本日現在:1014 転職体験記

No.957
上場予定ベンチャー企業の人事部長、東証上場 IT企業の人事管理職へ
前職
上場予定ベンチャー企業 人事部長
現職
東証上場 IT企業 人事部 管理職(責任者)
柳沢 芳雄 氏 / 44歳
私立大学 経済学部 卒
TOEIC 705点
フォークリフト運転技能講習修了
産業カウンセラー

30代前半の頃、50人規模・設立6年目のITベンチャーに人事担当として転職し、以来10年間、従業員規模は10倍弱になるまで、新卒採用、中途採用、教育体系の整備、人事制度設計及び運用、その他人事全般、更には総務、経理・財務、広報、カスタマーサポートなど、気が付くと管理本部長として全体を見渡すポジションにまで、一生懸命走り抜いてきました。

しかしながら、直近の1年半ぐらいは私が何もしなくても現場スタッフですべてが回るようになり、いわゆる管理職として、組織を見渡すだけの役割になってきたことに、達成感を感じつつも、少しずつ日々の充実感が薄れてきていることも感じ、「このままで良いのだろうか・・・」 と感じる日々が続きました。

友人に相談をしても 「いいじゃない、勝ち組で」 など、危惧する声はあまり聞こえてこず、「このままでいいのかもしれないな」 と二転三転しながら過ごしてきました。

ある時大学時代の友人と飲んでいた際に、「今更英語を勉強しても、もはや遅いよね」 と私が言った際、友人が 「まだこの先20年は働き続けるんだから、まったく遅くないんじゃないかな」 と言われた一言がしばらく余韻を残しました。

結果的にはこのシーンがきっかけで転職を考えることになります。

経済や社会がこれだけ劇的に変化し、副業OKなどこれまでの常識が覆され、10年先がまったく分からない世の中になり、更には 「定年」 という概念が無くなっていく世の中、まだまだビジネスマンとして折り返し地点を迎えておらず、まだ20年以上は働く訳で、この想いを一度客観的に交通整理してもらいたく、旧知のカウンセラー、エリートネットワークの高橋さんへご相談に伺いました。

高橋さんは私が人事担当として、まだまだ駆け出しの頃から既に15年来のお付き合いで、私がどんなキャリアを築いてきたか、どんな考え方で仕事をしているか、どういう環境がマッチしているのかなど、すでにご存知でいらっしゃいました。

久し振りにご相談メールをしたところ、「久しぶりにお会いしましょう、オフィスへお越しください」 とのご返事。10年振りに職務経歴書をアップデートして、秋の始めに銀座へ向かいました。

そしてしばらく雑談をした後、数社をご紹介いただきました。
当時の私は上述した様に語学力はなく、管理本部長ではあるものの、財務諸表の知識が充分に備わっていない割には、同世代と比べると給与が高かったのは事実です。

そこで年収を下げてでもチャレンジする気はあるか、という話になりました。
その際に、40代の方の転職で、年収は下げたものの、今は上場企業の役員として大きく飛躍された方のお話も伺うことができました。
正直現在の生活を担保したいと考えたものの、新しいチャレンジを優先し、合意したうえでご紹介いただくことになりました。

しかし、数週間経っても、1か月経っても高橋さんからの返事はなく、状況は 「しばらくお待ちください」 の一点張り。

要員計画や予算編成、中期経営計画の責任者の立場であったため、新年度を迎える計画を途中で投げ出すのは、会社に対して無責任であり、どうしても新年度前に新しいフィールドへのチャレンジをしたいと、少し焦っておりました。

幸か不幸か、現職は兼任人事部長だったのもあり、何名かのヘッドハンターとはビジネスでもお付き合いがあったので、やむを得ず別の方へ状況を伝えたところ、面白いポジションがある、と数社をご紹介いただき、結果的に数週間で3社の内定をもらいました。

