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ITコンサルタントが意外な転身。その経緯とは・・・。

ITコンサルタントが意外な転身。その経緯とは・・・。

No.172
  • 現職

    東証一部上場
    日本駐車場開発株式会社 法人営業

  • 前職

    大手外資系コンサルティングファーム
    ERP導入コンサルタント

谷川 雄一郎 氏 25歳 / 男性

学歴:慶應義塾大学法学部 政治学科卒

前職での業務経験

大学を卒業して新卒採用により外資系コンサルティングファームに3年半勤務していました。3年半の業務経験において、全般的な業務領域としては、経営管理・管理会計領域の業務改革、業務設計を担当し、システム領域としてはSAP R/3の設計・開発などの導入を実施していました。また、プロジェクトという観点からは提案、業務改革、システム構築〜導入とほぼ網羅的に携わってきました。私のコンサルティングファーム時代は、総括すれば経営管理・管理会計領域の業務改革・システム開発を実施していました。

転職へのきっかけ

前職に入社する前から、私の中でのキャリアステップの時間軸に、3年間、若しくは5年間が経過するタイミングで転職を選択肢に含めた行動を起こそうと思っていました。3年が経過しようとする中で、クライアントとの仕事をこなしていく日常業務で抱いてきた私の中での疑問が大きく膨らんできました。それはコンサルティングの業務は、あくまでも第3者的な立場からの提案であり、その施策を中期的・長期的に運用し、結果を受け企業の経営戦略・事業戦略に定着させていく業務ができないということ。しかし、自分のキャリアステップとしてはその業務を実業務として経験することが必要だと考え、またそこに仕事の楽しみがあるということです。
このまま後2年、3年引き続き前職にて働いていたらそれなりのポジション、収入を得ることができたとは思いますが、このまま働き続けたら5年後、10年後のキャリアを考えたときに、何かが違うのではないかという思いが強くなってきたのでした。ただ、まだこの時点では、転職はあくまでも選択肢の一つとして考えられていたものでした。
その頃にたまたま、前職でお世話になった元上司から連絡を受け、転職先がスピンアウトにより事業会社化するのに伴って、人材を求めているという話から、選考を受けてみようとしたところから転職活動が始まりました。
この企業は、戦略、業務改革に特化したコンサルティング、事業開発、事業立上げを業務とするという企業であり、私のキャリアステップの中で抱いていたより経営戦略、事業戦略に近い位置での業務を実現できるのではないかという思いもあり、実際にその企業での選考を受けることとしました。と言っても企業としては前職もコンサルティングファームであり、業務内容としては、さほど変化があるのか否かは面接で見極めることは非常に難しく、ただ企業として生まれたばかりである環境で、自分が所属している会社を創りながら仕事ができることがいいのではないかと思い、真剣に選考を受けていきました。
しかし、選考を受けていくに従い、条件としての給与面では前職よりは上がり問題はないのですが、仕事としての内容が前職とあまり変化がないと感じたこと、規模で言えば前職の方がより大きな経験を培うことができるのではないかという感覚を受けたことにより、何か自分の次のキャリアとして決断するためには納得のいかない点があり、最終面接を受けた後も回答を保留した状態となりました。しかし、この企業の選考を通し、自分としてはこのタイミングでの転職が、キャリアステップとしては必要なのではないかということを感じました。それは前職での仕事を後2、3年継続させていくとなると、業界としての特色、特性を考えると、自分が求めているキャリアステップを実現していくことが、年を経る毎に難しくなっていくのではないかという考えに至りました。

