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28歳、資格取得を断念してからの再・就職活動

28歳、資格取得を断念してからの再・就職活動

No.218
  • 現職

    一部上場 大手損害保険会社 内部統制担当

  • 前職

    一部上場 総合電気メーカー 知的財産部

神田 和也 氏 28歳 / 男性

学歴:東京理科大学 理工学部 経営工学科卒

はじめに

今回、体験記のお話を頂いた際、正直、自分の体験記を書こうか迷いましたが、自分のケースが稀ということをお聞きし、また実際、似た様な体験記が多いと感じていたため、少しでも自分と同じような方の参考になればと思い、今回書く決意を致しました。
従って、文面が通常の体験記と異なり、感情やその時感じたことなどを多めに記載しておりますが、ご了承下さい。

プロフィール

大学卒業後、メーカーにて約2年半勤め、某資格の取得のため退社し約3年間、資格試験のための勉強に励んでおりました。しかし、20代も終盤に差し迫り、将来を考え、就職活動をしようと決意しました。

資格

普通自動車免許のみ

活動期間

約4ヶ月

就職活動について

世間的には、現在は各企業の業績も良くなり、それに伴い求人も増えていると新聞等で情報を得ていたため、就職活動を始める前はたくさん求人があると思っていました。しかし、自分の場合は資格試験のために学んだ知識を活かしたいと考えていたため経理の職種を希望していましたが、経理の求人は主に経験者を求めており、また、私の場合、アピールできる資格も持っていなかったため活動中は自分に合った求人が少ないなぁと実感しました。

就職活動の中身

1日目
就職活動については、求人サイトのHPを見たり人材紹介会社に登録したりして活動するのだろうなぁという認識はありましたが、新卒の時の活動とは違うと思ったため、まずは転職活動に関する本を4冊購入しました。
<気持ちには余裕が漂っていました>


2〜7日目
本を読みつつ、インターネットで検索を始め、幾つかの求人サイトに登録を行い、また、この頃はまだ勝手が分からなかったため、毎日サイトに訪問し求人情報を閲覧していました。
<この頃は、職務経歴書の内容、特に自己PRを考えるのが大変そうだなぁと見当違いなことを思っていました(苦笑)>


8日目
ある有名企業のHPを閲覧していたところ、ポテンシャル重視で経理の募集を行っているとのことだったため、初めて志望動機等を真剣にまとめて書類選考に応募しました(その書類選考の結果は不合格)
<この頃は、有名企業の経理職で未経験でも採用の可能性があるのかぁと楽観視していました(苦笑)>


9〜12日目
初めてある大手の人材紹介会社に登録を行い、担当者にお会いして面談を行いました。その時に、自分の希望する職種を本格的に決めました。また、転職活動についての流れや、だいたいどのくらいの期間掛かるものなのか等を教わりました。また、人材紹介会社用の履歴書、経歴書を作成し、自分の経歴書を初めて詳しい方に見て頂きアドバイス等をもらいました。


13日〜38日目
インターネットの求人サイトを利用して自分で求人を検索していましたが、一般的に経理職の求人は、経験者を求めている場合が多く、なかなか未経験でも可能である求人が無いため焦り始めました。また、登録した人材紹介会社の担当者の方から条件が当てはまっている求人を紹介して頂きましたが、そのほとんどが自分の希望している条件を満たしておらず、なかなかうまくいかないなぁ、と少し落ち込んだりしていました。

39日〜47日目
人材紹介会社の担当の方からまた求人を紹介して頂き、その中で自分が希望する条件に合った求人があったため、その企業にエントリーする旨を人材紹介会社の担当の方に伝えました。また、人材紹介会社への登録が1社では足りない、少ないということを実感し、インターネットで検索をし、更に3社(エリートネットワークを含む)に登録を行いました。また、条件を経理職だけに絞ってしまうと選択肢が狭まってしまうので、経理職以外に、金融業界、あるいは第二新卒というように少し職種も業種も枠を広げてみようと思いました。


48日〜57日目
最初に登録した人材紹介会社の担当の方から、書類選考を通過した旨の連絡を頂き、次はWeb上でのSPIと面接ということだったので、SPI対策の問題集と面接対策のための本を購入し対策を練りました。その後、新卒の時以降初めてのSPIと面接を行いました。予め聞かれる内容を想定して対策を行っておりましたが、自分の第2の人生がこれで決まるんだなぁと思うとかなり緊張しました。一般的に面接は30分から60分くらいで終わりますが、この時は1時間30分くらい色々と質問されました。が、緊張していたために何を聞かれたのかあまり覚えておりません。


58日〜64日目
新たに登録を行った人材紹介会社の担当者の方と面談を行いました。その内の一人の担当者の方から経歴書の訂正案を提示され、自分でもアドバイスをされた点を修正した方が書類を見て頂いた方に一目でより一層アピールできると思いました。また、面接の結果の連絡を頂き、二次面接に進むことになりました。


