれるわけである。当然、その目は厳しい。場合によっては目の覚めるような忠告、注意も頂くし、就業可能性の有無についてもストレートに断言頂く。そこには曖昧さはなく、真剣勝負である。

私の場合、この曖昧さを排した助言、忠告が合っていたため、だからこそ短距離で自分にマッチした企業選択が実現できたと思っている。この点は、他の数多くの人材紹介会社との顕著な差別化ポイントである。是非、迷ったら(株)エリートネットワークのドアを叩いて欲しい。きっと、転職活動に当たって得るものがあるはずだ。ただし、甘い考えは最初に排除しなくてはいけない。

以上で述べた、転職スタート時の多少の社会勉強と、(株)エリートネットワークでの本格的な転職活動は、企業を見る目、そして仕事に対する考え方、人生やキャリアに対する考え方に対し、非常にポジティブな影響があったと思っている。これを糧に、今後の新天地での活躍を誓いたいと思う。

末筆ながら、お世話になった皆様に厚く御礼を申し上げます。

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