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社会人経験のある司法修習生、30歳を過ぎて上場企業のインハウスへ

社会人経験のある司法修習生、30歳を過ぎて上場企業のインハウスへ

No.1008
  • 現職

    一部上場エンターテインメント企業 法務部  法務担当

  • 前職

    中堅サービス産業 本社管理部  総合職

北尾 優子 氏 32歳 / 女性

学歴:私立大学 法学部 法律学科 卒
私立大学 法科大学院 修了
弁護士
TOEIC 900点

<就職までの経緯>

・司法試験合格まで
私は、大学卒業後に中小企業に就職しましたが、学生時代に勉強していた法律について改めて深く学びたいという思いが強くなり、法科大学院へ進学、司法試験に合格しました。

・就職活動開始
好きだった英語を活かせる分野の法律事務所へ行きたいとの思いから、企業法務系、渉外系の事務所を中心として、合格発表直後から就職活動を開始しました。
数十件以上の事務所求人に応募しましたが、学歴や年齢等のためか、1次面接に進むことができたのは5、6件でした。
面接に進んだ事務所についても、事務所の方と顔を合わせるなり「これは合わない」と感じたり、お互いに噛み合って2次面接に進んだ場合でも他の候補者に決まってしまったり、と上手く行かないまま修習期間が過ぎていきました。

・インハウスへの応募開始
5月に入り、募集も少なくなってきたことから、募集をかけていない法律事務所への問い合わせや、企業への就職も考え始めました。

その際、企業の修習生採用に直接申し込みもしつつ、紹介会社にもお願いしてみようと思い立ちました。そこで、修習生の対応をして下さる会社をインターネットで探し、数社に申し込みました。
けれども、いずれも現在案件がありません、というお返事ばかりで、紹介会社経由での就職は難しいのかなと感じました。

<(株)エリートネットワークでの面談>

そうした中、申し込んでいた紹介会社の内の1社である(株)エリートネットワークさんから、面談の連絡を頂きました。
面談をお願いするメールを送付してからしばらく返信がなく、修習生用の案件がないのかなと思い始めた頃に連絡を頂いたため、全く期待を抱かず面談に伺いました。

銀座風月堂のビルに着いた際には、間違えて受付のある6階ではなく、事務所のある9階に行ってしまいました。しかし、社員の方はとても感じ良くカウンセリングルームまで案内して下さり、出して頂いたお茶も冷たくて美味しかったことで、印象が大変良くなりました。

その後、担当カウンセラーの方が来られました。それまでのメールの印象で若い方を想像していたのですが、実際にお会いしてみると壮年の男性で、少し驚きました。
また、お話してみると、大変丁寧な物腰の、落ち着いた方で、私の経歴や希望などを詳しく聞いて頂き、一般的な企業内弁護士としての働き方についても色々と聞かせて頂きました。
そのため、その時にはまだあまりはっきりしていなかった、企業内弁護士としての道のイメージが湧いてきました。

カウンセリングの中では、私と相性の良さそうな企業様にも問い合わせるとして複数の会社の名前を挙げて頂いたこともあり(いずれも有名企業でした)、他の紹介会社の方との対応と全く違うと強く感じました。
いくつか挙げて頂いた会社の内、特にある会社の法務部長をされている弁護士と私の相性が良いのではないか、という具体的なお話もあり、その会社が特に印象に残りました。

・紹介して頂いた企業での面接、内定
面談の数日後、合いそうだと言って頂いていた弁護士の方との1次面接が決まったとの連絡を頂きました。

その弁護士の方との面接は、形式的なところが一切なく単刀直入で、とても話しやすく、この人が上司なら働きやすいだろうなと感じました。
迅速に意志決定される方だったため、その場で次の面接をセッティングすると言って頂くことができました。
2次面接には、その弁護士の方以外に人事部の方と役員の方がいらっしゃいましたが、とても和やかな面接で、こちらの会社に入社出来たら良いなという思いが更に強くなりました。
そして、幸いにも、この会社から内定を頂くことができました。

担当カウンセラーの方が初回の面談でおっしゃった通り、その弁護士の方と私の相性がとても良かったのだと思います。転職・就職におけるプロの方の見る目の確かさに感嘆致しました。

<インハウスに決めた理由>

もともと、法律事務所への志望度が強かったため、インハウスへの転向には当初抵抗がありました。
しかし、企業系の法律事務所が難しいとなっても、企業法務や渉外案件に携わることは諦めたくないと感じたことから、一般民事の事務所ではなくインハウスを選択しました。

また、インハウスについて知るにつれ、時間的な融通が通常の弁護士事務所勤務の場合よりもつきやすいこと、雇用環境が安定していること等のメリットがわかり、心から就職したいと思うようになりました。

<就職活動を行って気づいたこと、反省点>

・活動全体について
就職活動を通じての反省点は、開始が遅かったことです。司法試験終了後、発表前から動いておけば良かったと思いました。
また、インハウスについての情報収集を、もう少し行っておいても良かったとも思いました。

・面接について
面接に際して、法律事務所では前職についてほぼ尋ねられず、学校、司法試験関係の話が中心であったのですが、企業での面接では職歴について詳しく聞かれました。
弁護士事務所は、修習所の卒業で新卒、という感覚のようで修習生もそれに慣れていると思いますが、企業では良い意味でも悪い意味でも社会人としての前職経験も意味を持ってくるようですので、その辺りに注意した面接対策も必要なのだと思いました。

また、企業の面接が平日日中を前提としていることにも驚きました。幸い弁護修習中の活動が主であったため時間の調整が可能でしたが、裁判所や検察、埼玉県和光市での修習中でしたら、なかなか対応出来なかったと思います。その意味でも、余裕のある就職活動が必要だと思いました。

<総括>

修習生の場合、一般企業への就職の仕方がよくわからない場合が多いと思いますので、情報を得るという意味だけを取っても、紹介会社の方にお願いするのは、非常に重要だと感じました。

また、インハウスの法務部は実務経験者を求めていることが多く、紹介会社でも修習生向けの求人案件を持っていらっしゃらない会社も多いため、(株)エリートネットワークさんに相談させて頂いて本当に良かったと思います。
眼力の素晴らしい経験豊富な転職カウンセラーの方にご担当頂けたことも、大変幸運でした。

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