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国家公務員 技官女性、国家公務員の転職に慣れているカウンセラーと出会い、日系シンクタンクの研究員に

国家公務員 技官女性、国家公務員の転職に慣れているカウンセラーと出会い、日系シンクタンクの研究員に

No.1400
  • 現職

    日系 大手シンクタンク コンサルタント職

  • 前職

    国家公務員 霞が関勤務 技官

清田 麻莉奈 氏 29歳 / 女性

学歴:私立高校 卒
国立大学 理工学部 卒
国立大学大学院 化学生命系 修了
統計士 取得
TOEIC 825点

1.学生時代の就職活動について

元々、農業という社会・経済活動を切り口に、日本や世界が抱える各種社会課題を解決したいと思い、大学〜大学院まで農学を専攻していました。
学生時代は学会発表を経験させてもらったり、特許の共同開発者になったりと充実した研究活動を送ることができました。
しかし、大学や企業で研究や開発の道を突き詰めるよりも、学生時代に学んだ農学全般の知識や経験を多少なりとも活かしつつ、政策立案や国際ルールの策定など、国内だけではなく世界レベルで実際の社会の方向性を決めていける国家公務員の仕事に魅力を感じ、入省しました。

2.入省後の職務経験について

1〜3年目までは、国が政策の方向性や国際基準を策定する際のバックデータを得るための調査事業に携わりました。
地方公共団体だけでなく、業界団体や、実際に現場で働かれていらっしゃる方まで、実に様々なステークホルダーの方々と関わり、折衝をした経験は大変有意義でやりがいを持って業務にあたることができました。

4〜5年目は、調査事業業務の中で身に付けた各種調整能力等が評価され、課内のマネジメント兼窓口業務を行っておりました。
ここでは、専門知識を磨くというより、1日に数百件来る作業依頼等の内容をいかに早く理解し、課内の適切な担当者に割り振り、その進捗状況を把握して管理するという事をしていました。
自分で考えて自ら手を動かして進めていける仕事が全く無い中で、モチベーションの維持をすることが難しかったですが、どうやったら課内担当者が極度に短い作業時間の中で滞りなく作業が完遂できるかを考えて業務をすることで、社会人としてのベーススキルはかなり磨かれたと思っています。

3.転職理由

1点目に、以前の職場では精神的・身体的な健康を保つことが難しくなったことです。
4年目にいた部署では、課長が部下を怒鳴りつけたり、物に当たり散らすのは当たり前。「自分はこの課にいたくない。他の部局のメンバーはもっと優秀だった」と課への不平不満を平気で言い、常に不機嫌で、正に感情に任せて課内をコントロールするような人でした。
そのような課で、課内のマネジメント係として、課長の機嫌を常に伺い、保つように努力し、また、締め切りが異常に短い(省庁は書類のクリアルートが長いので、締切がどの作業も異様に短い)中で、課長の少しでも機嫌のいい時を見計らい、業務を進める、ということに心身ともに疲れてしまいました。

加えて、人事部門にこの状況を相談しても「怒鳴り散らす人や不機嫌で人を支配する人なんて、この組織にはゴロゴロいる。」「(激務やハラスメントで心身を病んで)薬を飲んで出勤している人だって当たり前にいるんだ。」と言われてしまい、門前払いを受けました。
そういった中で、この組織で安心して長く働くのは無理だと考えるようになりました。

2点目に、課内のマネジメント、窓口業務をしていく中で、「果たしてこの仕事に何の意味があるんだろう?」と感じることが格段に増えたことです。
他の人も書かれていますが、省庁は ” 人 ” で全てが決まっていきます。どんなにやる意義が見出だせない仕事や政府決定でも、組織内外に関わらず、上に立つ人間や重鎮と呼ばれる人間が指示をしたら、どんなに理不尽な指示でも、今までとは180度逆の方向を向いたとしても、それに従わざるをえません。
それなのに、指示に従うための屁理屈は省庁の現場の担当者が無理やり考えさせられ、その屁理屈が上に立つ人間の意向に沿わないと、何度も手戻りをさせられ、時には怒鳴りつけられ、本来やるべき業務が圧迫され、長時間労働を強いられるということになります。