65日〜70日目
第二新卒の募集をされている企業があったので、志望動機等を考えエントリーをしました。その中でなぜ前の会社を希望したか、なぜ辞めたのかも問われていたため真剣に考え、また、それを基に今まで面接等で答えていた志望動機の内容にも修正を加えました。また、二次面接も行いました。二次面接では一次面接でお会いした方とは別の方達とお会いし、前回とほぼ同じ様なことを聞かれました。時間的には1時間15分くらいで、面接中は和やかなムードで終始進みました。
<二次面接については、かなり手ごたえを感じており、次に進むことができるなぁと思いました。>


71日〜72日目
新聞に掲載されていた銀行の第二新卒の面接に行きました。面接では自分が希望する仕事については熱意を持って語ることができましたが、面接の大部分は、なぜ会社を辞めたのかということについてしつこく質問をされ、正直、この面接は通らないだろうと思いました。

73日〜77日目
求人サイトで見つけた第二新卒向けの一次面接に行きました。面接の中で、前の会社を退社した理由がどうしてもネガティブでマイナスのイメージを与えるような受け答えになってしまっているということを実感したので、(株)エリートネットワークのカウンセラーの方と面談をして頂き、面接の受け答えで気になっている点、会話の流れの作り方等についてアドバイスを頂きました。このアドバイスは大変自分にとって役立っていたと思います。また、次の面接に向けての対策もして頂き、新たな気持ちで面接に臨もうという意欲が湧いてきました。


78日目
(株)エリートネットワークから紹介された企業の面接に行きました。自分が気になっていた退社の理由等についての改善策を練っていたため、自信を持って面接に臨むことができました。ただ、通常、面接官は1〜2人ですが、今回の面接に伺ったところ相手は3人でしたのでかなり緊張しました。こちらの企業の社員の方々は、人柄や雰囲気が良く、自分に合っているなぁと実感し、是非、一緒に働きたいと思いました。この時点で自分の中で第一志望の企業となりました。


79日目
二次面接の結果の連絡を頂き不採用となりました。今後の参考のために理由を聞いたところ、経理未経験のためということでした。経理未経験者でも可という条件でしたが・・・。さすがに落ち込みましたがご縁が無かったと自分に言い聞かせました。また、求人サイトで見つけた面接の結果も頂き不採用ということでした。


81日目
ある人材紹介会社の求人にエントリーし、会社説明会&面接に行ってきました。会社説明会では会社概要やその会社の問題点等の説明を受け、その後20分くらいの面接を受けました。正直、会社の説明を受けたところ、その会社への魅力が薄れてきましたが、転職活動がうまくいっていないということもあり進めていこうと思いました。


82日〜84日目
ある人材紹介会社の求人にエントリーし面接に行ってきました。今回の企業は銀行ということもあり、今までとは違った雰囲気の面接であり、かなり的を突くような質問をされ、冷や汗をかきました。銀行という社会的なイメージにより銀行も候補に入れて就職活動を行おうと思っていましたが、この面接を機に自分は銀行に向いていないかなぁと思うようになりました。また、(株)エリートネットワークに紹介された企業の面接にも行きました。こちらの面接もまた今まで経験したことがないような面接でした。面接の内容的には、こちらが質問されたことに対して答えると、その答えに対して否定的な質問をされ、またそれに答えるという面接形式でした。後で知ったのですが、このような面接は、圧迫面接と言われているようで、ストレス等を受けた状態にしてその対応を見定める面接方法みたいですが、受けた方は正直精神的にも肉体的にも参りました。この面接の手ごたえは全くありませんでした。


85日〜90日目
求人サイトで見つけた第二新卒向けの二次面接に行ってきました。経理職という枠組みではなく第二新卒の募集ということだったので、自分がその企業で何がしたいかということを精一杯、熱意を持って伝えることができませんでした。自分では次のステップに進めるかは五分五分かなぁと思いました。

91日〜94日目
新聞に掲載されていた第二新卒募集の企業の説明会とある求人紹介会社主催の銀行の説明会に参加してきました。第二新卒募集の企業は、説明会の話を聞いて自分が行いたい仕事ができると思いエントリーしてみようと決意しました。銀行の説明会では、自分のしたい仕事が明確にならずまた、自分には適していないと実感することができ、銀行はやめようと思いました。


95日〜96日目
(株)エリートネットワークで紹介された圧迫面接の企業の二次面接に行きました。ここの企業は30分〜40分の面接を一日に2回行うのが基本となっているらしく、この日も2人の方とそれぞれお会いして面接を行いました。面接後、次のステップに進む旨を伝えられ次回、最終面接に進むことになりました。この時点では、(株)エリートネットワークに紹介をされていたもう一社の方の面接の次回の面接に向けてのOKか否かの連絡が頂けておらず、最終面接に進めたこともあり、この会社に入社を希望していました。