キャリアデザインと転職要件

その様な考えに至ったこともあり、友人に転職の相談をした際に(株)エリートネットワークのカウンセラーの高橋様を紹介してもらい、カウンセリングを受けることとなりました。当初はあまりエージェントを通して活動をすることは考えていませんでした。なぜなら、一般的なエージェントなどは、興味のある業種、職種などの条件から検索して該当した企業をとりあえず情報として提供されるだけであり、自分のキャリアステップとは的外れのものが紹介されるということがあったためです。ただ、(株)エリートネットワーク様は、紹介してくれた友人がお世話になったということを聞いたため、まずは話でもしてみようと思ったのです。
それで高橋様に日程の調整をして頂きカウンセリングを受けることになったのですが、とにかく初回のカウンセリングは印象的でした。
普通ならどの業界に興味がありますか?やどの職種に興味がありますか?という質問が来るのかと思っていた私は驚きの連続でした。私のキャリアデザイン(というよりは人間性や今後の生き方という観点から)を長期的な視点から見据えた上で、様々な視点で私の嗜好を細かくヒアリングし、分析して頂いた上で、端的に、しかも的確な表現で私のキャリアステップとしての思いを一緒に纏めて行って頂きました。そして、その場で4、5社の企業、また2、3日後に最終的に転職することになる企業の紹介を受け、その中から私が興味のある企業に絞って選考を受けることにしたのですが、正直はじめに紹介して頂いた企業の業界には驚きがありました。他の転職サイトの検索などでたまに目にしながらも、地味というか、その時にはあまりにもニッチな産業としての印象しか受けることができなかったのです。
しかし、ここが自分のキャリアを描くに当って、一番の落とし穴であったことが、その後身に染みて分かったのですが、それまでは自分のやりたいことは明確だと思いながらも、業界として知名度のある企業にしか目が行っていなかったのだということがよく分かったのです。でも、自分がやりたいことは業界として知名度の高い(成熟している)企業で働くのではないということでした。
端的に纏めて言えるとしたら、本当に自分が求めている次のキャリアイメージというものは以下の5点くらいに集約できるのだということです。
① 事業会社のサイドに身を置き、
② 新しい枠組みを創り上げられるような企業の中で、
③ 実務を経験した上で、
④ 経営企画や経営に携わるポジションに立ち
⑤ オープンマインドな社風を持ち、チームワーク
で働くことができる環境のある企業
つまり、働く企業の業界は全く関係ないということ、と言うよりは業界がまだ確立されていない企業に行くことこそが自分のキャリアを積みたい場所であるということ。またポジションつまり仕事の内容、やりがいを非常に求めているが、給与面については、自分が考える最低限のレベルさえもらえるのであれば、前職から給与が下がっても問題はないということでした。

面接の調整

そこからというものは、面接を受けている企業とは、自分のやりたいこと、できること、若しくは企業として目指している姿というもの、そして求めている人材像などを打算なく、言い合える場として面接を受けていくことができ、キャリアステップのイメージを研ぎ澄ませて行くことができました。ただ、このように面接にて自分のキャリアと真正面から向き合って臨むことができたのも(株)エリートネットワークのカウンセラー高橋様によるものが大きかったです。当時前職にて、地方のプロジェクトに配属されていたため、東京にいる時間が基本的には金曜日の夜から月曜の朝までと非常に限られた状態であったため、週中では面接などの調整を取ることが難しい状況でした。企業を紹介して頂いても面接の日程を調整することが難しく、同時並行に複数社の選考を受けることができなかったのでした。その状況にも拘らず、(株)エリートネットワークカウンセラーの高橋様が選考対象の企業と密に連絡して頂き、面接の日程調整(大体が月曜日の朝、定時前に面接を調整して頂きました)、面接後のフォロー、企業への調整を適宜対応して頂いたことにより、私は前職の業務に支障をきたさず、また煩雑な連絡などに時間を割かれることなく、また面接を始めとして、自分のキャリアステップに対して余計な事に時間がとられることなく、集中して考え、活動を継続することができました。
私にとっては、このように活動することができたこと自体が、初めての転職の中での成功を収めた理由ではないかと思います。

最後に

今回が初めての転職活動であったため、どのように活動をしていくか、自分のキャリアステップに合った企業、仕事を探し、見つけていくかということが難しいことが良く分かりました。情報過多の時代の中で、転職情報などは至るところ、散乱しており、みな似たり寄ったりの募集要件で、結局自分は何がやりたいのか、企業は何を求めているのかということを汲み取る前に無意識の中で、しかも本当に自分が重視しなければいけない基準とは違うところで、切り捨てている企業があったのだということ。(株)エリートネットワークのカウンセラー高橋様は、本当に自分が重視しなければいけない基準を共に明確にして頂き、それと共に私のような人材を求めている企業を的確に紹介して頂いたことで、納得の行く転職活動をすることができました。

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