こうした中で、自分の健康を犠牲にしてまで、この職場にいることに疑問を持つようになり、今回転職を決めました。

4.転職活動の実際

私は、大きく分けて2回転職活動を試みました。
1回目は、4年目の本当に心身ともにギリギリの時に仕事の合間を縫って行い、今度の2回目は、5年目の夏から秋にかけて(株)エリートネットワークさんにお手伝い頂いて行いました。

1回目の時には、「なんとかして、今の職場を元気が多少残っているうちに逃げ出さねば!」という思いで始めましたので、とりあえず有名な大手エージェント会社に登録をし、転職活動を進めました。
ただ、その時は、上述したような転職理由を担当者に伝えたものの、紹介されるのは私の希望等とは異なる企業ばかりでした(今思えば、募集を出している企業さんの要望にもマッチしていなかったと思います)。
しかし、何とか逃げ出さねばという思いはありましたので、仕事の合間を縫って面接書類を作成し、面接に当たってはみたものの、志望理由や転職先でバリバリ働いていく覚悟を問われた際に、今ひとつ歯切れの悪い回答しかできず、上手くいきませんでした。

2回目の今回は、少し心にも余裕ができた時でしたので、前回の反省を活かし、きちんとこちらの希望を聞いてくれる、(国家)公務員の転職に慣れているエージェントを選ぼうと思い、エリートネットワークさんにお願いを致しました。
1番初めに転職カウンセラーの西堀さんと面談をした際に、1回目の転職活動では上手くいかなかったこと、転職サイトに載っているような「自分の成長のため!」や「自分のやりたいことをやるため!」といった ” キラキラ ” した理由での転職ではないことに不安を感じていると、正直にお話をしました。
その際に、「そんなにキラキラした理由で転職する人ばかりじゃないですよ。」、「現職に囚われた業種や分野ありきの転職じゃなく、今後のキャリアの軸を築くための転職にしましょう!」と言われ、「ここは信頼できる!!」と思い、エリートネットワークさん一本で転職活動を行うことに決めました。

1回目は、とりあえずオファーのあった企業を次から次へと受けさせられるという形でしたが、西堀さんにお願いした今回は「この業種ならこういった会社はどうでしょう?」と私の希望や興味に合わせてある程度絞り込んだ形で提案して頂けました。転職に割ける時間が限られている中だったので、有り難かったです。
そのお陰で、1回目の時は面接のスケジュールがすごく詰まっており、準備が大変でしたが、西堀さんがスケジュールの調整もしてくださっていたようで、1次面接と2次面接の間に余裕があり、面接対策をしっかりして本番に臨めたのも、今回転職することができた大きな要因だと感謝しています。
加えて、1回目に「面接に進んでも必ずしも上手くいくとは限らない。逆に受かり過ぎるとその後の面接のスケジュール調整が大変になって、逆に失敗する」ということをある程度学んでいたせいか、書類審査を通過するかしないで一喜一憂せずに済んだのは、良かったと思います(笑)。

5.転職を考えていらっしゃる国家公務員の方へ

私と同じような境遇で転職を考えていらっしゃる方に向けて、この体験記を書いたつもりです。
当時、転職をするかどうか悩んでいた私にアドバイスをするなら、次の3つです。

1.自分の思いをよく理解してくれるエージェントを選ぶこと
 
2.自分が転職でどうなりたいのかをよく考えること
 ( ワークライフバランスを適切に保ちたい、自分の興味のある分野を突き詰めたい、等 )

3.外野の意見は話半分で

最後にはなりますが、今回の転職にあたり、転職カウンセラーの西堀さんには大変お世話になりました。
初回面談で、「そんなにキラキラした理由で転職する人ばかりじゃないですよ。」と言って頂いたお陰で、自分の転職に対してとてもポジティブになれましたし、いい意味で肩の力を抜いて転職活動をすることができました。
本当にありがとうございました。

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