97日〜98日目
最終面接に行きました。が、前回お話をさせて頂いた内容について双方受け取り方が違っており、また、色々質問させて頂いた結果、自分の希望とは少し違うなぁという印象を受けたため、選考を辞退させて頂く旨を相手に伝えました。これまでは、第一希望の一社でもあり、選考も上手く進み自分でも入社を希望していたため、かなり迷いましたが、自分としては今回の活動で転職活動を終わりにしたいという考えであり、納得して迷いが無い状態で最後までその会社で勤め上げたいと考えていたため辞退しました。心情としては、他の企業の面接の進行具合としては(株)エリートネットワークから紹介された第一希望のもう一社の方が次の週に二次面接が入っていることと、他の会社は書類選考中が一社という状態であったため、ほぼ内定のこの企業を辞退して他の企業に受かる可能性があるかと自分に問い正して自問自答しましたが、正直受かる可能性は低いかなぁと思いました。しかしながら、やはり自分自身納得できない点があり、後悔したくないと思ったため、断腸の想いで決断しました。


99日〜104日目
(株)エリートネットワークから紹介されたもう一社の第一希望の企業の二次面接に行ってきました。こちらの企業の方は一次面接の時から人柄や雰囲気が良く、その印象は今回も変わりませんでした。面接の内容は一般的な質問でしたが、ただ、他の企業を受けているかと問われた時に、自分の熱意を伝えるために他の企業の内定を辞退したこと、他の企業の選考も進んでいるが、次に進めるのならば全部辞退する旨、熱意を持って伝えました。

105日〜111日目
今回の面接結果の連絡を受け、次に進む旨を伝えられました。次はまずSPIということでしたので、以前SPI対策を行っていましたが、他の企業でSPIを行った時に国語の読解力が足りないと認識していたこともあり、SPI対策の問題集をもう一冊購入し、必死に取り組み、SPIを受けてきました。


112日〜115日目
3次面接に行ってきました。基本的には前回と同様のことを質問されましたが、今までの面接でお話させて頂いた内容を考慮して頂いたようで、人事部の方からより私に合ったポジションを考えているのでそちらでどうでしょうかという提案をして頂きました。自分としても、ご提案して頂いたポジションの方が今まで学んできたこともより活かせると思い、そちらのポジションで進めて頂くことになりました。このような経緯もあり、更にこちらの企業で働きたいと思いました。


116日〜119日目
最終面接に行ってきました。今までは経理職として選考を進めていた関係上、今回の面接は新しいポジションの上司の方との顔合わせの様な面接だと伺っていましたが、いざ面接が開始されると、こちらの企業の面接中で一番緊張感のある面接でした。しかしながら、今まで学んできたことがより活かせるポジションということもあり、自分が希望する仕事内容等を説明し、熱意を伝えました。最終面接の結果は、帰宅途中に(株)エリートネットワークから“合格”という連絡を受けたため、私の就職活動は無事終了となりました。

面接を振り返って

・人材紹介会社等は一社ではなく複数の会社に登録を行うほうが効率的である。例えば、ある人材紹介会社では認められた書類も、他の人材紹介会社では更に良いアドバイスをもらえる可能性等があるため。選択肢を広げることは必要だと実感した。

・人材紹介会社は数多くあるが、その中で自分に合っていて軸となる会社、担当者の方を決めることも大切に思います。その中で、(株)エリートネットワークは他社とは違い、カウンセリング担当者の方が、各企業を回り、直接求人の情報を得て来て頂いているということを最初のカウンセリング時に説明を受け、他社と違う点だなぁと認識しました。しかし、最初の頃は半信半疑でしたが、直接企業の人事担当の方とお話をされている様子で、未経験の自分に対しても担当者の方が色々と求人案件を紹介して頂くことができたので、その頃から、だんだん(株)エリートネットワークを軸に考えるようになりました。

・自分のやりたいことは何なのかということを、明確に第三者に分かりやすく簡潔に伝えられるようにしておく。

・自分のことをアピールする力が大切。それに伴い、人事の方に分かりやすく伝えられるものが資格というものである。しかしながら、それ以外にも仕事で培ったものをうまく伝えられることができれば、それがアピールポイントとなる。

・求人の条件として、経験〜年必要と書かれている場合等があるが、未経験の場合には経験はこれから人の倍以上努力するということをアピールし、それ以外にやる気とか熱意を必死になって相手に伝えることができれば、未経験でも相手に関心を持ってもらえる可能性があると思います。

・就職活動、特に転職の場合は早く決めたいという気持ちや、就職が決まるまでの時間が長いため焦りや不安を感じることが多々ありました。また、妥協して、入れる会社ならどこでもいいやという気持ちになる時もありました。しかし、今振り返ると、うまくいかない時も、あきらめずに努力していれば必ず人一倍頑張った時に初めて道が切り拓かれると実感しました。したがって、うまくいっていない時は何か足りないものがあると思うので、あきらめずにより一層の努力が必要だと思います。

・面接を行った直後に、今回の面接で何を質問されたのか、自分はどのように答えたのか等をすぐ振り返り、記憶が鮮明なうちにメモなどをして記録し、次の面接にその経験を活かすようにすることが大切だと実感しました。

・人材紹介会社の担当者の方に深く相談をすることが必要だと思います。担当者の方は親身になって応えて下さると思うので、少しでも疑問に思ったことがあれば、すぐ連絡をとることが大切だと思います。


色々とアドバイス頂き、ありがとうございました。
以上

この転職者を担当したカウンセラーに
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