しかし、この行動が、最悪の結果につながるのです。

年俸は大幅に上回り、ストックオプションも付与され、上場準備企業の総務人事責任者として入社をしましたが、蓋を開けてみると、条件の違うことの数々で早々に後悔し始めたのでした。
まず、私は部長待遇で入ったものの、年俸は取締役や執行役員よりも大幅に高く、社長の次に給与の高い社員であることが入社してから告げられました。 (ちなみに私の上司の執行役員が私の年収の半分でした。)

ですので、役員からの視線もかなり厳しく、社長が一存で決めた金額で、誰も反対できなかったこと、数日過ごしてみて 「招かれざる客」 であることを痛感しました。
とにかく結果を出すしかないと日々奮闘しておりましたが、そもそも業務内容がホームページに記載されていないことばかりだったり、年俸を半分にさせてほしい、と入社早々に管理部門の役員から打診されたりと、普通ではあまり考えられないことが頻繁に発生し、自分自身の稚拙な行動が本当に嫌になりました。

約半年間、何とか頑張りましたが、やはり長期的に働ける環境ではないと考え、改めて高橋さんへご相談メールをしました。
他所で転職を決めておきながら、図々しくまた相談をしに行く私に、大きな批判もせず、「ご来社ください」 と受け入れてくださったことに本当に救われた気がします。

しかしながら、無言の中にも 「だから焦るなと言ったはず」 「年収は下げてもチャレンジする気概があるか」 「時間をかけて自分のこれまでの棚卸と、これからの展望を考えなさい」 ということを言われている気がして、今度は本当に最後の転職にしよう、と心に誓いました。

高橋さんのネットワークを駆使していただいた中でも、ご紹介いただく案件はかなりの確率で書類選考がお見送り。
短期間で転職をすることや、所属企業の事業ドメインがほとんどの理由でした。
確かに私が書類を受け取る先の人事部長だったら、どんな理由があるにせよ、書類選考はNGにするだろうな、と思う短期の転職だったと思います。

そんな中、一旦リフレッシュしようと夏休みに家族で旅行に出かけました。
私が旅行をしている中でも、高橋さんは私に合う案件探しに奔走してくださり、大手不動産仲介の人事部長と、現職になる中堅IT企業の人事ポジションをご紹介いただきました。結果、何度かの面接を経て無事に良い返事をいただくことができ、今、入社して3ヵ月を迎えました。

現在44歳になりましたが、30代前半に入社したITベンチャーの時代の仕事が再来したように、ひとりでゼロから現場業務に携わり、中途採用、新卒採用、社内整備、役員秘書、総務など、管理部門の仕事をすべて拾って収拾しています。
入社した会社は、まだまだ小さな組織ではありますが、これからの社会インフラを担っており、また国家的規模の数々の施策やプロジェクトにも携わっているため、本当の意味で自分の仕事を通して社会に貢献する、ということを体感しております。

いま再び10年前の仕事のスタイルをやっているということは、振出しに戻って成長していないのでは、という見方もあるかも知れません。
役職や年俸は前々職からも下がりましたが、あのまま管理本部長として、のんびり暮らして高い報酬を得るだけの生活をしていたら、きっと50代になって自分自身の市場価値は低下し、その時に気が付いても巻き返せない時期になり悔いが残っただろう、という想いが強いです。

次の目標を50歳に定め、50歳になった時に、どんな生活を送っていたいのか、どういうビジネスマンでありたいのか、を逆算する機会を得たことは私の人生にとって良いチャンスだったのだと思います。

そして今、長年やろうと思っていながら棚上げしていた近現代史の学習や、財務諸表の勉強など、これまでのキャリアに付加価値となるような努力を少しずつでも積み上げていきたいと考えております。

これから転職活動をする40代の方へ、
現在の年収や役割・立場をキープすることも大切なエッセンスですが、未来に向け、自分自身で仮説を立て、そこに向かって今をどのように構造化していくか、ということをじっくりと考えて活動されるとよいかと思います。
そして、私自身が失敗した経験を反面教師に、何かしら皆様の参考になれば幸いです。

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